ドラムボーカルという特殊な編成、しかも女性がそのパートを担当しているという『三角形の時間』。静寂が漂う中に、突如鳴らされる音の波は聴いたものの耳を飲み込んでいくようだ。 「激しいドラムを叩きながら安定したボーカルのFlanさんには毎回驚かされます」「物語を読み進めるような歌詞に多彩な音楽性は見ていてワクワクします」というネットでの評判通り、彼らは今、東京のライブシーンで注目を浴びている。
そんな彼らの楽曲『メテオラ』が現在、話題の音楽サービス「Frekul(フリクル)」のサイトで期間限定で無料配信されている。
イントロで3人が鳴らす怒涛の爆音で、一気に持っていかれる楽曲『メテオラ』。力強いドラムを叩きながら歌うヴォーカル・Flanの激情と感傷のメロディは、ドクンと脈を打ち、血を全身に巡らせる心臓のような生命力がある。楽曲の緊迫さとドライブ感を引き立てるようにキメるブレイクは、気持ちをより高揚させてくれる。
“剥きだしになった感情のサウンド”を静と動の応酬で魅せるバンド「三角形の時間」。彼らの音楽の中には、呼吸のような“生命の呼応”が表現されている。(津田 聖治)
【三角形の時間】
Flan(Vo./Dr.)、サイトウ(Ba.)、トガワ(Gt.)で2013年に結成された3ピースロックバンド。ドラムがヴォーカルという変則的な構成で、都内を中心に活動中。畳み掛ける感情の起伏をサウンドした楽曲には力強い生命力を感じる。