7月1日に市制100周年を迎えた川崎市が6月29日に中原区の多数のスポーツ施設群を有する都市公園・等々力緑地で川崎市市制100周年記念事業「かわさき飛躍祭(ひやくさい)」が開催された。
(取材・撮影:伊藤直樹©ニュースラウンジ)
前日の激しい雨から一転、イベント開催に向かって温度は上がり、立っているだけでも汗をかくほどの蒸し暑さ。昼頃からは強い日差しが差し、じっとしていても汗をかくほどで。8時ごろから市民が集まりだし、9時からオープンした飲食・物販ブースには、多くの人が並ぶほど大盛況。
10時から始まった、運動広場、多目的広場、サブアリーナ、等々力補助競技場などで行われた、アスリートたちとのスポーツ体験コーナーには、子供たちの楽しそうな声が一日中響き渡っていた。また、多目的広場では警察車両、消防車、救急車、自衛隊の車両展示、ブルーインパルスパイロット江尻卓(2等空佐)とのサイン会、撮影会なども行われた。
そして、12時からは等々力野球場で初の野外音楽イベントとなる「かわさき100フェス」が開催され、9000人(※川崎市発表)のファンが集まった。川崎ゆかりのアーティストであるロックバンド『sumika』や『SHISHAMO』、5人組ガールズバンド『トゲナシトゲアリ』が熱気と暑さに負けない熱いステージをフルスロットルで展開。ファンたちも歓声、手拍子、オリジナルダンスで陶酔したように踊る人など、それぞれの楽しみ方で盛り上がった。洗足学園音楽大学「フロントールズ」と川崎市消防音楽隊も出演し、会場全体が手振りで一体感を煽った『YOUNG MAN(Y・M・C・A・)』などを披露した。
14時20分からは航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」が展示飛行を行った。演目はデルタ・ダーティL/P、△360L、ビック・ハート、アローヘッド・L/P、フェニックス・L/P、リーダーズベネフィット・L/Pを予定。隊列を組んで白く長いスモークを履きながら疾走したり、巨大なハートを描いたり、フェニックスや鶴体形で飛行。最後は、『SHISHAMO』のライブステージ中に頭上を飛行するコラボ飛行を披露。等々力緑地に集まった人たちは、上空を見上げ、写真や動画で撮影し、大きな拍手が起こった。
19時からは川崎フロンターレが100周年記念試合で「サンフレッチェ広島」と対戦するなど朝から夜まで1日では回り切れないほど、等々力緑地で川崎を満喫できるイベントが盛りだくさんだった。
【スポーツ体験コーナー】に参加したアスリートと競技種目
【サッカー教室】川崎市出身の女子サッカー日本代表FW植木理子選手(所属:イギリスのウェストハム・ユナイテッドFCウィメン)
【バラアスリートと走ろう】川崎市出身のバラ陸上の山下千絵選手(所属:SMBC日興証券株式会社)
【フラッグフットボール体験教室】川崎市に本拠地を置く社会人アメリカンフットボールの「富士通フロンティアーズ」「フラッグフットボール女子 日本代表」
【フラッグフットボール女子日本代表公開練習】「フラッグフットボール女子 日本代表」
【卓球教室】神奈川県を本拠地とする卓球クラブチーム「木下アビエル神奈川/木下卓球アカデミー」
【バスケットボール教室】川崎市を拠点とする女子バスケットボールチーム「富士通レッドウェーブ」
【一輪車演技&体験会】
【ソフトボール教室】横浜市を拠点とするソフトボールチーム「日立サンディーバ」
【野球教室】横浜市を本拠地とする社会人野球チーム「ENEOS野球部」/川崎市を本拠地とする社会人野球チーム「東芝野球部」
【カワサキB-PARK】横浜市を本拠地とするプロ野球チーム「横浜DNAベイスターズ」
【バレーボール体験会】川崎市を拠点とする女子バレーボールチーム「NECレッドロケッツ川崎」
【プロレスリング】川崎市を中心に活動しているプロレス団体「HEAT-UP」
【モルック体験】フィンランド発祥の競技モルックの体験会
【パラテニス体験】
【テニス体験】
等々力緑地は、川崎市中原区にある陸上競技場、野球場、サッカー場、テニスコート、プール、アリーナなどのスポーツ施設群と釣池、四季園、ふるさとの森など自然とのふれあいを深める施設も充実した都市公園。面積 43.5ha で、東京ドーム(4.7ha)9 個分の広大な敷地を有している。