舞台『プルートゥ PLUTO』(演出・振付:シディ・ラルビ・シェルカウイ)囲み取材が8日、東京・渋谷のBunkamuraシアターコクーンで開かれアトム役・森山未來(30)、ウラン役・永作博美(44)、天馬博士役・柄本明(66)、お茶の水博士役・吉見一豊(48)、アブラー博士役・松重豊(51)、ゲジヒト役・寺脇康文(52)が出席した。
漫画家・手塚治虫さんの鉄腕アトム『地上最大のロボット』を漫画家・浦沢直樹氏とストーリー共同制作者の長崎尚志氏がリメイクした『PLUTO』。累計850万部突破の人気漫画が世界初の舞台化となり、漫画以外のメディア展開も初となる。
アトム衣装で現れた森山は、本作の見どころについて、「たくさんあって、ワンシーンワンシーン1つの動き動きが、全部大きな絵画のような感じで進行していて、どの風景を切り取っても美しい。体と言葉と音楽・映像もあって舞台装置を使いながら、トータルアートのような作品ですので1つというのは難しいんです。この作品を観たお客さんがどんな反応するか楽しみです」と、笑みを見せる。
森山にとって本作は、2013年10月から14年9月まで文化交流使としてベルギーとイスラエルへ留学して以降初の日本での演劇の仕事になるが、「こういう仕事をラルビとこうしてやれて嬉しいです」と、舞台『テヅカ TeZukA』でともに仕事をしたラルビ氏に信頼を寄せつつ、「1年間自分がどういうふうに何を感じてきたか、どこまで反映されているかというのは分かりませんが、『これが第一弾だ!!』という気持ちはないので、ただベストを尽くしたい」と、静かながらも本作にかける情熱を見せていた。
また、この日、ソフトバンクの世界初の感情認識パーソナルロボットして話題となった『Pepper(ペッパー)』も同舞台に出演することがサプライズ発表!ラルビ氏が渋谷で出会ったことがきっかけで、オファーしたそうで、10日17時、21日14時と19時の3公演にペッパー役で出演するとし、会見でお披露目。
この共演に森山は、ロボットというものを突き詰めて考えたそうで、「(アトムを)やっていくうちに人工知能というロボットというので、とくにアトムはよくできたロボットと言われているんですが、すごく人間の感情というものに対して、謙虚に考えていて、アトムというものを考えていると、周りの人間が感じている感情よりも(アトムの方が)センシティブに感じてどっちが人間か分からなくなる」と、しみじみと語っていた。
舞台『プルートゥ PLUTO』は1月9日から2月1日まで東京・渋谷のBunkamuraシアターコクーンにて、2月6日から同11日まで森ノ宮ピロティホールにて上演!