ゴールデン・ウィーク真っ最中の5月4日、日本では、劇中の名セリフ「May the Force with you.(フォースと共にあらんことを)」から、「May(=5月)」「the Force(=4th/4日)」にかけて、「スター・ウォーズの日」と認定され、『スター・ウォーズ』の文化を祝い、映画を称える日として親しまれてきた。
今年は、新たな三部作の第一弾(エピソード7)として、12月に新作映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(監督:J・J・エイブラムス/配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ)の公開が控えており、特別な盛り上がりをみせている。
4月29日より六本木ヒルズで開かれている「スター・ウォーズ展 未来へつづく、創造のビジョン」は、取材に訪れた午前中ですでに4時間半待ちという大盛況ぶり。
同展覧会は、ジョージ・ルーカス氏が世界中から選りすぐったアーティストに依頼し、『スター・ウォーズ』からインスピレーションを得て、彼らそれぞれの独自の解釈で描いた『スター・ウォーズ』のアート作品を一同に展示しながら、『スター・ウォーズ』の魅力を「ビジョン」というテーマで紹介する企画展。
展示されるのは、映画シリーズ6作品で実際に使用された衣装や小道具、コンセプトアートなど約100点。ジョージ・ルーカス氏が世界中から選りすぐったアーティストが手がけたアート作品約60点も世界初公開。日本からは、『ファイナルファンタジー』のキャラクターデザインを手がけた天野喜孝氏の作品が展示されている。
展示場以外にも、「ウェストウォーク」に、関連展示されている。
まず、「スター・ウォーズの日」ということで、ストーム・トルーパー3体が現れる「トルーパー・ヘルメットアートディスプレイ」(5月31日まで)があるウェストウォーク2F南側吹き抜けへ。
この日は、唯一、仮装入場が許可された日とあって、コスプレをした大人たちや子供さんたちが歩いたり、ポーズを取ったりしている。そこへ、時間になってストーム・トルーパーが登場。あっという間に大勢の人だかりができる。「怖くないですよー、近づいて大丈夫だよー、泣かないでー」などと、小さい子供たちを気遣うMC。トルーパーたちは、近づいてくる子どもたちに気さくにハイタッチしたり、握手したり、ツーショット写真に収まったりとサービスして盛りあげていた。
「トルーパー・ヘルメットアートディスプレイ」は、ルーカスフィルム、ディズニー、ピクサーに所属する世界中のクリエイターが手がけたトルーパー・ヘルメットアートが計40点展示されている。
同じ場所では、ロゴとアートを自由に組み合わせてオリジナルトートが作れる「ROOTOTE FAXTORYイベント」(5月29日まで)や好きな色を選んで、「MAY THE FORCE WITH YOU」のメッセージ入りオリジナルTシャツを作るワークョップ「Tシャツワークショップ」(5月6日まで)が開催されていた。
このまま南側のエスカレーターを4階まで上がるとレゴ(R)で作られたダース・ベイダーとジャンゴ・フェットが展示されている「LEGO 3D Model Display」(6月28日まで)が。
そこからグルッと北側に回りこんだ、ウェストウォーク4F北側エスカレーター付近には、「スター・ウォーズキャラクターフィギュア特別展示(3.75インチデッドストックフィギュア)」が。エピソード4~6で活躍したキャラクターのデッドストックである、3.75インチのフィギュアが約80体展示してある(協力:タカラトミー)
そして、最後はウェストウォーク2F北側吹き抜けに「ストーム・トルーパーガンメタルver.フィギュア」(5月31日まで)が。約150体の非売品ストーム・トルーパーガンメタルver.フィギュアとダース・ベイダー、R2-D2、C-3PO、ストーム・トルーパーのメタルフィギュアコレクションが展示されている。
いよいよスター・ウォーズ展へ。52階に到着し、メインエントランスに入って、すぐに目に入るのはデス・スターとダース・ベイダー。周囲をグルリと囲む窓には、ストーム・トルーパーがずらり!
ここから6つのセクションに分かれている。
1.『スター・ウォーズ』の原点であるインスピレーションの源泉をたどる「The Original Vision~スター・ウォーズの原点~」。ジョージ・ルーカス氏が『スター・ウォーズ』のインスピレーションの源泉となった『フラッシュ・ゴードン』のコミックスや『隠し砦の三悪人』のアイテムなどが展示されている。
また、これまでの『スター・ウォーズ』6作品の概略説明もあるので、『スター・ウォーズ』ビギナーにもその世界にスッと入り込んでいける。
2.フォースが持つ力に迫る「Vision of FORCE~フォースの光と闇~」。フォースとは、あらゆる生命体から発せられるエネルギーで、銀河を一体に結びつけている神秘の存在。フォースの光明面(ライトサイド)がジェダイで、暗黒面(ダークサイド)がシス。ここでは、それぞれのライトセーバーが展示されているので、ファン必見だ。
3.壮絶な戦いで活躍する兵士と平気の変遷をジオラマと映像で魅せる「Vision of BATTLE~闘いと兵器~」。エピソード1から、それぞれの戦いに登場する宇宙船、戦闘機、兵器、兵士の模型やジオラマが展示されている。また、ダイジェスト映像も流れている。
4.サーガに登場する人物の肖像を浮き彫りにする「Vision of SAGA~サーガと運命の肖像」。
中央に『スター・ウォーズ』オールスターズ(ルーク、ハン・ソロ、レイアなど)の衣裳や小道具の展示があり、その周辺を肖像画が飾っている!
5.広大な宇宙を彩る惑星とそのユニークな生態系をめぐる旅の「Vision of GALAXY~銀河と生態系~」。これまで登場してきた銀河の惑星に生息するエイリアンやクリーチャーたち。そこには、可愛いイォークのコスチュームや気味悪いが憎めないジャバ・ザ・ハットの像も展示されている。
6.あらゆる特殊技能を持った多彩なドロイドに遭遇できる「Vision of DROID~ドロイドが見たサーガ~」。『スター・ウォーズ』全作品に登場するR2-D2とC3-POの凸凹コンビドロイド。この2対のドロイドが過去6作を振り返る映像が流れている。
そしてもうひとつの楽しみが、海抜270mに位置するオープンエアの解放感ある展示施設「スカイデッキ」で、ライトセーバーを持ったダース・ベイダーと記念写真が撮影できるスポット「フォトロケーション」だ。「スター・ウォーズのテーマ」と「帝国のマーチ(ダース・ベイダーのテーマ)」が10分に一度流れる。昼間もいいが、星空の下、光るライトセーバーを手にダース・ベイダーと対峙できる夜が人気だとい。
■展示会概要
開催期間:4月29日(水・祝)~6月28日(日)。※会期中無休
開館時間:午前10時~午後10時(最終入場午後9時30分)。
会場:六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー内スカイギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52階)
入場料:一般1800円、高校生・大学生1200円、4歳~中学生600円、シニア(65歳以上)1500円
※展望台、森美術館への入場も可
※屋上 スカイデッキは別途500円、午前11時〜午後10時(スター・ウォーズ展の会期中、フォトロケーションの設置あり/最終入場午後9時30分。荒天時クローズ)
公式サイト:http://www.roppongihills.com/tcv/jp/sw-visions/
(C)& TM Lucasfilm Ltd.