アイドルグループ『NMB48』の“梅ちゃん”梅田彩佳(26、チームBII)、『AKB48』の“たのちゃん”田野優花(18、チームK)が7日、東京・有楽町の東京国際フォーラム ホールCでW主演のミュージカル『ウィズ~オズの魔法使い~』(翻訳・演出:宮本亜門)初日を直前にした囲み会見を宮本氏、俳優・陣内孝則(56)とともに開いた。
2012年に元『AKB48』の増田有華が主演し話題となっていた本作が3年ぶりに帰ってきた。今回も『AKB48』グループ内からの3次までオーディションによって主人公・ドロシー役が決定。梅田、田野と個性の違う2人がそれぞれのドロシーで、自分たちで未来を変えていくということや、何かを追いかけることの素晴らしさといった本作に込められたメッセージを伝えていく。
ドロシー衣装の梅田と田野、さらにウィズ衣装の陣内が会見場に登場。梅田は「オーディションからここまで来るのがすごく早かった」としみじみ振り返ると、田野は、「日々学ぶことしかなかった現場でした。私の出演は明日8日ですけど、早くみなさんに観てもらいたい気持ちでいっぱいです!」と、はやる気持ちを抑えきれない様子を見せることに。
宮本氏からは、「オーディション、稽古から始まって山や谷を越えてすごい良くなってきています!」と、主演2人のコンディションともに上向きというと、陣内が横から、「このミュージカルのありようの深いところが分かってきました。俳優としてかなり伸びてきたような気がします。宮本さんの指導でグングン伸び盛りだと思います。旬が来ているような気がします!」と、猛アピールして報道陣を沸かせた。
稽古中の2人については、宮本氏は「性格が正反対で、田野ちゃんは物事をハッキリしていて大好きです。舞台の存在も強い。おいしいおかしの差し入れが来たら、『私もっとおいしいの知ってるよ!』って言って(笑)」と暴露し、田野は「それ言っちゃいけないやつですよ~」と、宮本氏に恨み節で和ませつつ、「梅ちゃんはトローとしていて、キティちゃんみたいに優しい子なので、それをもっと熱くさせたりして。この2人のタイトルマッチみたいな感じです」と、たとえ、「『AKBって大丈夫なの?』という方がいると思うんですが、なめちゃいかんよAKBと感じています」と、その仕上がりへ自信。
続けて、宮本氏が「稽古場で何回泣いた?」と2人に問いかけると、梅田は数えきれないくらいだったことを告白する一方で田野は「1回だけ泣いたことがあるんです」と言い出すと、宮本氏はそんなことないのになぁという顔。その理由を尋ねると、「梅田さんに亜門さんが強く言っていることがあって、同じドロシー役だから私にも言われていると思って。あと、私にはそういう厳しい言葉がなかったから、それぐらい、見放されちゃってるのかなと思って台本で隠して涙してました」と、これには一同納得し、陣内は「俺も(笑)」と泣き顔で報道陣を爆笑させた。
ちなみに、きょう7日は、田野の誕生日だが何か嬉しかったかと問われ「仕事の時間制限がなくなったことが嬉しい。午後10時以降の仕事もできるようになって深夜の番組にも出れるようになった」と、喜びを口にしたものの、宮本氏から「この作品にかけてなんかないの?」と、ツッコミが入るとすかさず「18歳初めての仕事がこの仕事でよかった!」と、切り返すクレバーさを見せていた。
また、本作について、『AKB48』メンバーは来るのかへは、梅田は「同期だった大島優子ちゃんとか来てくれると言ってたし、前作の増田有華ちゃんとか来てくれるとプレッシャーかな」と話したり、田野は、「同期の岩田華怜ちゃんがずっと合格してねと言っていたので来てくれると言ってすごい嬉しいです」と、エピソードつきで話していた。
最後に梅田は「すごく楽しい舞台になっています。観た方が愛に包まれたら」とPRしていたミュージカル『ウィズ~オズの魔法使い~』は3月7~22日まで東京・東京国際フォーラム ホールCにて、4月4~5日まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて、4月18~19日まで愛知県芸術劇場大ホールにて、4月25~26日まで福岡・キャナルシティ劇場にて上演!