声優・花澤香菜・潘めぐみ・久野美咲が7月20日東京都豊島区・グランドシネマサンシャイン池袋で実施された『映画 おでかけ子ザメとかいのおともだち』プレミア上映イベントに登壇した。それぞれ演じたキャラクターの“言葉”の誕生秘話などを明かした。
SNSを中心に話題となった配信アニメ『おでかけ子ザメ』待望の映画化。公開まで約一か月に迫る中、プレミア上映会を実施した。まずはMCより登壇の挨拶を求められると、子ザメちゃん役の花澤が「〇×▲!子ザメちゃん役の花澤香菜です!本日はよろしく願いします!」と可愛すぎる“子ザメ語”を早速披露!駆け付けたファンへ笑顔いっぱいで挨拶した。
続いてあんこうちゃん役の潘とうさめちゃん役の久野もそれぞれあんこう語、うさめ語を披露しながら挨拶し、大きな拍手で迎えられた。久野が少し照れながらうさめちゃんの“渋め”ボイスを披露したことを受けて花澤・潘は「照れてる感じもいいね!」と盛り上げ、会場も大きな拍手で包まれた。
映画の上映がつい先ほど終了した直後ということもあり、MCが客席に「どうでしたか?」と投げかけると大きな拍手が!思わず花澤は「いいですね!子ども番組の収録みたいで!」と会場の温かい雰囲気に安心した様子。また、たくさんのファンが子ザメちゃんたちのぬいぐるみを持ちながら手を振ってくれるのを見て、「やっぱ持っちゃうよね~!かわいいもんね~!」(潘)と駆け付けたファンと一緒に改めて子ザメちゃんの可愛さを共有する一幕も。
完成した映画を最初に見た時の感想を求められると、花澤は「癒ししかない!とかいで疲れ気味の人も出てくるけど、子ザメちゃんの可愛さに癒される姿を見て私も癒されました。」とコメント。これには潘も「とかいに住む私たちも子ザメちゃんにいてほしいよね!」と同じ感想だった様子で、「あんこうちゃんとか本当はもっとビチビチしてるはずだけど、子ザメちゃんがいてもうさめちゃんがいても(映画に出てくる)みんなは大丈夫で対応力がすごい!」と語り会場の笑いを誘った。
続く久野は「うさめちゃんはうさぎなんですか?サメなんですか…?」とうさめちゃんの正体に迫る質問を問いかけ、会場はざわつくも「うさめちゃんはうさめちゃんという生き物!」と花澤と潘がまとめるなど、なかよしなおともだちを演じた3人ということもあり早速息ぴったりなトークを披露した。
本作の魅力はなんといっても花澤・潘・久野が話す何とも言えない特徴的な言葉!しかし、台本には「〇×▲!」としか書かれていないそうで、アフレコの際どのようにキャラクターたちの言葉を考えたのか質問されると、花澤は「最初のオーディションの時、自分の思う子ザメちゃんの言葉をつくってくださいとのことで、子ザメちゃんの可愛さって赤ちゃんっぽいところがあると思っていて。2,3歳ぐらいのちょっと喋っているけど何言っているかわからないぐらいの子どもの動画をたくさん見て言葉をつくっていきました。例えば子ザメちゃんが好きな<パイン>を<パンイ>って言ってみたり、単語の文字が入れ替わっちゃう感じを取り入れたりして、八魚町の人たちにもなんとなく伝わる言葉をいっぱい考えて組み合わせていきました。」と子ザメ語の誕生秘話披露!
潘は「私はテープオーディションだったので、私が思うあんこうちゃんはこうです、っていうのをマネージャーさんと相談しながら収録しました。なんとなく子ザメちゃんとのシンパシーを感じる言葉にしたかったので、子ザメちゃんの動画をたくさん見ながら作っていきました!」と語ると、それを聞いていた久野が「あの“アイ、アイ”っていうのが印象的でした!」と返し、「なんとなくアイコン的な言葉は持っておきたいなと思って、あの“アイ”は哀しいと書いて“哀”で始まって、子ザメちゃんたちと出会って哀しかったものが“愛情”に変わって“アイ(哀)、アイ(愛)”を使い分けるというのを意識して作ってみました!」(潘)とこちらも貴重なエピソードを語ってくれた。
久野は「私はスタジオオーディションだったので、うさめちゃんは子ザメちゃんよりも達観していて、精神年齢高めのイメージで演じてほしいというディレクションがあったので、それに応えたいと思って演じました。」とうさめちゃんの渋めボイスになった理由を教えてくれた。これを受けてMCから「みなさん台本に言葉を書き込んでいたんですか?」と質問されると、潘はこれは絶対言いたいと思った言葉は書くようにしたと語る一方、久野は「オーディションの時もセリフを事前に考えずに、ディレクションに応えながらセリフもどんどん変えていったので、本番もあえて台本には書き込まないで挑みました。やはり(うさめちゃんが)ちょっと野性味があったので(笑)」とそれぞれのキャラクターに合う方法でアフレコに挑んだことを明かしてくれた。ちなみに久野は映画に登場するうさめちゃんのお母さん役の声も担当しているそうで、映画を観る際には必ずチェックしてほしい!
