ロンドンオリンピック大会6日目の8月1日、柔道は女子70キロ級に田知本遥(=東海大、21)が登場。78kg超級で、代表を目指していた姉の愛選手の分まで頑張ってほしい。
田知本は、今年2月に行われた「柔道グランドスラム・パリ大会」で、北京オリンピック銀メダリストで世界ランク1位のリュシ・ドコス(フランス)を破って注目を浴びたが、初戦の相手は、昨年の世界選手権で一度負けたオニックス・コルテス(キューバ)。
2回戦 田知本遥 ○(判定 0‐3)× オニックス・コルテス(キューバ)
田知本は、袖を絞って、大外刈り、大内刈り、大外刈りと、積極的に目まぐるしく技を出していく。コルテス対策がバッチリな田知本が、試合のペースを握る。
しかし、技を決めるまでは行かず、両者決め手を欠いて延長戦へ。
延長32秒 コルテスが治療を受けた後、大内刈りから寝技を仕掛ける田知本。コルテスは、田知本が技を掛けに行ったところ、狙ってのすくい投げ。これは田知本が腹ばいでこらえる。
延長1分30秒 コルテスが「指導」を受ける。その後も大外刈り、大内刈りと、攻め続けた田知本が、旗判定で「白3本」で勝利した。
準々決勝 田知本遥 ×(判定 0-3)○ 陳飛(中国)
開始から積極的に技をかけていき、攻める姿勢で主導権を握る田知本は、2分、陳が一本背負いを掛け、立ち上がったところを大外刈りで「有効」ポイントを取る。そのまま寝技に入るが、逃げられる。
続いて2分30秒、田知本は、組みぎわに大外刈りを掛け、「有効」ポイントを重ねる。このまま有利に試合を進めていた田知本。しかし、3分20秒、相手が技をかけて、巻き込んだときに腕をキメに行かれ、左ひじを痛めるアクシデントが発生。
ここから、田知本の動きが明らかに鈍くなる。左ひじを伸ばせない状態となり、まともに組むことができない。それでものこり、1分、何とか逃げ切ってほしかったが、陳は、猛攻を仕掛け、残り50秒と30秒に、立て続けに投げ技で「有効」ポイントを獲得し、ついに並ばれる。
延長戦にはいってもアグレッシブに攻める陳にたいし、あきらかに動きが鈍くなった田知本。判定で。青旗3本上がり、敗退した。
敗者復活戦に回ることになった田知本、傷めた腕の状態が気になるところだ。