タレントで歌手の“しょこたん”こと中川翔子(27)が自身の誕生日の5月5日、東京日比谷野外音楽堂で、ライブ「10元突破!SHOKO NAKAGAWA LV UP LIVE 超☆野音祭」を行い、しょこたんが「様」と崇めるピカチュウがお祝いに駆けつけ、「カリスマ様キタァァァーッ」と、喜びを爆発させた。
しょこたんのライブらしく、『けいおん』、『セーラームーン』、『プリキュア』、しょこたんが「神」と崇める故ブルース・リーが映画『死亡遊戯』で着ていた黄色い衣装などのコスプレーヤー、ピンクのハッピやTシャツを着たファンなど、超満員の3100人が詰めかけた。
「今年はかなりロックに地球規模にドSな中川翔子になりたいなあと思います」と、ライブ直前のマスコミ取材で語ったように、ハイテンションな熱いステージが2時間半、ノンストップで行われた。
ライブが始まると同時に観客は総立ちで歓声を送る。そこに、ピンクのギターを抱え、カラフルな衣装のしょこたんが、「日比谷野音いくぜー」と、気合を入れてスタート。
2曲目には、スタンドマイクを外し、「天まで届けー」「野音気持ちいいねぇー。ハイッ、ハイッ」と、しょこたんも煽る。間奏の時も「こんな空の下で歌えるのサイコーッ」と、ノリノリ。
ファーストMCでは、「日比谷野音にお越しの皆様ァァー」というと、「ギザー!」「ギガントォォー!」「トゥットゥルー!」「バッカルコーン!」「もひとつおまけにバッカルコーン!」「宇宙キターッ」「野音キターッ」とファンとコールアンドレスポンスを熱くかわした後、「レベル27キターッ、『SHOKO NAKAGAWA LV UP LIVE 超☆野音祭』によーこそー中川翔子ダァーッ」と、ビッグバンなノリ。
それでものまだ落ち着かず、「高まってますかぁー、漲ってますかぁー、メキメキハツハツしてますかぁー」と、呼びかける。ようやく、「なんてったって今日はデビュー10周年、特別な日。なんとレベル27キターッ、大好きなこの季節にライブがまたできるなんて。しかも人生初の野外ライブ、みんなどうもありがとォォォォー」と、感謝の言葉。
さらに、「しかも今日は、ライブビューイングといって映画館でも同時中継されてます。地球規模のライブキターッ。映画館のみんなギザー、ギガトン、バッカルコーン」というと、会場からまたまた熱いレスポンス。これにしょこたんは、「オオ、映画館のみんなの生霊が飛んできた。生々しく聞こえます」と、ジョークで返す。
そして、「なんと野外ライブ。みなさんも知ってのとおり、妖怪雨女でございますので、武道館でも雨が降り、ロックフェスでは私の出番の時だけ、会場の中にだけ豪雨が降り、私が歌い終わったとたんに晴れるというなんてこった」と、過去の雨女ぶりを披露。
一昨日の大阪野音でも、1曲目歌い始めた瞬間にどしゃぶり。それで終わった瞬間にまた晴れたというが、この日は、25度を超える好天に恵まれ、水分補給をこまめにしないと、のどがカラカラなほど。
これにはしょこたんも、「やっぱり誕生日当日ってすごいですね。こんなに雲一つない青空キターッ 宇宙からのプレゼントだァァァーーー」と、テンション上がりまくり。
そこで、ハッピーバースデーソングが流れ、袖からサプライズで登場してきたのが…「ウワァァァーーー嘘だァァァーマジかァァァーーーピ、ピ、ピ、ピ、ピカチュー様キタァァァーーー。ピカチュウ様ありがとうございます。なんとカリスマ様キタァァァァ」と、2ちゃんの書き込み音読状態。
「みんなで土下座をするのだ」というと、しょこたん始め、ファンたちも土下座。そのまま、モスラを迎えるザ・ピーナッツのようになりながら、「ピカチュウ様ァァァありがとうございますゥゥゥ。日比谷までお越しいただいたとビックリでございますゥゥゥ」と、感謝の“祝詞”を上げる。
ちょっと冷静になったしょこたんは、「ついに誕生日なんですね。レベル25からついに大人になるのかと思ったら、もうレベル27ときたら、アラサーキターッ。アラサーって言うなぁ」と、ノリツッコミ。これに会場から、「ババァ」の掛け声。すると、「オォォ、誰かいまババァっていったぁ?空耳でございますね」と、一応反応するもスルー。