また、映画の一番印象的だったシーンについては、花澤は「冒頭の子ザメちゃんが電車に乗るシーンかな、子ザメちゃん電車乗るんだって驚きました!」と語り、潘は「子ザメちゃんとあんこうちゃんの出会いの“スコンカンカンコーン!”っていうシーンが印象的だったのと、あとはやっぱり最初に人間で話しかけてきてくれたまなぶとの出会いのシーンもすごい良かったです。受け入れてくれる人が一人でもいると世界は変わって見えるんだなって思いました。」と演じたあんこうちゃんのシーンを挙げてくれた。
続いて久野は「子ザメちゃんとうさめちゃんが踊っているシーンがアフレコしてても楽しくて、完成したのを見ても可愛かったです!」と語った。映画は配信アニメを見ていた人が分かる小ネタがたっぷりで、配信アニメのエンディングテーマ「よりみち」のオーケストラバージョンも楽しめるようになっています。これには花澤が「思わず歌いたくなっちゃいました!」と語ると、すかさず潘が「一部歌ってたところもあったよね?!」とツッコミを入れ会場を笑いに誘った。このシーンもぜひ劇場でチェックしてほしい。
そして、8月22日の公開へ向けて期待が高まる中、会場からの「子ザメちゃ~ん!」という呼びかけで、満を持して子ザメちゃんが登場!子ザメちゃんがおでかけの時にいつも背負っている風呂敷の中には小さな宝物が入っているということもあり、花澤が子ザメちゃんの風呂敷を開けると…劇場でもらえる入場者プレゼント第一弾、原作・ペンギンボックス先生描きおろしによる『てのひら絵本「子ザメのパンケーキ」』が…!まさかの子ザメちゃんからのサプライズに会場は一気に笑顔と歓声に包まれた。
会場の盛り上がりを受けて、映画のおすすめポイントを聞かれると、花澤は悩みながらも「モヒカンあにきに抱っこされていっしょに映画を観て、感動してえぐえぐしてるところ」を挙げ、続いて「あんこうちゃんが子ザメちゃんのように自分がもらったものを人にあげるシーンがあったんですよ。出会ったばかりのホストさんにおにぎりをあげるシーンですかね。分け与えるやさしさが良かったです!」(潘)、「子ザメちゃん、あんこうちゃん、うさめちゃん以外の動物のキャラクターたちの鳴き声・喋り方もキャストの皆さんが工夫していたので、そこもぜひ見てほしいです!」(久野)とそれぞれ語ってくれた。
大盛り上がりのイベントもあっという間のお別れの時間に。「子ザメちゃんと出会う人たちの温かい心のやりとりが描かれているので、演じていても見ていてもほっこりしました。公開が始まったらお友達やご家族を誘ってぜひ夏の素敵な思い出にしていただけたら嬉しいです。今日はありがとうございました!」(久野)、「もちろん真ん中には子ザメちゃんがいるけれど、これは人と出会っていく皆さんの物語でもあるんだなと思いました。観終わった後にちょっとご飯が美味しく感じたり、やさしくなれたり、皆さんにとってもっと明日がいい日になるといいなと思っています。劇場で受け取ったものをぜひ誰かに渡してあげてください!引き続き子ザメちゃんの世界をみんなで楽しみましょう!」(潘)、そして花澤は「こうして劇場版になったのも皆さんが原作や配信アニメを見てくれたおかげです。今日こうしていち早く映画を観てくださった皆さんのお顔を見て、癒されてくれたな、満足してくれたなと思ってます。この劇場公開の機会にぜひたくさん子ザメちゃんを目に焼き付けて、いっぱい応援してくださればまた何か見れたりするのかな?と思うので、ぜひこれからも『おでかけ子ザメ』をよろしくお願いいたします!」と締めくくった。
【ストーリー】
八魚町の駅前にやってきた子ザメちゃんは、ベンチで悲しそうにうつむく女の子・そらに出会う。都会の高校に転校することになったと話すそらは、ひとりぼっちになってしまうかもしれないと落ち込んでいた。楽しい都会の様子が載っている雑誌を見ながら、きっと都会でも新しいお友達ができると元気づける子ザメちゃん。そらと別れ、歩き出した子ザメちゃんの目に、キラキラした都会のポスターが飛び込んでくる。そのとき子ザメちゃんの上をサメの形をした雲が通り過ぎていく。そしてその雲に誘われるように、子ザメちゃんは都会へ向かう電車に乗り込むのだった。輝くネオン、人々が行き交うスクランブル交差点、たくさん人たちが揺られる満員電車。“とかい“を舞台に子ザメちゃんの小さな大冒険が始まる!
■映画タイトル:『映画 おでかけ子ザメ とかいのおともだち』 ※間は半角アケ
■公開日:2025 年 8 月 22 日(金)
■CAST
子ザメちゃん:花澤香菜
あんこうちゃん:潘めぐみ
うさめちゃん:久野美咲
モヒカンあにき:梅原裕一郎
はると:花江夏樹
サラリーマンのお兄さん:宮田俊哉
バーテンダーさん:高野洸
ホストさん:杢代和人
そら:石見舞菜香
みほ:来栖りん
しゃしんのお姉さん:降幡愛
まなぶ:小市眞琴
モデルのお姉さん:菊池紗矢香
おじいさん:楠見尚己
女将さん:植田佳奈
ドーベルさん:鈴木崚汰
■STAFF
原作:ペンギンボックス(『おでかけ子ザメ』/KADOKAWA「キトラ」刊)
監督:熊野千尋 コンテ・演出:熊野千尋 脚本:⻑嶋宏明 キャラクターデザイン:竹内あゆみ
色彩設計:⻄詠仔 美術監督:北島雅代 撮影監督:佐々木明美
音響監督:小泉紀介 編集:小口理菜
音響効果:武藤晶子 音響制作:dugout 音楽:藤澤慶昌
主題歌:「where you come from」 ロザリーナ(Sony Music Labels)
アニメーション制作:ENGI
製作:KADOKAWA 配給:角川 ANIMATION
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©ペンギンボックス・KADOKAWA/おでかけ子ザメ





