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【ロンドン五輪】サッカーU‐23日本代表、韓国と宿命の対決で敗戦!メダルなし

 ロンドンオリンピック大会15日目の10日、男子サッカーは、イギリスのカーディフ「ミレニアム・スタジアム」で3位決定戦を行った。U-23(23歳以下)日本代表は、宿敵U-23韓国代表戦に臨み、0-2で負けて4位に終わった。

 準決勝でメキシコに敗れた日本だが、この試合に勝てば、1968年メキシコオリンピック以来、44年ぶりの銅メダルを獲得する。しかし、U‐23代表たちがU‐20以下の各世代での代表だった時に、彼らの世界へ出ていくチャンスをことごとく阻んだのが韓国代表だった。

 その韓国もオリンピックで初のメダルがかかっているため、負けられない一戦。海外のクラブで活躍し、正代表に8人が入る実力派の若手を集めた強敵だ。

 日本の先発メンバーは、1トップにFW永井謙佑(J1『名古屋グランパスエイト』・23)、2列目に左からFW大津祐樹(ドイツ・ブンデスリーガ『ボルシアMG』・22)、MF東慶悟(J1『大宮アルディージャ』・22)、MF清武弘嗣(ドイツ・ブンデスリーガ『FCニュルンベルク』・22)、ボランチは左にMF扇原貴宏(J1『セレッソ大阪』・20)、右にMF山口螢(J1『セレッソ大阪』・21)、ディフェンス陣はCB吉田麻也(オランダ1部『VVVフェンロ』・23※オーバーエイジ枠)、CB鈴木大輔(J1『アルビレックス新潟』・22)、LSBがDF徳永悠平(J1『FC東京』・28※オーバーエイジ枠)、RSBがDF酒井宏樹(ドイツ・ブンデスリーガ『ハノーファー96』)、GK権田修一(J1『FC東京』・23)という布陣で挑んだ。

 前半、左から右へ攻める日本のキックオフ。

 開始当初は、日本は永井へ、韓国はパク・チソンへ、お互いのワントップ目がけてロングボールの蹴り合いで、様子見の展開。そんな中でも、韓国がボールを支配し、日本のゴール前を何度か脅かす。15分過ぎあたりから、韓国の中盤が空き始め、日本のボールが回り始める。

 前半17分、左CKから、清武が蹴ったボールはDFにクリアされる。こぼれたボールを東がシュートもゴール上に外れる。前半29分、左サイドから清武がドリブルで中央に切れ込み、右足でシュート放つがGKがはじく。

 日本がいい形を作り韓国ゴール前に攻める。さらに、韓国選手のファールやラフプレイが目立ち始め、立て続けにイエローカードが3選手に出る。FKやリスタートで、攻めこんでいくも、DFやGKがカット。

 押し込んで試合を優位に進めていた日本だったが、前半38分、韓国のバイタルエリア付近で大津が倒れ、ファールだと思った日本選手の動きが一瞬止まる。その隙に、韓国がロングボールを前線に蹴る。そのボールがパク・チュヨンに渡り、鈴木と1対1。日本もDF2人が懸命に戻るが、パク・チュヨンはペナルティーエリア右サイドに流れ、DFをかわしてシュート。韓国が鮮やかなカウンターで1‐0と先制する。

 後半右から左に攻める日本は、早めに同点に追いつきたいところだったが、後半3分、DF吉田のバックパスが短くなり、そこに詰める韓国。GK権田が飛び出し、間一髪クリア。パスミスも目立つなど、焦りからかイージーミスが頻発する。

 韓国は、1点先制していることから、やや守備的に入り、前線にロングボールを蹴って、そのこぼれ球を2列目から攻めるというシンプルなカウンターサッカーを繰り返す。

 後半8分、11分と韓国のペナルティーエリアまでボールを運んで攻撃を仕掛けた日本だったが、あと一歩のところで韓国のゴールを割ることはできない。

 後半13分、韓国のGKが、前線にロングボールを蹴る。これを中央付近で、パク・チュヨンが頭でそらし、抜け出したク・ジャチョルが日本のDFを振り切りシュート。これがゴール右に決まり、2‐0。日本は、またも攻めていた時に、カウンターから失点。

 後がなくなった日本はガムシャラに攻めなければならないが、韓国は引いて守備のブロックを作り、日本に中盤まではボールを回させるが、決定的な縦パスは入れさせない。パスの出しどころがない日本は、後ろでボールを回し、苦し紛れのロングパスとなかなか、相手の守備を崩して攻撃の形を作れない。

 後半14分、ボランチの扇原に代え、山村和也を投入。もう1人のボランチである山口を高い位置に上げ、Wボランチを縦ラインにする。後半17分、東を下げ、身長が高い杉本健勇を投入。永井とのツートップにする。さらに、後半26分、永井に代えてドリブルで局面を打開できる宇佐美貴史を投入。

 韓国は守備に人数をかけ、より強固に守るため、韓国の守備を崩せない。後半39分、日本は吉田を上げてパワープレーに出る。

 後半42分、左からのCKを獲得した日本は、宇佐美が蹴ったボールに吉田がヘディングシュートでゴールネットを揺らす。反撃の狼煙かと思われたが、その前に大津が韓国のGKとぶつかってしまい、大津にファウルの判定でノーゴール。幻の1点となった。

 アディショナルタイムに入り、GKの権田も上げて、何とか1点でもと試みたが、韓国のゴールを割ることは出来なかった。

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