『三陸・大船渡 東京タワーさんままつり』が秋分の日となる23日、東京タワー駐車場特設会場で開催されている。
東京タワーが岩手・大船渡市とタッグを組み『東京タワーで初秋を味わおう』をテーマに、大船渡港から直送された新鮮なサンマを、炭火焼きにして3333人に振る舞うという企画。2009年から始まっており、今年で6回目となる。昨年は雨のなかでの開催となったが1万1000人が訪れている。
それにしても3333人とはえらく中途半端な数字。実はこれ“さん”にかけまくった結果だそうで、大船渡市が三陸(“さん”りく)海岸にあり、昭和61年に始まった“サン”マの産地直送日の先駆地であること。さらに東京タワーが昭和“33”年に開業し“333”メートルという縁があって実現したもの。
好天に恵まれた会場では、炭火がはぜ、午前6時に大船渡市から会場に届いた新鮮なさんまがこんがりと焼けていくいい匂いが立ち込める。そこに、千葉・山武市の『サンマに合う醤油』、岩手・奥州市産の『大根おろし』、鹿児島・肝付市産の『辺塚(へつか)だいだい』が添えられ、食欲を刺激されることに。関係者によると今年のさんまは「160グラム以上の大きめ」と、自信を見せた。
さんまの炭火焼きは、午前7時30分から整理券が配布となったが、引き換え時間となる午前9時30分をちょっと過ぎた9時50分には、定数に達し配布終了という人気ぶり。1番先頭の小平市から来たという男性は昨日の午後9時から並ぶという気合の入れようで、「やっぱりここのさんまはおいしから」と、笑みを見せていた。
さっそく本サイトスタッフも並んで実食!直送直後のものだけあり、身離れがよく、ぷりっぷり。そこに『だいだい』をかけるとまた味が変わり箸が進む進む。あっという間に、食べ終えてしまうこととなった。
ほかにも、大船渡の伝統料理『さんますり身汁』(200円・税込)を限定2000食、大船渡のご当地バーガー『大船渡さんまバーガー』が(500円・税込)1000個を限定販売されたが、どちらも大行列ができ、午後にはなくなってしまうのではないかというくらいの勢いを見せる盛り上がりぶり。
本イベントは午後4時30分まで開催予定で大船渡市の物産展も開かれている。また、途中には大船渡市出身の歌手・新沼謙治(58)のショーも開かれる。