人気特撮ドラマ『牙狼』シリーズ10周年作品。2014年放送の『牙狼＜GARO＞－魔戒の花－』に登場した闇に堕ちた魔戒法師などを始末する闇斬師（やみぎりし）である女魔戒法師・媚空を主人公にした作品となる。
作品から飛び出してきたかのような媚空の衣装で現れた秋元。まずは、雨宮総監督が本作を作るきっかけになったことへ「『魔戒の花』で秋元さんに媚空というキャラクターをやってもらったのはきっかけでしたが、とくに映画にというより、もうちょっと（秋元と）仕事をしたいなというのがあって、気がついたら映画になってました」といい、これには秋元の顔もほころぶ。
事前の触れ込みでも秋元の肉体美が話題となっている本作だが、大橋監督は「裸に近い感じでのアクション。スタントマンでもあんなにおなか（腹筋）が割れている人はいないでしょう（笑）」とのコメントに秋元も笑うしかない。
この肉体話を秋元も引き継ぎ、「このお話を頂いた時に『魔戒の花』シリーズでは、そんなに登場はしていなかったので、また、大橋監督と雨宮総監督とお仕事ができるというので、また媚空ができるというのは覚悟がありました。お話の段階で秋元才加の肉体を撮りたいと言われて」と、どことなく色っぽい話になりかけたが、雨宮総監督は「割とストレートに言うね（笑）。言っておきますけどおなかのことですよ」と、補足をして沸かせることも。
肉体作りについては2ヶ月の間3週間ジムに通ったという秋元。すると朝倉が、「東京国際映画祭のとき『次はロッキーまで』と言っていたんですが、食事にタマゴを持ってきてて、鳥のささみを食べて、プロテインを飲んでて」と、暴露。さらには、朝倉が「『全力でぶつかってきて大丈夫です！』とおっしゃったので、アクションシーンで思い切りやらせて頂いたんです。それで私が蹴るシーンがあったんですが、媚空がそれを腕で止めるというシーンだったんですけど、秋元さんの体ができあがりすぎてて、カットがかかった瞬間に、逆に私が『痛い痛い！』ってなるという感じで（苦笑）。すごい作って来られたのを感じました」と、強靭なものだったと証言することに。
しかし、秋元は、そんな話があっても「自分の体で見てきたので実はすごさがあまり分からないんです」とあっけらかんと話し、場内から拍手が上がったことに、「腹筋とかで褒められるなんて」と言いつつも、笑みを浮かべていた。
媚空を演じるにあたって、「武士のような重いアクションをしたいと思って、動と静を意識しました。大橋監督ともいっぱいお話させて頂きました」と、アクションへのこだわりと、「媚空はテレビシリーズの時から、孤高の冷たい印象を受けた方もいるかもしれませんが、だからこそ映画になったとき強さと弱さを見せようと思った」と、感情面の話も。
また、本作ED曲『繊月～光と闇の傍で～』も秋元が担当。「秋元才加として久しぶりに歌いましたけれど、媚空という感覚が強いです。最後まで映画を観ていただいてのアンサーソングになっていますのでしっかり聴いて頂ければ」としみじみで、観客から拍手が起こると、「こんなに拍手していただくと浮かれちゃいますね。でも、まだまだ地に足をつけていきたい」と、恥ずかしそうな様子も見せていた。
なお、残念ながらほかに舞台の仕事があるため参加できなかった代知役の須賀健太（21）からはビデオメッセージが寄せられることとなったが、「謎が残るような感じなので、機会があれば、また代知として出演できれば」と、続編を願うと、雨宮総監督から「媚空の続きが観たい方？」と観客に尋ね、大半の観客が手を挙げたが、「聞いただけです」と、意味深な笑みを浮かべるなど、続編の可能性もうかがわせる舞台あいさつとなった。
秋元は「素晴らしいみなさんと作らせて頂きました。牙狼シリーズに新たな風を吹かせられたら」と、アピールしていた劇場版『媚空―ビクウ―』は14日より全国公開中！
