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世界初!NHK“アナ雪”を生み出した「ディズニーアニメスタジオ」の裏側に密着!11月24日放送

世界初!NHK“アナ雪”を生み出した「ディズニーアニメスタジオ」の裏側に密着!11月24日放送
ナレーションを務めた有村架純

 日本でも“アナ雪”の愛称で大ヒットした3DCG映画『アナと雪の女王』を生み出したディズニー・アニメーション・スタジオに世界で初めて潜入。2ヶ月間の長期密着取材を敢行したNHKドキュメンタリー番組『魔法の映画はこうして生まれた ジョン・ラセターとディズニー・アニメーション』が、いよいよ11月24日に放送される。

 いかにひとつのシーンごとに多くの技術者たちが“魔法をかけ”て、一本の作品に命を吹き込んでいくのか。ディズニーの方たちも驚いたほど、制作現場の最深部にまでNHKのカメラが世界で初めて潜入。ひとつのシーンが誕生する瞬間を捉えた「世界的スクープ」映像の数々だ。

 最新作『ベイマックス』の作品作りを追いながら、その創作の秘密を探る。さらに番組後半では、これまで知られていないジョン・ラセター氏自身の波乱万丈のヒューマンストーリーも公開される必見の73分。

 番組全編を通して密着するのは、90年の歴史を持ち、数々の名作アニメーションを生み出してきた『ディズニー・アニメーション・スタジオ』のすべてのクリエイティブを統括する制作総指揮のジョン・ラセター氏(57)。かつて、デジタル・スタジオ『ピクサー』を率い、斬新な3DCGを駆使して『トイ・ストーリー』シリーズや『カーズ』『ファインディング・ニモ』などの世界的な超ヒット作を連発したCGアニメーションの世界的な巨匠だ。

世界初!NHK“アナ雪”を生み出した「ディズニーアニメスタジオ」の裏側に密着!11月24日放送

 現在は、『ディズニー』と『ピクサー』という世界最高峰のアニメーション・スタジオのチーフ・クリエイティブ・オフィサーである。世界中で愛されるラセターの作品は、どのようにして生み出されるのか。そして、国境を越え、子どもたちを虜にする秘密はどこにあるのか。その人物像にも迫っていく。

世界初!NHK“アナ雪”を生み出した「ディズニーアニメスタジオ」の裏側に密着!11月24日放送
『思い出のマーニー』での声優ぶりが評価されての抜擢

 アメリカには、日本のような密着型のドキュメンタリー番組は存在しない。それだけに、趣旨や番組内容を理解してもらうのが大変だったという。ラセター氏が尊敬してやまない宮﨑駿監督の密着番組を撮っている、まさにその現場で初めてラセター氏と面識を持ったのが2年前の秋。

 それから、1年がかりでの粘り強い交渉が始まり、宮崎監督のドキュメンタリー番組の映像を送付。同氏から「こういう番組ならOK」と、ようやく撮影許可を得たと、同局の有吉伸人・大型企画開発センター・エグゼクティブプロデューサーは明かす。

 ナレーションを務めるのは、女優・有村架純(21)。声優初挑戦となった今年7月に公開されたスタジオジブリ製作の『思い出のマーニー』(監督:米林宏昌)で、声や演技が決め手だったという。有吉エグゼクティブプロデューサーは、「凜(りん)とした存在感が印象的」だったと、起用理由を説明した。

 抜擢されたことについて、「世界で初めての密着番組にめぐりあえたことを、うれしく思います。ただ単に文字を読むのではなく、自分が映像を観て感じたことを言葉にのせていた。ラセターさんを近い存在として、近い人たちにご紹介するという“近い距離感”を意識しました」と、振り返った。

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スタジオジブリの製作過程も見る機会があった

 有村は、ジブリでも出来上がる過程を見る機会があったそうで、世界的なヒットを生み出す日米のスタジオの違いについて、「ジブリさんは背景や細かい一コマ一コマを手書きで、アナログな時間のかかる作業だなと思いました。ディズニーさんはコンピューターを使って3DCGを作り出す。それぞれの味があって凄くいいなぁと思いました」と、手法は違えど、世界の人たちの心を打つ作品を生み出す現場に興味が尽きない様子。

 各部署で何度も繰り返される「会議→製作→試写→ディスカッション→修正」の工程。全体会議には、他の部署のチームや別な映画を制作しているチームも合流して意見を出しあう。忌憚ない意見交換で、当初から変更された場面が『アナと雪の女王』その場面も放送される。

 そんな作品づくりに臨む現場の熱意に、「一人ひとりの力と愛情が注がれているんだなとあらためて思いました。その作品作りをするためには、みなさんの信頼と気持ちが関わっているんだなぁと。私も役者として作品づくりにかかわっている身として、皆さんの情熱を尊敬しますし、自分も見習わなきゃいけないなと思う」と、想いを新たにした場面も。

 さらに有村は、「アニメクリエーターの方が、自ら芝居をして、キャラクターに表情を付けている場面が素敵たでなぁと。作る側も役の気持ちにならないと作れないんだなぁと。表面だけではなく自分も体感してキャラに命を吹き込んでいる姿がとてもすてきでした」と、見どころをアピール。

世界初!NHK“アナ雪”を生み出した「ディズニーアニメスタジオ」の裏側に密着!11月24日放送
ラセター氏関連の作品では『トイ・ストーリー』が一番好き

 ラセター氏が携わった作品の中で、『トイ・ストーリー』が一番好きという有村は、「映画館で観たときに凄く感動したし、『あのおもちゃ、今はどうなっているんだろう?』とか、子どもの時の気持ちを思い出しました」と、理由を明かした。

 2017年公開予定のジョン・ラセター監督による『トイ・ストーリー4』について、「今回の番組でラセターさんの存在と人間性を知る中で、(新作製作の)ニュースを聞いて『繋がっている!』と感激しました。(新作が出来たら)また観たいと思います」と、新しい興味も加わり、期待値も大きくなっているようだ。

 そのラセター自身の、これまで知られていない波乱万丈なヒューマンストーリーも番組後半で明らかになる。若き日、ディズニーのアニメーターを解雇され、その後、ピクサーでCGアニメで大成功。不振を極めていたディズニーに呼び戻され、スタジオを建て直していくドラマチックな半生を紹介する。

 有村は、「この番組を拝見し、初めてラセターさんが(ディズニーのアニメーターを)解雇され、挫折を味わったと知りました。困難のなか、自分のやりたいことを見つけ、仲間を集めて作品を生み出すストイックさと芯の強さに、心が動かされました」と、感激しきりだ。

 NHK総合テレビ「魔法の映画はこうして生まれる ジョン・ラセターとディズニー・アニメーション」は11月24日午後7時30分から放送予定。

 

世界初!NHK“アナ雪”を生み出した「ディズニーアニメスタジオ」の裏側に密着!11月24日放送


世界初!NHK“アナ雪”を生み出した「ディズニーアニメスタジオ」の裏側に密着!11月24日放送
一人ひとりの力と愛情が注がれている
世界初!NHK“アナ雪”を生み出した「ディズニーアニメスタジオ」の裏側に密着!11月24日放送
ラセターさんにも大きな挫折があったことを初めて知った
世界初!NHK“アナ雪”を生み出した「ディズニーアニメスタジオ」の裏側に密着!11月24日放送
有村架純


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