俳優・浦井健治(33)、加藤和樹(30)、川久保拓司(33)、女優・すみれ(24)、朝海ひかる(43)が30日、東京・東京国際フォーラム ホールCでミュージカル『ボンベイドリームス』(演出・訳詞:荻田浩一)ゲネプロを前に囲み会見を開いた。
高度成長を遂げる一方で、眼前なる貧困という厳しい現実も存在しているインド最大の都市・ムンバイ(旧名ボンベイ)で起こる人間ドラマ。スラムで生活しながら映画スターを夢見る主人公・アカーシュ(浦井)が偶然スターへの切符を手にしたことで目の当りにする、光と闇。そしてその過程で彼が得るもの、失うもの、変わるもの、変わらないもの、また、変えられないもの…。1人の青年の成長譚が描かれ、インド社会の現実を写し出している作品となる。
舞台衣装で現れた5人はノリノリで、フォトセッションでも報道陣に手を振ったり、手を合わせる仕草があったりと楽しげな様子で撮影に応じる姿が。
浦井は初日前日にも気負いもないようで、「このカンパニーならではの荻田さん版といっても過言ではない『ボンベイドリームス』に仕上がっていると思います。ラフマーンさんの音楽も含めて、お客さんもノリノリになって帰ってもらえると思います!」とニコニコとアピール。朝海もそんな浦井にうなずきながら、「どの音楽を聴いてもノリノリになるような、一方でバラードは切ない音楽、お話があります」と、話していた。
マサラ・ミュージカルと銘打っているが、そのダンスについて、浦井は、「平井堅さんがインド人に扮したミュージックビデオのダンスを参考にしながら、みんなで楽しんでやっていければいいと思っています」と、ソースを明かし、これは共演者も初めて聞いたのか驚く一幕もあった。
舞台は全3時間と大ボリュームだが、すみれは「あっという間です!」と、本人たちも楽しんでいるそうだが、浦井は「体力的に大変だけどね」と、苦笑い。加藤も浦井のことを「踊って歌いっぱなしなだよね」と、心配するほどエネルギーのいる作品だけに、体力づくりはどうしているかと尋ねると、浦井は「なるべくお肉食べてます」と、語っていた。
劇中では浦井演じるアカーシュが一目惚れした相手となるプリヤ役を演じるすみれ、プリヤの婚約者で弁護士のヴィクラムを加藤が演じ、プリヤはアカーシュに惹かれていく三角関係というのも、1つの線が入っている。このことに浦井は、「荻田さんの演出で格差社会というか、いわゆる差別もちょっとだけ脚色されているので、そういったところで、人間って変わるもの変わらないものがあるという希望というか一筋の光みたいなもの、その関係性が見えてくるようになっています」と、PRしていた。
また、すみれへ父で俳優・石田純一(61)らのファミリーが観劇に来るか?と問うと、「観に来てくれると思います!」と答えていた。
ミュージカル『ボンベイドリームス』は東京公演は1月31日~2月8日まで東京国際フォーラムにて!大阪公演は2月24日。15日梅田芸術劇場にて上演!
※ゲネプロの様子はコチラ!(「ボンベイドリームス」主演・浦井健治は歌って踊って早着替えも連続!熱気のゲネプロをパワフルさで魅せる)
■キャスト
浦井健治:アカーシュ(ボリウッドスターを夢見る青年 スラム街出身)
すみれ:プリヤ(映画監督を目指しているエリート)
加藤和樹:ヴィクラム(プリヤの婚約者 弁護士)
川久保拓司:スウィーティ(アカーシャの幼なじみ ヒジュラ)
朝海ひかる:ラニ(大女優)
安崎求:マダン(プリヤの父 映画プロデューサー)
阿部裕:JK(マダンの傍にいる裏世界のドン)
久野綾希子:シャンティ(スラム街の母)
小松拓也:サリム(スラム住民 リキシャの車夫)
ひのあらた:クリケター(スラム住民 社会主義者)
五大輝一:ビルダー(スラム住民 シーク教徒)
高田亜矢子:ムンニ(スラム住民 サリムの娘)
高谷あゆみ:キティ(映画ゴシップコラムニスト)
■スタッフなど
作曲:A.R.ラフマーン(A.R. Rahman)
作詞:ドン・ブラック(Don Black)
脚本:ミーラ・サイアル(Meera Syal)
原案:シェーカル・カプール(Shekhap Kapur)&アンドリュー・ロイド=ウェバー(Andrew Lloyd Webber)
演出・訳詞:荻田浩一
音楽監督:玉麻尚一
振付:原田薫・梅棒
美術:二村周作
照明:柏倉淳一
音響:大野美由紀
衣裳:木鋪ミヤコ
ヘアメイク:中原雅子
演出助手:坂本聖子
舞台監督:小笠原幹夫・藤崎遊
台本翻訳:天沼蓉子
制作:荒川ちはる
企画制作主催:梅田芸術劇場