日本の伝統工芸品にスポットを当てたテレビ番組『セキスイハイム presents アーツ＆クラフツ商會』（BS朝日、毎週月曜日午後11時～）が、8月8日「親孝行の日」を記念して、鳴子こけしの「交換こけし」に絵づけするワークショップ「アーツ＆クラフツ商會」出張展を東京・二子玉川の蔦屋家電にて8月8日、9日の2日間限定で開催した。
同番組は、毎回ひとつの伝統工芸を取り上げ、その歴史や受け継がれる匠の技を紹介。さらに、その技を活かし、現代の暮らしを豊かに彩る番組独自の新アイテム“ニュー・クラフト”を提案するというもの。今回の特別なワークショップは、世代を超えても続いていく価値の大切さを伝統工芸を通じて子どもたちに体験してもらおうというもの。
絵付けするこけしは、同番組から生まれた伝統工芸品「鳴子こけし」（宮城県大崎市鳴子温泉）を用いた郵便配達員の姿をした「交換こけし」。中が空洞になっており、そこに手紙を入れて交換できる仕組み。完成したこけしの中に子どもたちの思いを入れ、パパ・ママに伝える特別なワークショップだ。
両日共、事前に用意した30席ほどの店員数が埋まり、参加できなかった親子連れもいたほどの大盛況。ガヤガヤと賑やかな状況の中、こけし職人の菅原和平（すがわらかずひら）さんが絵付けについて説明を行い、各テーブルを回りながらアドバイスを送っていく。子どもたちの絵付けされた個性豊かなこけしを見ながら菅原さんは、「世界でたった１本のこけしですから家宝にしてもらえたら」と、語りかける。
どのテーブルでもパパ・ママと子どもたちが笑顔。「パパもやったことある？」「パパのころはねぇ～」などと、こけしを通した親子の会話が楽しげに交わされている。中には、子どもよりも真剣に絵付けをしている親御さんの姿もチラホラ。
こけしへの絵付け体験は「初めて」という子どもたちも、「面白い！」「楽しい！」と、真剣そのもの。子どもの絵付けする姿を見守る親御さんも、「なかなか（親子で）このような体験（こけしの絵付け）をする機会はないので、夏休みの思い出になればいいなぁと思います」と、親子で楽しんでいる様子。
最後は、絵付けが完成したこけしの中に、「感謝の手紙」を入れ、子どもたちからパパ・ママへ直接手渡され、親御さんたちも笑顔で「ありがとう」と言って、大事そうに受け取っていた。
