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コシノジュンコ&為末大 ロンドン五輪会場から世界へ震災復興感謝のARIGATO発信

コシノジュンコ&為末大 ロンドン五輪会場から世界へ震災復興感謝のARIGATO発信
『ARIGATO in LONDON』開催記者発表会

 ファッションデザイナー・コシノジュンコ(72)と、元陸上400メートルハードル選手・為末大(34)が5日、都内にて行われた『ARIGATO in LONDON』開催記者発表会に出席した。

 『ARIGATO in LONDON』は、今夏開催されるロンドン五輪にあわせ、外務省、経済産業省、観光庁などの国をあげた後援の元、『ARIGATO in LONDON』実行委員会によって行われるイベント。7月28日~8月11日までの15日間、年間1700万人の観光客が訪れる大変活気のあるエリアである、ロンドンの中央に位置するロンドンカウンティホール(旧ロンドン市庁舎)にて開催される。2011年3月11日に発生した東日本大震災の際に世界の163の国と地域、43の国際機関からもらった援助・支援への感謝の気持ちを世界に発信していくことを目指していく。

 コシノは震災後、被災地での復興支援コンサートやチャリティイベントへの参加、国際的な交友関係をいかして海外の著名アーティストともに復興支援の呼び掛けをしており、日本人の代表として今回実行委員へ参加。「震災後すぐに、自分にできることは何かということで、音楽家の三枝成彰さんに電話した。自分たちにできることをしようということで、出演者600名を含め、お客さんも全員一人1万円以上持って集まりましょうと呼びかけコンサートを開いて、3500万円の義援金を集められた。フランスでも同様のイベントを開催したり、友人関係を頼りに、ブラジルから元サッカー選手のペレ氏にも来日して頂き、一緒に被災地を慰問に回った。カタールからは100億円という義援金も頂いた。小さい国、大きい国関係なく、みんなが心一つになって日本を守って下さったということは、私たち日本人全員がわかっていなくてはならないことだと思います。私もイベント会場で世界に向けて“ARIGATO”を言いたい」と、意欲を見せた。

 為末は震災直後、日本人アスリートとしていち早くネット上で支援の呼びかけを開始。多くの義援金を集めアスリート全体の額を上げたという実績から実行委員に。「選手の中で何かできないか、ということから義援金集めを。100人を超えるアスリートが参加してくれ3000万円集められた。選手たちがその時に一番感じたことは、スポーツというのは平和な時に“余白”でやるようなところがあるようなもので、自分たちにできることは無いんじゃないかと、いろいろ罪の意識などもあったりした。そこで役に立てることが見つかったということは、自分自身にとっても大きかった。今回は世界に対し、世界中のアスリートたちも日本に声を向けてくれ支援もしてくれたので、何か感謝の形を表そうということで賛同して活動している。スポーツというのはこういった時に直接的に何かできるわけではないが、共感を集める媒体になり得るんじゃないかと思った。勇気づけられる方も多いかもしれないし、立ち直るにはまだまだ時間がかかるかもしれないが、何か悩みながらも前に進んでいく、ということが今日本が世界に見せている姿だと思う。スポーツ選手はそういう姿を見せられるポジションだと思うので、いろんなアスリートとつながりながら支援していきたい」と述べた。

コシノジュンコ&為末大 ロンドン五輪会場から世界へ震災復興感謝のARIGATO発信

 また、ロンドン五輪について為末は、水泳の北島康介、ハンマー投げの室伏広治、大学の後輩である400メートルハードルの岸本鷹幸にはメダルの可能性を期待しているといい、「この期間中、日本が一番世界に伝えていけるのが何かといえば、選手の活躍なので、彼らがどこまでいけるか期待している。五輪招致に関して賛否あるのはわかるが、2020年の東京招致には賛成している」と、意見を。さらに、「世界にもっと日本の思い、メッセージを伝えられる良い機会にはなると思っている。そういったオリンピックの使い道というか、新しい役割みたいな話しもロンドンでもしたい」と、期待を込め力強く語った。

 同イベント会場では、『ARIGATO in LONDON』実施コンテンツとして、世界163カ国・地域それぞれで使われている83種の言語で“ARIGATO”を表し、復興していく東北の風景や子供たちの様子とともに紹介する映像を会場内約20台のモニターで上映。また、自宅、店全て失い現在も家族はバラバラな状態での生活を余儀なくされ、仮設店舗で営業を再開しているという、南三陸町在住の写真家・佐藤信一氏や復興支援メディア隊(NPO法人映像情報士協会)から提供された写真による、復興していく東北の風景、人々や日本の今を伝える“ARIGATO”写真展が開催。それ以外にも、日本舞踊、三味線、和太鼓などの日本文化を伝えるステージパフォーマンスや、縁日の再現なども予定しており、“ARIGATO”を伝える様々なコンテンツを用意し、復興に向けてがんばっている日本の姿を世界にアピールしていく。

 『ARIGATO in LONDON』最新の情報はオフィシャルWEBサイト http://arigato-in-london.jp/ にて

コシノジュンコ&為末大 ロンドン五輪会場から世界へ震災復興感謝のARIGATO発信
コシノジュンコ
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為末大
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写真家・佐藤信一氏
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復興支援メディア隊代表・榎田竜路氏
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ARIGATO映像
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ARIGATO映像
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ARIGATO映像
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震災当日の写真を見せる南三陸町在住の佐藤氏
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