【川崎市】事業者だけではなく市民の行動変容を促す「川崎市脱炭素ライフスタイル行動変容促進プロジェクト」

【川崎市】事業者だけではなく市民の行動変容を促す「川崎市脱炭素ライフスタイル行動変容促進プロジェクト」

【川崎市】事業者だけではなく市民の行動変容を促す「川崎市脱炭素ライフスタイル行動変容促進プロジェクト」

 川崎市は、2050 年脱炭素社会の実現に向け、事業者だけではなく市民一人ひとりも環境に配慮したライフスタイルへの行動変容を促進する「川崎市脱炭素ライフスタイル行動変容促進プロジェクト」(以下「プロジェクト」)発足会を8月7日に川崎市役所本庁舎内の会議室でおこなった。

(取材・撮影:伊藤直樹©ニュースラウンジ)

 【事業コンセプト】
 CO2 は製品等の製造・輸送・使用・廃棄等それぞれの段階で排出されます。各事業者は、再エネの導入や環境配慮製品等の提供など、脱炭素化に向けた行動変容を進めているが、脱炭素社会の実現に向けては製品等を使用する市民(消費者)の行動変容(適切な使用・廃棄)も不可欠。
 そのため、製品等を通じて市民生活に接点のある6事業者と市が情報交換しながら、製造から廃棄までのCO2削減貢献量を「見える化」して広報することで、市民の行動変容の促進を図り、それをさらなる事業者の行動変容につなげる「市民・事業者協働による脱炭素ライフスタイル」の普及拡大を目指す。

【川崎市】事業者だけではなく市民の行動変容を促す「川崎市脱炭素ライフスタイル行動変容促進プロジェクト」

 【6事業者】
 花王株式会社、株式会社セブン‐イレブン・ジャパン、まいばすけっと株式会社、ヤマト運輸株式会社「川崎主管支店」、東芝データ株式会社(株式会社東芝)、富士通株式会社

 【見える化例】
 ・「花王株式会社」
 取組:容器のコンパクト化や詰め替え・つけかえ用製品、すすぎ1度洗い製品の開発等を実施している。
 期待したい行動変容:市民には、適正な使用・廃棄等、行動変容を推進したい。
 ・「ヤマト運輸株式会社 川崎主管支店」
 取組:太陽光発電設備やEVの導入等CO2 削減に取り組んでいる。
 期待したい行動変容:市民には、オープン型宅配便ロッカーの利用など、様々な受け取り方を提供し、スマートな受け取り方による利便性向上を推進したい 。

 【事業概要】
 ・市民、事業者の行動変容によるCO2 削減貢献量を「見える化」する動画コンテンツを事業者と連携して作成
 ・行動変容がライフスタイル全体では大きなCO2 削減貢献量につながることを情報発信(デジタルサイネージ、SNS、HP 等)
 ・市民・事業者の取組状況等を発信し、さらなる行動変容を促進

 また、プロジェクトは、2050 年脱炭素社会の実現に向けた高津区の溝口周辺地域での取組「脱炭素アクションみぞのくち」(以下「DAM」)の一環として、DAM 推進会議参加事業者を中心に、製品・サービスを通して市民生活に接点のある6事業者とともに、新たに官民連携による取り組み。

 ※「脱炭素アクションみぞのくち」とは
 川崎市は、令和2 年2 月に2050 年の二酸化炭素(CO2)排出実質ゼロを表明し、同年11 月には高津区溝口周辺地域に脱炭素モデル地区「脱炭素アクションみぞのくち」を創設しました。
 同地域で脱炭素化に資する身近で先進的な取組を集中的に実施し、その効果や利便性を実感してもらうことで、市民一人ひとりの環境配慮型のライフスタイルへの行動変容促進を促し、脱炭素社会の実現を目指します。

 【脱炭素アクションみぞのくちの主な取組】
 ●高津区役所・マルイファミリー溝口・ノクティプラザをはじめとして、様々な民間・公共の施設で再生可能エネルギー100%の電力を使用。
 ●高津区役所などにマイボトルに水を補充できる給水スポットを設置。ペットボトルの消費削減。
 ●道具をシェアし、無駄づかいやごみを削減できるシェアリングサービスの普及。
 ●令和6 年4 月竣工したごみ処理施設(橘処理センター)にて、ごみ焼却時の熱を有効利用(温水プール、発電)
 ●JR 武蔵溝ノ口駅にて、自立型水素エネルギーシステムを導入。太陽光パネルの電力から製造した水素をタンクに補充し、水素から夜間や災害時の電力を発電。
 ●エコな行動でポイントをため、エコな商品やサービスに交換可能な環境アプリの開発。
 ●水素を燃料に走る車(燃料電池自動車)に水素を充填する「水素ステーション」が高津区梶ケ谷に開設・営業。さらに、燃料電池自動車を高津区役所の公用車に導入。
 ●田園都市線を含む東急線全線では再生可能エネルギー100%の電力を使用し電車を運行。
 JR 南武線では水素で走る電車が試験運行。
 ※これら取組はリーフレットでも紹介しています!
 リーフレット「脱炭素モデル地区 脱炭素アクションみぞのくち」
 https://www.city.kawasaki.jp/300/cmsfiles/contents/0000122/122317/DAM_2023_leaflet.pdf

 【脱炭素化の取組目標等】
 ・脱炭素戦略「かわさきカーボンゼロチャレンジ2050」を策定(令和2(2020)年11月)
 ・川崎市地球温暖化対策推進基本計画(令和4(2022)年3月)にて2030年度までに温室効果ガス排出量を50%削減(2013年度比)
 ・基本計画の重点プロジェクトの1つとして、民生系(市民・事業者の行動変容)を掲載
 ・2050年脱炭素社会の実現に向けた高津区の溝口周辺地域での取組「脱炭素アクションみぞのくち」(以下「DAM」)の一環として川崎市脱炭素ライフスタイル行動変容促進プロジェクトを実施

【川崎市】事業者だけではなく市民の行動変容を促す「川崎市脱炭素ライフスタイル行動変容促進プロジェクト」
発足会に出席した6事業者の参加者たち
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