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リュック・ベッソン監督脚本に涙…ミシェル・ヨーと来日で“プロポーズ”明かす

リュック・ベッソン監督脚本に涙…ミシェル・ヨーと来日で“プロポーズ”明かす
『『The Lady アウンサンスーチー 引き裂かれた愛』ジャパンプレミア

 仏映画監督のリュック・ベッソン(53)と、香港、ハリウッドで活躍する女優・ミシェル・ヨー(49)が26日、都内にて行われた映画『The Lady アウンサンスーチー 引き裂かれた愛』(監督:リュック・ベッソン/配給:角川映画)ジャパンプレミアに出席した。

 30年来、何度も日本を訪れているベッソンは、昨年も東日本大震災直後に来日。自ら、日本を第2の祖国と語り、「いい時も悪い時も、(日本の)皆さんと一緒にいたいと思う。あらためて、来日できたことを誇らしく思います」と、あいさつを述べる。4年ぶりの来日となったミシェルは、大きな拍手に迎えられると「おはようございます、私はミシェル・ヨーです。どうぞよろしく」と、可愛らしく日本語であいさつを。

 制作の経緯を尋ねられたベッソンは、ミシェルから本作をプロデュースしてほしいと相談されたことを明かしながら、「ミシェルがこの脚本をボクに“プロポーズ”してくれたんだ。当時のフランスの映画業界は厳しくて無職だったんだよ」と笑いながら、「プロデュースを、という話をもらったが、脚本を読んだところ泣いてしまうほどに心を揺さぶられた。これは自分がぜひ監督をしたいと、ミシェルに申し入れたところ彼女は快くOKしてくれたんだ」と、振り返る。

 2007年に作家であるレベッカ・フレインの書いた脚本を手にして以来、自らが演じたいという思いに駆り立てられたというミシェルは、役づくりの苦労について、「たくさんありましたが、苦労といえば10キロ体重を落としたこと」と、笑顔を見せながら、「ビルマの人々がおかれている大変な状況、苦境に比べれば、自分たちの苦労など比べものにならないと思いました。演じることを通して、周りの人々に優しく接し、善き人であろうということを学びました」とコメントを。また、ミシェルは「この映画は“愛”だけで作りました。タイトルはLadyですがレディとジェントルマンの、スーチー女史と夫マイケル・アリスの物語だといっても過言ではありません」と、見どころを説明。

リュック・ベッソン監督脚本に涙…ミシェル・ヨーと来日で“プロポーズ”明かす

 さらに、「映画を観たら、日本と縁のあるスーチー女史について、ニュースで報じられている(民主化の)象徴的な面だけでなく、一人の人間、そして女性、2児の母であり妻である、そしてなにより、善き人である彼女に対して、私たちが感じたように同じインスピレーションを感じてもらえれば」と、静かに、しかし熱く語る。

 ミシェルに、「そうですか」と日本語でベッソンが応えて客席の笑いと拍手を取ると、話題は実際にスーチー女史に会った時のことへと。2人は時期を違えてそれぞれ会っているということだが、同じような印象を持っているそうで、ベッソンが忠実に再現したセットが実際のスーチー女史の家とそっくりだったことに2人とも実際そこに行ってみて“シュール”な気持ちに陥ったそう。

 ミシェルが「4年間自分が生きてきた彼女に会いにいくので、非常に興奮したが、ナーバスにもなった。監督が造ったセットが(実際の彼女の家と)全く一緒で、勝手知ったる家に入っていくようで、なんだかおかしな状態だった。混乱して、どうあいさつしていいかもわからずにいた私を、彼女は大きく腕を広げ優しく抱きしめてくれた」と述べると、ベッソンは「撮影で4週間一緒に過ごした“Lady”(ミシェルのこと)の本物に会って、非常に混乱した。夢と現実を同時に体験しているような気分になったよ」と語り、「実際に会って、政治や家庭の話をしたりして、映画のことついての質問を忘れさせるほどに彼女はパワフルだった」と、スーチー女史との対面を振り返った。

 最後に、ファンやビルマの人々へのメッセージを求められたミシェルは、「私たちがビルマの人々へ伝えたいメッセージは、この作品に全て込められていると思います。決して彼らのことは忘れない、良くなることを願い、常に関心を持ち続けています。私たちは外側からスポットライトをあて続けます。愛だけで作り上げた作品です。この作品を通じてみなさんにもビルマを思う気持ちが芽生えたら大変うれしく思います」とコメント。ベッソンは、「私からのメッセージは2時間あります」とジョークを交え、「本当に悲しいことですが、これは真実の物語です」と付け加えると、盛大な拍手に見送られステージをあとにした。

 『The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛』は7月21日角川シネマ有楽町 ヒューマントラストシネマ渋谷他 全国順次公開

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客席に手を振るベッソン監督
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リュック・ベッソン監督
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スーチー女史を演じたミシェル
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ミシェル・ヨー
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完成を喜ぶミシェル・ヨー
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フォトセッション
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拍手に送られる2人
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スーチー夫妻の肖像写真
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映画ポスター
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Photo Magali Bragard © 2010 EuropaCorp - Left Bank Pictures - France 2 Cinéma
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Photo Magali Bragard © 2010 EuropaCorp - Left Bank Pictures - France 2 Cinéma
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Photo Magali Bragard © 2010 EuropaCorp - Left Bank Pictures - France 2 Cinéma
リュック・ベッソン監督脚本に涙…ミシェル・ヨーと来日で“プロポーズ”明かす
Photo Magali Bragard © 2010 EuropaCorp - Left Bank Pictures - France 2 Cinéma
リュック・ベッソン監督脚本に涙…ミシェル・ヨーと来日で“プロポーズ”明かす
Photo Magali Bragard © 2010 EuropaCorp - Left Bank Pictures - France 2 Cinéma
リュック・ベッソン監督脚本に涙…ミシェル・ヨーと来日で“プロポーズ”明かす
Photo Magali Bragard © 2010 EuropaCorp - Left Bank Pictures - France 2 Cinéma
リュック・ベッソン監督脚本に涙…ミシェル・ヨーと来日で“プロポーズ”明かす
Photo Vincent Perez © 2011 EuropaCorp – Left Bank Pictures – France 2 Cinéma
リュック・ベッソン監督脚本に涙…ミシェル・ヨーと来日で“プロポーズ”明かす
Photo Vincent Perez © 2011 EuropaCorp – Left Bank Pictures – France 2 Cinéma
リュック・ベッソン監督脚本に涙…ミシェル・ヨーと来日で“プロポーズ”明かす
Photo Vincent Perez © 2011 EuropaCorp – Left Bank Pictures – France 2 Cinéma
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