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【ロンドン五輪】バレーボール女子“火の鳥NIPPON”、中国破り24年ぶり準決勝進出

 ロンドンオリンピック第12日目の7日、バレーボール女子は準決勝が行われた。“火の鳥NIPPON”は、世界ランキング3位で、前回北京オリンピック銅メダルの中国と対戦。フルセットの大接戦の末、3‐2で勝ち、1988年のソウルオリンピック以来、24年ぶりにベスト4進出を決めた。

 日本 3(28-26、23-25、25-23、23-25、18-16)2 中国

 第1セット、序盤からお互い一歩も譲らない点の取り合い。中盤13‐13から3連続ポイントを許すが、日本も追い上げ21‐21と追いつく。しかし、22‐24とセットポイントを握られたが、ここから“火の鳥”の真骨頂が出る。荒木絵里香(=東レ、27)、木村沙織(=東レ、25)の連続スパイクで追いつき、ジュースに持ち込む。3回目のセットポイントの末、最後は木村のスパイクが決まり、第1セットを奪取。

 第2セット、3-6から4連続ポイントで日本逆転。相手のスパイクを拾って拾って拾いまくる日本バレーの特徴である粘りが出てくる。日本が1ポイントをリードしては同点になるというシーソーゲームながら、中国が徐々に点差を広げていく。17‐21から、ピンチサーバーで入った中道瞳(=東レ、26)のサーブから連続ポイントで23‐24と追いあげるが、あと一歩及ばず1‐1とセットを落とす。

 第3セット、中国のスパイクをブロックで止め、3‐1とリードしてスタートしたが、途中で4連続ポイントを取られ12‐15で逆転を許す。このピンチを救ったのが、第2のエースで、重要なポイントを取ってきた江畑幸子(=日立、22)。江畑の連続スパイクなどで17‐17と追いついたが、中国も強打で18‐20と再び突き放す。しかし、“火の鳥NIPPON”は、新鍋理沙(=久光製薬、22)のスパイク、荒木のサーブポイントで20‐20に追いつく。江畑の連続スパイクなどで24‐23とセットポイントを握った日本は、最後はエース木村が決め、24年ぶりのベスト4進出へ王手をかけた。

 第4セット、序盤から9‐14と中国に主導権を握られる苦しい展開。ここから木村、江畑のスパイクなどで4連続ポイントを取るなどして、18‐17と逆転。ラリーポイントで一進一退の攻防が続く。先に23‐24とセットポイントを取られ、最後は新鍋のスパイクがブロックにつかまり23‐25で落とし、勝負は最終セットに持ちこされた。

 最終セットは、先に15点を取った方が勝つため、常に先行していきたかったが、逆に1‐3とリードされる展開。江端のスパイク、ブロックなどで4連続ポイントを取るなど、8‐6と日本がリードしてチェンジコート。しかし、中国に2ポイントを連取されるなど、9‐11と2点を追う展開。日本は、江端のバックアタック、荒木のブロックポイント、木村の好サーブもあり、13‐13に追いつく。

 さらに、江畑が決めて14‐13とマッチポイントを握る。しかし、今度は中国が同点に追いつく。日本は、2度中国のマッチポイントをしのぎ15‐15。ここで、ピンチサーバーに中道を送り込んだ真鍋監督。この采配がぴたりと当たる。サービスからポイントを取り、17‐16と日本がマッチポイントを握ると、最後も中道のサーブポイントで、日本はソウルオリンピック以来24年ぶりのベスト4進出を決め、コート上に歓喜と涙の輪が出来た。

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