![【アカデミー賞】[助演男優賞]阿部寛、「日本人として帰ってくることが出来ました」](http://japan-newslounge.com/wp-content/uploads/2015/03/academy_abe04.jpg)
俳優・阿部寛(50)が27日、東京・グランドプリンスホテル新高輪「国際館パミール」で、『第38回日本アカデミー賞』授賞式が行われ、優秀助演男優賞を受賞した。
総合司会者は、昨年度の最優秀主演女優賞と最優秀助演女優賞のW受賞となった女優・真木よう子(32)と、2年連続の司会となった俳優・西田敏行(67)が務めた。
阿部は、映画『柘榴坂の仇討』(監督:若松節朗/配給:松竹)で、主人公・志村金吾の仇である水戸浪士の最後の生き残り・佐藤十兵衛を演じた。井伊直弼を暗殺後、名を変え、身をひそめるように車引きとして生きてきた男の孤独と苦しみを体現し、観客を魅了した。
時代が明治に移り変わり、明治政府が仇討禁止令を発したその日、十兵衛の人力車に金吾が乗り込み交わされる語り。それは2人が13年ぶりに遂に再会する柘榴坂のクライマックスシーンであり、長年の思いが伝わる名シーンとなった。
阿部は、「久しぶりに時代劇のオファーをいただきまして、純日本人になって帰ってくることができました」と、古代ローマ人をコミカルに演じた映画『テルマエ・ロマエ』(監督:武内英樹/配給:東宝)で、『第36回日本アカデミー賞』最優秀主演男優賞を獲得したことを踏まえて、会場を笑わせた。
それだけに、「僕にとって新鮮で、こういう役がやりたかった」と、しみじみという。現場では、主演の演じる中井貴一演じる志村金吾から15年追われて、長屋に身を隠している設定に、「貴一さんと現場でお会いしないように考えながらやってました。貴一さんに撮影一ヶ月前にどこかのパーティーでお会いした時に、『絶対に貴一さんに合わないようにしますので、そういう覚悟で行きます』と言ったんですけど、初日のトイレで会ってしまって」と、オチがつく。
さらに、メイク室でも、中井と同じ時間帯だったので、「毎日、隣で顔を合わせることになってしまって・・・でも、気持ちは(心を)離してやっていました」と、役作りの苦労を語る。
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