今夏、もっともホットな映画「るろうに剣心」（監督：大友啓史／配給：ワーナー・ブラザース）のプレミア試写会が23日、都内で行われ、俳優・佐藤健（25）、女優・武井咲（20）、伊勢谷友介（38）、青木崇高（34）、神木隆之介（21）、土屋太鳳（19）、高橋メアリージュン（26）、江口洋介（46）、藤原竜也（32）ら蒼々たるメンバーの出演陣が一堂に集結した。
場内につめかけた約4000人のファンを前に、主人公の緋村剣心役の佐藤は「壮絶で過酷なアクションといわれるが、誰も何事もなく撮れてよかった。オーバーかもしれないが、撮影中は最期までたどり着くことができないんじゃなかとも思った。ケガや失明をしてもおかしくない。役者生命を賭けたといっても大袈裟じゃない。完成したときには本当にうれしかった。きょうから（作品は）みなさんのものなので、どうか、よろしくお願いします！」と熱烈PRした。
シリーズ累計5800万部を超える大人気コミックの実写版で、2012年に興行収入30億円を超える大ヒットを記録した「るろうに剣心」待望の続編にして完結編。「京都大火編」「伝説の最期編」の2部作として連続公開される。
この日は、ステージまでレッドカーペットの敷かれた”花道”を出演陣がファンとコミュニケートしながら登場するという粋な演出。
佐藤が「僕にとって特別な作品。自分が原作のファンとして、原作の魂を受け継いで実写化させてもらった」と想いをこめれば、剣心を支える神谷薫役の武井は「いままで薫は道場で１人で稽古をしていたが、今回は戦う。生死をかけた戦いを挑んでいく。それが剣心への愛情」としみじみ。剣心の最大の敵で顔面包帯で巻かれた志々雄真実役の藤原は「クソ暑い衣装を着てやりましたよ。淡々と演じようと思ったが、結果、ウォーとかやってる。みんな暴れてた」、四乃森蒼紫役の伊勢谷も「いい年をして身を削ってやりました。（作品で）もっといい年をした人と戦って、（相手は）負けるはずなのに負ける気してないで挑んでくるんで、僕も気を引き締めてやった」とそれぞれ苦笑いしていた。
また、巻町操役の土屋は感極まってトーク独壇場になるひと幕も。「前作を観て、こんなにスゴイ映画があるんだって思って、なんでココに自分がいないんだろと、オーディションを受けて操ちゃんの役を勝ち取った。自分の全部を操ちゃんに注ぐことができた。生まれ変わっても操ちゃんを演じたい」。マシンガントークのとまらない土屋にMCから最高の剣士を選ぶとしたら？と問われると、「やっぱり剣心かな。（佐藤は）髪の毛の先から動いた後の空気まで全部、剣心すぎて、見ていて心配になった。魂を削っているんじゃないかなと思った」と佐藤を気遣っていた。
イベントの途中には、ご当地アイドルとして大人気のくまモンもステージ上に乱入。レッドカーペットの敷かれた”花道”で作品にちなんだ意外にキレキレの殺陣を披露し、場内を和ませていた。
「京都大火編」が8月1日、「伝説の最期編」が9月13日の2部作連続公開。
