女優・鈴木保奈美（48）が1日夜、都内・虎ノ門ヒルズで乳がんの知識啓発のためのライトアップ「ピンクリボン イルミネーション」点灯式に出席。日本の「ピンクリボンキャンペーン2014」のアンバサダーに就任した鈴木はテラスに設置されたイルミネーションの点灯スイッチを押す大役を果たした。
ピンクにライトアップされた東京タワーを背景に、大勢の報道陣のフラッシュを受けたが、「私が病気を治せるわけではないので、こうやって写真をたくさん撮っていただいて、それを見ていただいた方に、少しでも乳がんのことを意識しなきゃと思ってもらえたらうれしい。私も１人の女ですから」と自然体でPRした。
「ピンクリボン」を乳がんの知識啓発のシンボルとしてアメリカで1992年にスタートして以来、22周年を迎えるエスティ ローダー グループの社会貢献事業の一環で、活動初日の10月1日から1カ月間、東京タワー、東京スカイツリー、虎ノ門ヒルズ、清水寺をピンクにライトアップするもの。
アンバサダー就任に「以前から毎年このキャンペーンのことは知っていたが、（乳がんについて）具体的にどうやっていいかわからなかった。私自身、勉強するつもりで受けた」という鈴木は、点灯式後のトークショーで乳がんと長年闘病生活を送った経験のあるジャーナリスト・山崎多賀子氏、今年3月にがん手術を行った元TBSアナウンサー・吉川美代子（60）ら”先輩”のがんに関する赤裸裸トークに深くうなづきながら聞き入り、「こんなにオープンに話していだだけるなんて…もっと話してほしいし、たくさんの方に話してあげてほしい」としみじみ。
「私の周りでも去年、ほぼ同い年の友人2人に『今年乳がん切ったのよ』と言われてビックリした。でもとても元気で、ちゃんと処置をすれば大丈夫なんだなと思った。彼女たちには子どもがいて、ダンナさまがマメな人で、よく友人をサポートしていた。乳がんは女性の問題と思いがちだが、ちゃんと男性にも関わってほしい」と世の男性陣にも熱烈PRした。
女優の一方で、妻、3人娘のママでもあるが、「娘はまだ10代ですが、きちんとこういう情報は話しておきたい。男性も前立腺がんだってあるんですからね！」と茶目っ気たっぷりに笑った。
「20代のころは（乳がんについて）よくわからなくて、人間ドッグではじめてマンモグラフィをやって苦しかった」という鈴木だが、自分がもし乳がんと診断されたら？の問いには「どうでしょうね…」と一瞬考え込みながら、「治らないといわれれば、いろんなことをしたいと思うでしょうけど、ちゃんと処置をすれば治るものなので、闘っていきます！」と凛とした目で決意表明していた。
