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「有頂天家族」が文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞

「有頂天家族」が第17回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞に輝いた
「有頂天家族」が第17回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞に輝いた

 2013年7月から9月にかけて全13話で放送されたテレビアニメーション『有頂天家族』が第17回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞した。

 文化庁メディア芸術祭とは、アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門において、高い芸術性と創造性をもつ優れたメディア芸術作品を選出、顕彰するとともに、受賞作品の鑑賞機会を提供するメディア芸術の総合フェスティバルとなる。2014年2月には、受賞作品展が開催され各受賞作品が紹介される予定となっている。

 『有頂天家族』は作家・森見登美彦氏の同名作。京都の美しい自然や町並みを再現し狸と天狗と人間が入り乱れての不思議で家族愛溢れるコメディドラマに仕上がっている。

 監督は「東のエデン」で副監督を務めた吉原正行、シリーズ構成は菅正太郎(『攻殻機動隊S.A.C.』)、キャラクター原案を久米田康治(『さよなら絶望先生』)、アニメーション制作をP.A.WORKS(『花咲くいろは』、『true tears』)が担当。キャストには櫻井孝宏、諏訪部順一、吉野裕行、中原麻衣、能登麻美子、井上喜久子といった豪華メンバーが参加していることでも話題となった。

 この贈賞理由として杉井ギサブロー氏は、「京都を舞台に狸と天狗と人間が入り乱れての奇想天外な幻想劇風の森見ワールドを、吉原正行監督のもとP.A.WORKSがテンポ良く、実に心地好い作品に仕上げている。丁寧な取材をもとに、当世流行の「御当地アニメ」を装いながら、現代的なセンスと技術を活かし、痛快アクションを観せてくれる。人気小説のアニメーション化は、キャラクターや美術が噛み合わないと原作の面白みが伝わらないということもある が、この作品のスタッフは見事に森見ワールドのアニメーション化に成功している。魔法少女ものや近未来SF作品に秀作の多い最近のアニメーションのなかで、ひと味違った作品世界を展開していることもこの作品の魅力である」とメッセージを寄せている。

 また、14年2月9日にはテレビアニメ『有頂天家族』のキャスト、スタッフ、アーティストが出演するスペシャルイベント『有頂天祭 ‘14』の開催も決定しており、今月25日に発売されるBlu-ray&DVD第4巻には、同イベントへの特別優先申込券が、初回特典として封入されることとなっている。

 ほか第17回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞には稲葉卓也監督の短編アニメーション『ゴールデンタイム』、吉浦康裕監督の劇場アニメーション『サカサマのパテマ』、庵野秀明監督の『ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:Q』がノミネートされている。

「有頂天家族」が文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞
第4巻DVDジャケット
「有頂天家族」が文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞
第4巻Blu-rayジャケット

「有頂天家族」が文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞

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