女優・大地真央(58)が13日、都内で行われた主演舞台『夫が多すぎて presented by アデランス』(上演台本・演出:板垣恭一)の製作発表会見に、俳優・石田純一(60)、俳優・中村梅雀(58)、徳井優(54)、女優・水野久美(77)らとともに登壇した。
“多すぎる夫”のひとりを演じる石田は、2009年のPRイベント以来、5年ぶりに靴下を履き、ウィッグをつけて、「イギリス軍人になるスイッチ入ります。テンション上がります」と気合を見せ、キャストや報道陣を爆笑させた。
上演台本・演出の板垣氏が、「ラブストーリーとコメディが合わさったファンタジーコメディ」という同作品は、イギリスの文豪サマセット・モームが約100年前の1915年に執筆。1919年に初演され、その後2度映画化もされた大ヒットコメディ。
20世紀初頭のイギリス。3年前に戦争で夫が亡くしたヴィクトリア(大地真央)は、夫の親友フレデリック(石田純一)と再婚する。そこへ、戦死したはずの夫ウィリアム(中村梅雀)が還ってきたことから大騒動へと・・・。
妻役の大地は「大地 脚本にヴィクトリアは可愛い女性と書かれている以上、可愛い女性として作り上げなければと思っています。それでいて、人間的なしたたかさ、可愛いところ、強いところ、人間らしいところを引っ張り出して、魅力的な女性になればいいなぁ」と。役作りをしていくという。
夫役のひとりである石田は、「僕は『妻が多すぎて』の僕がやるのはどうか」と、自虐ネタで笑わせると、「反対側の役をやるので元の奥さんにも聞いてみて、自分の人生のエッセンスを取り入れてやりたい」と、人生経験を活かす(?)と。
「夫の経験が大あり」な石田は、「『女性にはかなわないな』という言葉が真っ先に浮かんでくる。自分のいくつかの結婚生活の中で、感じたことはこの台本の中に入っているのにビックリしました。100年前でも今でもヨーロッパでも日本でも関係ない。男女関係は永遠なのかなぁ」と、しみじみと語る。
大地は、「100年前も同じこと考えていたのかなと、古さ感じさせない。3人の男性に愛される。もっといてもいいかなと。まだまだ募集したい。十分な個性の方々なので、今回はこんな感じで」と、殿方のキャスト陣を観て艶笑。
発表会見を中座し、黒毛から赤毛へと変身してきた梅雀は、「鏡を見るとそういう気分になり、トリップできます。(初の赤毛と言われたが、)経験ないわけじゃなくて、学生時代以来数十年ぶり。洋画しか観ていないので、気分はOKです」と、独特の話術で笑わせた。
全員かつら(ウィッグ)で製作会見に登場したキャスト陣。報道陣から見ても自然だが、石田は梅雀がカツラだと気が付かなかったほど。
石田は、「かぶり心地いですね。いずれ使いたいな」と、科学技術の進歩に驚きつつ、「靴下履いたらフレデリックになるスイッチが入る」と、靴下を強調。これに、報道陣もキャストもドッと沸く。
「実際に3人の夫が居たら?」と報道陣から聞かれた大地は、「なかなかないことなので面白い。絵空事ではなく、リアリティあるので、そうなったら“オット”いけないという感じですね」と、さらりとオヤジギャグをはさみ、笑わせる。
一方、「3人の女性(奥さん)の中で誰に近い?」と、報道陣から問われた石田は、「最強です最終兵器です。この世のものとは思えない。それでいてメチャメチャ可愛い」と、ヴィクトリアにベタ惚れだった。
すると、「大地さん、実際、石田さんから口説かれてませんか?」との質問が!大地は笑いながら「ないです」というと、石田は「(口説きたいのは)やまやまですけど」と、サービス精神ぶりを発揮していた。
他のキャストは、「戦争成金です」と、役どころについて多くを語らない“謎のキーマン”ペイトンを徳井優が。宝塚ファンで、「憧れていた大地さん」の母親ミセス・シャトルワースを演じる水野久美が演じる。
大地は、「いくつものハプニングの連続で、どんでん返しがいっぱいあるんですけど、先ほどから100年前のお話ということですが、いまでも十分に共感できるお話。抱腹絶倒やクスッと笑う部分もたくさんあります。大人っぽい作品だと思うので、そのへんが魅力」とアピールした。
同舞台は、10月30日~11月17日まで、東京・日比谷シアタークリエにて上演予定。その後、 11月20日に熊本・熊本県立劇場 演劇ホール。
11月27日に広島・呉市文化ホール。
12月1日に福井・越前市いまだて芸術館。
12月4日に金沢・北國新聞赤羽ホール。
12月10日、11日に兵庫・兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール
12月13日、14日に大阪・新歌舞伎座
12月16日に愛知・名鉄ホール