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内田裕也さん死去 日本のロック黎明期を牽引

 ロック歌手の内田裕也さんが17日、東京都内の病院で、肺炎のため亡くなった。79歳だった。

 18日、所属事務所から発表された。内田さんは兵庫県西宮市出身。高校時代、エルビス・プレスリーに憧れてロック歌手を志し、高校を中退後、1958年にロックンロールにこだわった『ブルージーン・バップス』を結成して本格的にバンド活動を始め、66年の『ザ・ビートルズ』の来日では、前座としてステージに立った。

 歌手としての活動のほか、音楽プロデューサーとしても日本のロックの黎明期を牽引する活動を続け、年末恒例のロックフェスティバルを40年以上続けるなど、若手の育成にも尽力。また、俳優として数々の映画にも出演し、中でも86年に公開された滝田洋二郎監督の『コミック雑誌なんかいらない!』では、過激なテレビリポーターを主演して人気を集め、国際的にも評価を受けた。

 妻は俳優の樹木希林さんで、長く別居生活を送りながらも離婚せず、去年9月に樹木さんが亡くなった際には、「今までありがとう。安らかに眠ってください。見事な女性でした」などと感謝の気持ちをつづっていた。

 内田さんは最近は車いすでの生活を送っていて、所属事務所によると、17日午前5時30分頃東京都内の病院で、肺炎のため亡くなったという。

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