ここで、今夏公開のポケモン映画15周年記念超大作『劇場版ポケットモンスター「キュレムVS聖剣士 ケルディオ」』で、しょこたんが主役ポケモンであるケルディオの声を担当する事が決定した報告。「聖剣士に僕はなるー」と、セリフの一部も披露。
「こんな今まで雨女だったのに、涙も笑顔に変える。夢を見る力を私たちは持っている。私たちの強い願いは必ずかなう。それが貪欲ってもんだぁーー」と、またまた絶叫すると、3曲目に突入。この後、代表曲『空色デイズ』など、アンコール含めて27曲を疾走。
その模様は、全国の映画館と香港と台湾の映画館合わせて39か所で最大4000人と、ニコニコ生放送でも中継され、2万人以上がライブを視聴された。
ライブ直前におこなわれた会見で、5月20日に、中国・北京で開催される芸術祭典『第12回北京で会いましょう』に出演が決定したことと、7月7日の香港を皮切りに、台北、シンガポール、上海と周り、9月2日広州まで、アジアツアー『大家好、我係中川翔子亞洲演唱會―(・∀・)―!!!』(訳すと『はじめまして中川翔子です。 アジアツア―(・∀・)―!!!』)を行うことが発表された。
北京ライブへの思いを、「日本の代表という大役を任されているということなので、ガクガクブルブルでございます」と、しょこたん流に緊張を表現。しかし、「日本で生まれた素晴らしい文化、アニメソングを心の真ん中で弾けさせて頑張りたいと思います。アニメソングは、日本から生まれた素晴らしい勇気も愛も優しさも強さも全てを教えてくれる最高の魔法だと思うので、国境も性別も次元も全部超える世界平和だと思います」と、熱く語った。
レベル27になった目標を「もう、ド派手に世界規模で、宇宙規模で、アニメシンガーとして頑張っていけたらなぁと思います」と、仕事面で語り、プライベートでは、「10年間、熱愛発覚ゼロという悲しい現状を打破すべく、脱ひきこもりで行けたらなぁと思います」と、恋人作りを目標にあげた。
理想のタイプは、「猫好きでマッチョで、私がアニメばっかり見ていても怒らない。そんな素晴らしい方に巡り合えるように頑張りたいですね」と語り、アニメでいうと、「銀髪ロン毛だったらなんでもOKなんですね。あとはケガをしている方。ここ(口元)から血が出ていたり…そんなのはとても萌えでございます。3次元怖いと言ってないで頑張りたいと思います」と、リア充を目指すと誓った。
10周年を振りかえって、「今思うと、10年前の自分はネガテタィブで、初めての水着の撮影で、すぐ胃腸炎になってしまう。そんな感じの自分だったんですけど、どんどんインターネットと出会って、ブログと出会って、アニメ、アニメソング、絵を描くことといろんな趣味と出会って、明るくなれて、みんなとこうしてライブでつながることができるようになった。それがなにより、外でみんなと出会うことの気持ちよさを、すごく知ることができました」と、文字通りレベルが上がった自分を振り返った。
さらに、「10年前からすると、グラビアアイドルさんとアーティストさんに分かれていたので、CDデビューなんて夢のまた夢だったので、ベストアルバムまで来ることができたのは、本当に皆さんのおかげですね」というと、「宇宙規模で水木一郎さんみたいなああいうシンガーになりたいと思います」と、語った。
さらに、将来の夢は、「中野ブロードウェイでお店も出したいし、ネコカフェもやりたいし、もっと香港にも行きたいし、香港の人と結婚したいと思うし、いろいろ夢は果てしないですね」と語り、そのためにも、「脱ネガティブ、脱ひきこもりで、ドSなカッコイイ、セクシーな中川翔子を見てくれ!行くぜ!それが貪欲ってもんだろう。トゥットゥルー」と、あらためて誓った。
同ライブは、翌5月6日にも追加公演が同じく東京・日比谷野外音楽堂にて開催される。