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【ロンドン五輪】柔道男子90キロ級の西山将士! 終了間際の「1本」が幻で敗者復活戦

 ロンドンオリンピック大会6日目の8月1日、柔道は男子81キロ級の西山将士(=新日鉄、27)が登場。

 西山は、同階級で、10年、11年と世界選手権大会を連覇し、世界ランク1位の“アテネの闘神”イリアス・イリアディス(ギリシャ)を今年1月に行われた『世界マスターズ大会』の準々決勝で破っている。

 1回戦 西山将士 ○(払い腰  技あり)× チンギス・マメドフ(キルギスタン)

 マメドフは、奥襟を取って、相手の頭を下げさせ、倒してから腕を取って十字固めの関節技を狙いに来る。それに対して、西山は、相手の動きをよく見て、足技で距離を取る対策。

 西山は、大内刈り、支え釣込み腰を繰り出す。それをマメドフは隅返しで切り返す。西山は袖を絞って奥襟を取らせないようにし、さらに足技を飛ばして距離を保つ。それを嫌うマメドフ。

 3分30秒 西山が足払いからの払い腰で、「技あり」を獲得。さらに、4分には、支え釣込み足で「有効」を取り、このまま順当に勝ち進んだ。

 2回戦 西山将士 ○(支え釣り込み足  有効)× ティムール・ボーセット(カザフスタン)

 開始早々に西山はボーセットに袖を絞られて、袖釣り込み腰に、体が浮いてヒヤリとする。西山は、組みぎわに払い腰の技を放つ。

 西山は、1分46秒、払い腰で1度は「有効」ポイントが入るが、取り消される。その直後の1分50秒、支え釣り込み足で、「有効」ポイント。今度は消されることなくそのままポイントとなり、これを守りきった西山が勝利。

 準々決勝 西山将士 ×(支え釣り込み足  有効)× 宋大男(韓国)

 2分過ぎ、西山は、宋に背負い投げを食らい、「有効」ポイントを取られる。その後も腕を絞られ、相手のペースで進む。

 さらに、西山は、宋から背負い投げを受け、「技あり」を取られる大ピンチ。時間が刻々と過ぎていく中、西山も技をかけ続けていく。

 残り30秒となった時に、西山が大外刈りを決める。主審が「1本」と判定したため、そこから寝技から抑え込みにはいかず、立ち上がったが、副審が「技あり」に格下げされる。

 宋が「指導」を取られているため、あとひとつ「指導」を獲れば、ポイントで並ぶ。最後の1秒まで攻め続けたが、タイムアップ。

 西山は、僅差で敗れ、敗者復活戦から銅メダルを目指す。

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