歌手・藍井エイルが17日、東京・銀座のソニービル内で『ウォークマンぴあ』（ぴあ）発売記念トークイベント“音楽のミライとツナガルオモイを語ろう”を前にメディア向けに囲み会見を開いた。
CDよりもクオリティの高いハイレゾ音源がもたらす音楽新時代を、より楽しんでもらおうという趣旨から17日から2月7日まで同所で開催されるイベントに先立って行われたもの。藍井といえばデビュー曲となるアニメ『Fate／Zero』のED曲『MEMORIA』を透き通る高音の声で歌い話題となり、その後も『キルラキル』のOP曲『シリウス』や『ソードアート・オンラインII』のOP『IGNIT』、現在放送中の『アルドノア・ゼロ』第2クールED『GENESIS』など話題作へ楽曲提供し、作品の世界観により一層の奥行きを与えている実力派シンガーとして知られている。現在アジア各国で大人気で、昨年10月に発売した同書インタビューに登場していることからゲストとなった。
新型ハイレゾウォークマン「ZX2」を手に登場した藍井。これまでに数名のアーティストとともに囲み会見に出席したことはあったが、この日は初めての単独での会見。いつもは数千人を前にパフォーマンスを繰り広げる藍井も、「緊張して手に汗をかいちゃって（苦笑）」と、初々しさ全開で会見スタート。
期間中には同所で200インチの大型スクリーによる迫力の映像とハイレゾ音源で藍井らの楽曲が楽しめるというキャンペーンも展開する。そんなハイレゾ音源の感想を問われ「すごく広がりがあるなというのが第一印象です。細かい細部の音まで聴こえるので、それがハイレゾだからこその力なのかなって。耳が疲れないなとも思っていて、音質がいいなと思っているヘッドホンでも、何時間も使って聴いていると疲れてきちゃうなというのがあって、とくに自分の曲はハイトーンのものが多いので、そうなると、ハイの部分が耳に刺さって痛かったり疲れる部分があるんですが、ハイレゾはそういったこともなく、長い時間でも楽しめるなと思っています」と、実感を語った。
報道陣から最近買ったCDのことを問われると、「すごい恥ずかしい話なんですが、私結構自分の音源を聴く人間でして（苦笑）。自分の音源を聴いて次にどうやって改善していけるかというのを考えたりするんです」とはにかみつつ、アーティストとして磨きをかけているのだとか。
その自分の音源をハイレゾ音源で聴いていて、「普通の音源だとここあんまり聞こえないなという部分も、ハイレゾだと細部の音も聴こえてくるんです。レコーディングするときに小さい部分かもしれないですがこだわりを持って歌っているので、そういったこともハイレゾで伝わっていくのは嬉しいと思います」と、こだわりも反映しやすいそうだ。
今後については、「去年、一昨年と比べ、もっと海外でイベントが増えるかなと思っているんですが、国内でもツアーが始まるので頑張って行きたい」と、国内外で精力的に活動していくことを明かしていた。
会見終了後には、藍井とハイレゾウォークマンに携わったスタッフ達によるトークイベントも開かれた。
