TVアニメ『ああっ女神さまっ』（バンダイビジュアル）Blu-ray BOX発売記念イベントが7月26日、東京・東銀座の東劇で開かれベルダンディー役・井上喜久子、ウルド役・冬馬由美、スクルド役・久川綾、合田浩章監督が登場した。
1988年から25年に渡り『月刊アフタヌーン』（講談社）で連載された漫画家・藤島康介さん原作の同名作を、05年、06年にテレビアニメ化。初のBlu-ray化されることとなった。主人公・森里蛍一は目の前に現れた女神・ベルダンディーから「1つだけどんな願いも叶える」と問われ「ずっとそばにいてほしい」と言ったことがきっかけで一つ屋根の下で暮らすことになる。そこにベルダンディーの姉で薬マニアなウルド、メカフェチな妹のスクルドらも加わり、ドタバタのラブコメディーが繰り広げられるという物語となっている。
合田監督セレクトにより1、8、13話の3話分が上映。その後トークショーとなり、井上が「井上喜久子17歳です！」と、お約束のあいさつをすると観客から「オイオイ！」とツッコまれるという定番のコール＆レスポンスでスタート。
そして「外は暑いですよね！私たちのトークで涼しくなってくださいね！」と、井上がコメントすると、冬馬と久川から「スベリ前提？」と、イジる姿やそれを見てアタフタするMCの姿に会場は大爆笑。当時のイベントを彷彿とさせる3人のあいさつを眺めつつ、合田監督は、「14年前の『ああっ女神さまっ』の劇場公開を思い出したりして懐かしい。いまは少しお休みしていますが、またこういう空気に浸りたいなという気持ちが湧き上がってきますね」と、会場の空気感にしみじみ。
さらに、MCから振りで「ああっ女神さまっ完結おめでとう！ベルダンディー結婚おめでとう！」と、観客からの大合唱に井上も「ありがと～！胸がいっぱいになりますね！」と、大喜び。
OVA発売から20年ほど経つという話になると、井上からの「おかしなことにね？」とのコメントに、冬馬や久川から「喜久子ちゃん的にはね」「生まれてないよね」と、“17歳設定”へのツッコミにまたまた会場は大爆笑となった。
これまでのイベントの思い出について久川は「歌から始まり、イベントもたくさんやりましたね」と、当時はハッピやジャンパーなどがあったと昔話に花を咲かせる。冬馬も「最初の『ああっ女神さまっ』の映像はLD（レーザーディスク）でいただいて、すごく綺麗で大きなジャケットで良いなって思ってます」と、時代感のあるコメントも。
そして、井上は「時が経つのが早いなぁって（苦笑）。当時は“17歳”じゃなかった。何でこうなっちゃったんだろう？って思いますね」と、首をかしげると、MCから「自分で言い出し始めたんじゃないですか！」と、ツッコミが入り場内を笑いの渦に巻き込む。冬馬が「すごいなぁ。ずっとこのままで（17歳で）いいと思う」と、妙に感心する姿を見せるなか、井上は「この限られた世界のなかで大切にやっていこうと思います。世の中そんなに甘くないですからね（笑）。でもこれからも頑張ろうって」と、“喜久子ワールド全開”でファンをほんわかさせていた。
続けて、上映話数について合田監督が用意したメッセージを3人それぞれが読み上げるというコーナーへ。井上へのメッセージではアフレコでの思い出を。冬馬へのメッセージはトルバドール役を演じた山寺宏一との掛け合いが実は抜き録りだったというエピソードを明かし、「笑いあり、セクシーありなウルドを表現できたら良いですね！セクシーはもうチャンスないか…」という文面に、冬馬は「なんで？」と、ツッコミを入れていた。久川へは、冬馬とのアドリブの掛け合いを絶賛していた。
その後も、好きな話数アンケート結果の発表や、アフレコ当時の思い出話、さらには抽選会で予定にはなかったキャストサイン入り合田監督メッセージ台本のプレゼントなどのサプライズで盛り上がりつつ、最後に井上から「最近、特に暑いですよね。昨日、『燃えちゃう』ってつぶやきながら外を歩いていたら、だんだん楽しくなってきちゃって…。私（暑さで）おかしくなっちゃったのかなって（笑）」と、井上のパーソナルがよく分かるような出来事を話しつつ、「なので外に出ないで涼しいお部屋でBlu-rayを見たらいいんじゃないかな！発売は9月なんですけど、きっと残暑が厳しいと思うので、お部屋でのんびり楽しんでいただけたら嬉しいです！」と、アピール。
続く冬馬は「いまの発言がインパクト強くて、喜久子ちゃんの破壊力は凄まじいなと毎回思います。これもみなさんの愛に長い間支えて頂いて温かく見守ってくださるからこそだと思います。まだまだ話したいことはいっぱいあるのですが…。だから、あえて言わせてください、今後ともよろしくお願いします！」と、ファンサービス。
そして久川は「最近、視力が落ちてきてファンのみなさんのお顔がボヤけちゃって（笑）。女神と歩んできたみなさんもいい年ですから、労ってお互いこの夏を乗り切っていきましょう！」と、ファンを気遣い、合田監督は「ようやく原作の結末が見れて、本当の結末はなんなのか知ることができました。原作をアニメ化してまだ途中で終わっているところですが、そろそろ次に進むというか、これから先映像化のチャンスをもらえたら、本当の最後をやれたらいいなという気持ちになりました。5年、10年かかろうがこの同じメンバーでやれればと思います」と、新たに沸き上がった構想への想いを語り、温かい拍手が場内を包むなかイベントは終了となった。
『ああっ女神さまっ』Blu-ray BOXは9月24日より2万8000円（税抜）で全27話（TVシリーズ第1期24話＋OVA2話＋特別編1話）で、『ああっ女神さまっ それぞれの翼＆闘う翼』Blu-ray BOXはテレビシリーズ第2期+テレビスペシャルは11月21日より2万8000円（税抜）で全26話（TVシリーズ2期「それぞれの翼」24話＋TVスペシャル「闘う翼」2話）で発売！
