女優・杏（29）が19日、東京・三田の在日イタリア大使館で日・伊の食文化交流プロジェクト『大豆ルネサンス』記者発表会に登場した。
『大豆ルネサンス』は世界的な食の問題を解決するべく立ち上がったプロジェクト。日本食で多く使われる大豆は、植物の中でも唯一肉に匹敵するタンパク質を有しており、次世代に対して多様性と持続可能性を秘めている。そんな、大豆を見つめなおし、新たな価値を創造しつつ、食の問題を解決する糸口にしようというもの。
和食とイタリア料理は体に優しく、健康的で栄養価も高いおいしい食ということで共通点があり、ともにユネスコ世界無形文化遺産となっていることから、いいところを合わせシンプルな創作料理をということでコラボレーションしていく。
杏はイタリアにはモデルとしてよく行っていたそうで、「日本とイタリアが食を通してつながるというので嬉しく思っています」と、喜ぶ。食べることには、こだわりもあるようで、「1日3回ある食事は楽しみですし、時間も場所も制約があったりしますけど、楽しみに過ごしたいなと思う時間です。あとは食べることが好きで、つい早く食べてしまって、なるべくゆっくり食べるようにしています」と、主演した朝の連続テレビ小説『ごちそうさん』の主人公のように食いしん坊なところがあるのだとか。
実際に和食とイタリア料理はよく作るという杏は、「和食は旬のものでウドを使ったおつまみとか、きのうは牛すじを煮込んでたり、ナスと納豆を炒めてアーリオ・オーリオみたいな感じで食べました。普段は冷奴にネギをかけたり、オリーブオイルを使った料理とかも作っています」「イカをさばいてお刺身にしたり、足とか剣先はいま塩に漬けているのでおいしい塩辛になると思います」と、家庭料理もバッチリなようだが、夫・東出昌大（27）ら家族の反応も、「好き嫌いなくなんでも楽しく食べてくれるので作ってて楽しいです」と、高評価なのだそうだ。
さらに、杏は「この季節でよく食べるのは豆乳ソーメンで、本当に5分10分くらいで作れます。豆乳にお塩と香りづけの醤油を入れて、すりごまといりゴマの間のものを入れてラー油とか、季節のキュウリとかミョウガとかネギとかを入れてソーメンを入れて頂くという、さっぱりしていてサクッと食べられます」と、料理を披露。
続けて イタリアンレストラン『イル ギオットーネ』笹島保弘氏が、昆布と大豆のダシで茹でたパスタにアナゴとキュウリを組み合わせた料理を披露した際に、京都『菊の井』の村田吉弘氏から「杏さんのソーメンのパクリでは？」というイジりが笹島氏に入ると、巻き込まれた杏は恐縮し大慌てで手と首を横に振って“とんでもない”という表情を浮かべていた。
最後は、マスカルポーネチーズの代わりに豆腐を使ったティラミスな先に試食したという杏は、「マスカルポーネチーズを豆腐で再現するということで一口食べてみると、白味噌みたいな酸味があって、和風だけれどもイタリアンででも和風と行ったり来たりできるのがひとさじの中で楽しめました」と、しっかりレポート。
さらに、笹島氏、村田氏へ「江戸時代のレシピ本で『豆腐百珍』というものがあるんですが、ハンペンの中にお豆腐が入っているというものがあるんですが、これは現代に蘇った新しい形のものだなって。本当にお2人には現代の『豆腐百珍』ならぬ“大豆百珍”を作ってほしいくらいいろんなバリエーションの」と、歴女らしいコメントでお願いをしていた。
