俳優・綾野剛（33）と女優・沢尻エリカ（29）が21日、都内で行われた映画『新宿スワン』（監督：園子温／配給：ソニーピクチャーズエンタテインメント）の「BIG龍彦Project IN新宿」に脚本の鈴木おさむ氏（43）、タレント・ざわちん（22）とともに登場した。
新宿・歌舞伎町を舞台に男たちの熾烈な争いを描いた和久井健原作の超人気マンガ作品。単行本全38巻、2013年に足かけ8年のわたる連載が終了した後も根強い人気を誇るアウトローマンガの実写化。
わずか600メートル四方の地に約400店舗以上の飲食店や風俗店がひしめき合う日本最大の歓楽街「新宿歌舞伎町」を舞台に、女性たちの＜幸せ請負人＞スカウトマンたちの熾烈な構想と深謀遠慮、そして頂点を目指して成り上がろうとする熱き男たちのロマンを描く。
同プロジェクトは、1月に完成した同映画を観た関係者から「もの凄いエネルギーのある映画だ」という声が多く集まり、「この映画だからこそできる『伝説』をつくろう」、「新宿にふさわしい希望のシンボルを残そう」という熱い想いで、始動。クラウドファンディングで217名、支援金総額811万1000円が集まったほか、dTVやDazzyStoreで賛同・支援を集め、8メートルに及ぶ巨大像が建つこととなった。
除幕されると、何も知らず新宿ステーションスクエアを通りかかったギャルたちも、思わず立ち止まり、はとバスに乗る人たちも見つめるなど、24日までの限定観光スポットは早くも注目の的となっていた。
スカウトマン白鳥龍彦役の綾野は、感想を求められると、「どう見えるの？」と言って、ステージを降りてジックリ見上げてから、あらためて、「『新宿スワン』ということで、歌舞伎町の方を向いているし、上から“見下ろす（みおろす）”感じで。みなさんの熱い支援でこうなったのはほんとうに嬉しいですね」と、感謝の言葉を。
風俗嬢アゲハ役の沢尻は、劇中で龍彦を“王子様”と慕っているが、その巨大な王子様を観て、「すごい迫力ですね。新宿を“見下す（みくだす）”感じでカッコイイと思います」と、らしい感想で笑わせる。
綾野は、「新宿駅を降りて、（通称）スカウト通りを真っ直ぐ行き、靖国通りを抜けて、さらに真っ直ぐ行くと、映画館ありますが、その道がまさに『新宿スワン』の舞台になっているので、そこを通って映画館に足を運んでいただければ」と、語った。
新宿・歌舞伎町で撮影が行われたエピソードとして、綾野は、「ほぼ下着同然でかつ裸足の沢尻と靖国通りあたりを一緒に走りました。沢尻が下着同然、裸足で走っている姿はたぶん、一生見れないと思うので、大画面でぜひ」と、笑わせる。
沢尻も、「まさか、私もあんなかっこうで、まっぴるまの歌舞伎町を走るとは思わなかったです」と言うと、綾野は、「普通なら、『えっ、この格好で裸足で走るんですか？』となるじゃないですか、全くならなかったですからね」と、驚いた様子で語ると、沢尻は、「来るものは拒まないので、全然」と、笑顔で言う。綾野は、「役者魂ハンパじゃねぇ。すげぇ、男前なんですよ」と、絶賛した。
沢尻は、映画のオファーが来た時に、共通の知り合いが歌舞伎町で行った結婚式でバッタリ初めて会った。この作品に運命を感じていると、不思議なめぐり合わせについて語った。
鈴木は、「東京はリスタートできる街だと思う。特に新宿は人生をリスタートしたり、野望を持っている人がたくさん集まっている。そういう人たち、若い人たちのギラギラ感を意識して作りました」と、ポイントを。
ここで、「龍彦ォォーー」と、絶叫しながら現れたシークレットゲストが、南秀吉（山田孝之）の真似メイクで登場したざわちん。現れるなり、綾野、沢尻、鈴木が大爆笑。綾野は、「チョ～似てるぅぅ！メチャメチャ似てますね。孝之だ。めちゃめちゃ嬉しい」と、テンション高でよろこぶ。
ざわちんのマネジャーが『新宿スワン』の大ファンで、いっしょに試写会を観に行った。自分も観たことない世界だったので、興味持ち始め、龍彦さんのファンに成って、モノマネメイクをブログでやったら、反響！ということで、今日は、応援を兼ねて新作をサプライズ披露した。
最後にひとこと。
ざわちんは、「おもしろいだけじゃく、感動するシーンやドキドキするシーンもあるので、女性でも楽しんで観てもらえる映画になっています」。
鈴木は、「役者さんも豪華ですし、その方たちが映画同様しのぎを削ってぶつかり合っている。男と男の戦いもそうなんですけど、沢尻さん演じるアゲハがせつなく愛の物語がある」
沢尻は、「一生忘れないような作品になったと思います」。
綾野は、「こういった式ができるのもうれしいですし、公開間近で僕自身もエンジンがかかってきた。男たちのカッコよさや生き抜く力を観てもらう部分もあります。そこで、つよくはかなく、それでも立ち続ける女性たちの話でもあります。現場が沢尻が演じた空けはアゲハをみんな恋していましたし、キラキラした新しい沢尻が見れる。秀吉も今まで見せたことない表情でとてつもなくエネミーをやってくれています。伊勢谷友介さんなど素晴らしい役者が揃いました。ただただ熱量だけでやっている映画ではございません。ひとりひとりの皆様の胸にきちんと届くように作らせていただきました。是非劇場でご覧ください」。
5月7日よりdTVにて映画を6話に分けて順次配信中
同映画は、5月30日より全国ロードショー
