アイドルグループ『AKB48』の公式ライバルグループ『乃木坂46』の生駒里奈（19、AKB48チームB兼任）が、今夏公開予定の映画を初主演することが26日、分かった。
生駒が初主演するのはインディーズ作品として発表され15年以上の人気を誇っているアドベンチャーゲームシリーズ『コープスパーティー』の実写映画化作品。高校生たちが陰惨な異空間からの脱出を目指すというもので、生駒は普段は勝ち気ながらも怪談話が苦手な高校3年生・中島直美を演じる。起用理由について、関係者は、「『乃木坂46』の活動を通して、負けん気が強い一面がありながらも、はかなげな一面を持つ二面性が本作品の主人公である直美にぴったりだと感じました」と、コメントも寄せた。
生駒は今回の出演に、「私の人生で初めての、映画主演になります。嬉しいという気持ちよりも、私は演技が未経験なので、不安と焦り、私で大丈夫なのかという気持ちでいっぱいです。でも、もう2度とない機会かもしれません。一生懸命自分の今まで引き出せなかった魅力を出して作品を良いものにしていきたいと思います。自分らしく頑張ります！！」と、気合を入れている。
そんな生駒の脇を固めるのは、人気若手俳優集団『D-BOYS』の池岡亮介（21）や『Popteen』公式モデルの前田希美（21）となっており、池岡は、「ホラー作品は表現ひとつで大きく世界観を変えてしまう特殊なジャンルだと思うので、今までの舞台・映画・ドラマとさまざまなジャンルの現場で学ばせて頂いたことを活かし、山田雅史監督や現場のスタッフ、キャストのみなさまと『コープスパーティー』を作り上げて行きたいと思います。また原作ファンの方々にも僕が演じる持田哲志を良かったと言って頂けるように、僕自身ホラー映画初挑戦ではありますが、頑張りたいと思っています」と、メッセージを。
監督は『トイレの花子さん新劇場版』（2013年）で知られる山田雅史監督。主題歌は声優で歌手・今井麻美が務める。今井は、アニメ『コープスパーティー』作品に出演している「とてもストーリーが面白い作品なのですが、実写映像となるとかなり攻めた内容になるのではと、今からドキドキしています。原作がゲーム作品なので、主人公たちの運命は、進行しだいで変わっていきます。実写映画版の彼らが、どうか苦しみから抜け出せることを祈っています。そんな作品に引き続き私の歌を主題歌として使っていただけるなんて、とても光栄に思っています。 多くの方に観て頂けたら嬉しいです」と、話している。
原作者の祁答院慎（けどういん・まこと）氏は、「コープスパーティーは、長年暖め続けてようやく小さな毒々しい花を開かせた、愛情を沢山込めた作品です。これまでも沢山の制作スタッフや、プレイヤー、読者、視聴者の皆様に愛を注いで頂けた、果報な子供です。今回の劇場版でも既に、愛情満点の製作陣とキャストの皆様に囲まれて幸せそうにしています。どんな猛毒の花を咲かせてくれるのか、僕も一ホラー映画ファンとして、心の底から期待させて頂きます！皆様もどうかお楽しみに！スゴそうですよ！」と、期待を寄せた。
なお、3月15日から撮影に入るとしており、ニコニコ生放送では映画撮影風景を生中継するとのことで、撮影休憩時や終了時にも出演者やスタッフなどがニコニコ視聴者へ話しかける企画も用意しているとのこと。さらに、劇場公開時に3DS版･ゲーム『コープスパーティー』が発売されるとしており、2010年にPSP用ソフトとして発売され、今もなお人気を博している『コープスパーティー ブラッドカバー リピーティッドフィアー』が新要素を追加して移植となる。
映画『コープスパーティー』は2015年夏シネ･リーブル池袋ほか全国順次ロードショー予定！
■STORY
中島直美（生駒里奈）は高校最後の文化祭が終り、片付けに残った親しい友人たちといると、怪談好きの委員長が転校する友達のために“離れ離れになっても必ず再会ができる”「幸せのサチコさん」のおまじないに参加することになる。しかしそのおまじないの正体は過去の凄惨な殺人事件により廃校となった、異空間「天神小学校」へといざなう呪いの儀式であった。果たして、陰惨な異空間に閉じ込められた直美たちはあの幸せな日常にもどることはできるのか？
