歌手で俳優のGACKTが16日、山梨県韮崎市の「韮崎農協スタジオ」で行われているドラマ『戦国BASARA-MOONLIGHT PARTY-』(BS-TBS・MBS系)の撮影ロケ現場で、W主演の俳優・林遣都(21)、武田航平(26)らとともに囲み取材に応じた。
日本の戦国時代を舞台とした一騎当千型スタイリッシュ英雄(HERO)アクションゲーム『戦国BASARA』シリーズが、初のテレビドラマとして実写化される。2005年の発売以来シリーズ累計310万本を記録し、これまでテレビアニメ、舞台、イベント、劇場版アニメなどメディアミックスされてきた。
ゲームの世界観を大事にしていることから、細かい部分まで忠実に再現された衣装を来て登場した3人は、やはり、熱狂的なファンが多いゲームの実写化に出演する立場としてプレッシャーがある様子。
“奥州の独眼竜”伊達政宗役の林遣都は、「原作がファンに絶大な人気ゲームで、CGのキャラクターもみんなかっこいいので、不安だらけ」だったそうだが、「(クランクイン2日目で、)みんな体や動きがキレキレで、気合入りまくり。バッチバチのバトルをしています」と、期待してほしいと抱負を語った。
政宗のライバル役で熱血漢の真田幸村役の武田航平は、「ゲームをやったことあるし、プレイもしていましたから、実写化は無理だろうと思ってました。撮影が始まったら、なかなかいいもの出来るんじゃないかと手応え感じています」と、自信いっぱいに胸を張った。
天下を恐怖で染め上げる絶対的な力を持つ織田信長役のGACKTは、「勧善懲悪の世界観の中、原作ファンの期待を裏切らずに、悪い信長をどう演じるかを考えてきました。ゲームやアニメのファンなど全員の期待に応えられると思う。(実写化によって)新たなファンが増える」と、重鎮のオーラを放ちつつ、静かに語り、「(いい意味で)予想裏切り、期待に応える」と、言葉に力を込めた。
林が演じる政宗は異国の言葉を操り、6本の刀を使った独特の剣術で戦うが、「刀を振るうのは初めての経験。いきなり殺陣の稽古で刀を6本もふるって大変でした」と苦笑い。
上半身裸に革ジャンのような衣装を1枚羽織った感じの武田は、「(この衣装なので、)割れた腹筋を見てください。軽装な分、走ったり、アクションを頑張っていきたい。槍を2本持つ人もいないと思うので」と、苦笑いでアピール。
ガッチリした衣装を身に着けるGACKTは、「ものすごく動きがないと聞いて安心しました」と、笑わせ、「若手をどれだけイジメられるか。ひねりつぶして蹴散らせる役は、今までなかったので、撮影現場でどれだけ嫌われて帰ってもらうか」と、あの独特の声のトーンで語るも、「でも、プライベートはいい奴なんですよ」と、ユーモアたっぷり。
それでも“信長”GACKTと戦うシーが多い“政宗”林は、「アクションに対して厳しいと聞いているので、緊張します」と、いまから、雰囲気に気後れ気味。
また、“信長”GACKTの威圧感を増しているのが、初めて付けたというヒゲだが、「悪くないなぁ。これからドラマでもひげ付けようかなぁ。いいオッサン役やれれば」と、気に入っているようだった。
さらに、GACKTが作詞・作曲で書き下したエンディングテーマ『白露-HAKURO-』(ポニーキャニオン)を担当することも発表され、「それぞれ(の武将たち)が持っている刹那。抱えている悲しみ運命、宿命にもがく姿。失う者たちの悲しみをテーマにしました。すごくドラマチックな曲が出来ました。音楽としても縁者としても作品を盛り上げられるのはうれしい」と、語った。
ストーリーは、上洛を果たすべく進軍する、“甲斐の虎”武田信玄。“甲斐の若き虎”真田幸村、猿飛佐助。長篠に差し掛かった時に、行く手を阻んだのが、“奥州の独眼竜”伊達政宗。信玄めがけて突進する政宗を遮ったのが真田。信玄と上杉謙信が好敵手であったように、政宗と幸村の熱き男たちの物語が今始まろうとしている。
7月12日よりMBSで毎週木曜日・深夜1時25分~。BS-TBSでは9月より放送予定。