タレント・池田ショコラ(23)が28日、都内で行われた主演映画『ノ・ゾ・キ・ア・ナ』(共同監督:佃謙介・植田中/配給:エスピーオー)に、俳優・篤海(25)、女優・伊東紅(21)、植田監督、佃監督らとともに登壇した。MCは同作にも出演している俳優・鈴木すぅー(31)が担当した。
小学館の携帯電話向けマンガサイト・モバMANにて配信され、総ダウンロード数4000万、全13巻の単行本部数300万を超える大人気シリーズの実写映像化。『仮面ライダーウィザード』のフエニックス役や『ごくせん』で人気の篤海とイメージDVDの売上が好調な池田ショコラというフレッシュな2人が主役を。
上京して独り暮らしを始めた城戸龍彦(篤海)は、隣室を覗ける「ノゾキアナ」を見つけた。その部屋は同じ専門学校の同級生に通う生野えみる(池田ショコラ)の部屋だった。1日交替で、「ノゾキアナ」から互いの部屋を覗くことになった2人。お互いの部屋を「覗いている」「覗かれている」という状況。そこで起こるさまざまな出来事を通して大人へと成長していく青春映画。
映画初主演となった池田は、「主演ぽいこと何も出来ずだったんですけど、初主演を意識すると、緊張しちゃうと思ったので、初主演ということは気にせずやりました。(生野えみるは、)独特な雰囲気を持った女の子なので、空気感、オーラを大切にして演じました」と、ニッコリ。
『ノ・ゾ・キ・ア・ナ』というタイトルから想像される通り、セクシーなシーンや大胆なシーンも出てくる。池田も自室での下着姿や龍彦(篤海)と下着姿で重なりあうシーンなどに挑戦している。
池田は、「グラビア意外で下着姿になったことなかったので、緊張しました。(ラブシーンは篤海さんが、)気を使ってくれて、演技経験豊富なので、最初から任せて頼ってました」と、ハニカム。
一方、篤海は、プライベートで覗き穴があり、隣にえみるのような女の子が住んでいたらったら、「覗きます」と、即答して笑わせるが、撮影では、「1日8時間ぐらい壁に張り付いているんです(笑)。実際に穴が空いているわけじゃないので、想像でしかない。台本にあった(えみるが)こういう下着になっているんだと想像をしてハアハアしている。それが辛すぎてちょっと」と、閉口気味に振り返った。
また、篤海は、池田だけではなく、何人かの女性とのラブシーンがあったが、「ほぼ毎日のようにあったので、自分のことでいっぱいいっぱいでしたね。イヤじゃないのかなと、男のほうが気にしますね。これで明日、口聞いてくれなかったらどうしよう」と、男性に嫉妬されるほどモテまくる役も、当人にとっては考えもののようだ。
次回挑戦してみたい役として、「悪女やってみたい。いじめっ子の役とか」というと、篤海は、「龍彦にとっては悪女だったよ。けっこう」と、即ツッコミで笑わせた。
作品の見どころとして佃監督は、「とても素晴らしい原作。描写が大胆でショッキングな内容なんですが、よく読むと現代の若者の心の闇、人と人とのつながり、コミュニケーションの難しさ、そこにある葛藤がよく描かれている。原作をそのまま大胆に映像化することも考えていたんですが、実際にはマンガでデフォルメされている部分をリアルなドラマとして心情を現すにはどうしたらいいか。自然なお芝居をしていただいた。等身大の彼らが頑張って熱演していただいたおかげで、ささいな表情とかビビッドにでたと思います」と、納得の表情。
植田監督は、「“覗き穴”の実現性をどうしようかと。リアルな場所でどういったものにするか、それをどうやって撮るか。この穴はどこから見てるんだろうとわかるように作るというのが大変でした」と、技術的なことを語った。
イベントでは、最後に何やら怪しい筒が出てくる。筒に何も入ってないことを確認する池田。その筒に篤海が魔法をかけると「ノ・ゾ・キ・ア・ナ 大ヒット祈願」と書かれた布が、さらに、伊東が筒からクラッカーを鳴らすマジックを披露して、盛り上げた。
同作品は、6月28日より、東京・シネマート六本木で独占ロードショー中。
また、今回の劇場版は、DVD6本分から抜粋された本編で、細かいエピソードは『映画ノ・ゾ・キ・ア・ナ 完全版』DVD-BOX(全6巻)でわかるようになっている。
同DVD-BOXは、7月2日発売。本編役380分+特典映像5000円(税別)/7月2日よりVOL.1~VOL.6(各60分)レンタル開始