12日午後5時（日本時間13日午前5時）、ブラジル・サンパウロで、グループAの初戦となる「ブラジルVSクロアチア」（アレナ・ジ・サンパウロ）で『2014 FIFAワールドカップ（W杯）ブラジル大会』が開幕した。
地元開催で「2位じゃダメなんです！優勝が至上命題」となっているブラジルが、“東欧のブラジル”クロアチアと対戦。なんといっても注目は、今年の冬の移籍市場で、『サントス』（ブラジル）から『バルセロナ』（スペイン）に総額120億円で移籍したネイマール。「ブラジルの宝石」ともいわれる若きスターが自分の大会にして、スーパースターへの階段を駆け上がっていくのか。
初めから果敢に攻めていくブラジルに対して、ラインを下げてブロックを作り、ボールを奪うと鋭いカウンターでブラジルゴールに迫るクロアチア。『バイエルン ミュンヘン』（ドイツ）のFWマンジュキッチュを出場停止で欠いていることを忘れてしまうほど。
前半11分 クロアチアが、早いカウンターでブラジル陣内深く攻めこみ、ペナルティーエリア左からグラウンダーのクロスを入れる。味方がわずかに触ったボールは、ディフェンスに入ったブラジルのマルセロの足にあたり、そのままコールに吸い込まれてしまう！意外な形でクロアチアに先制点が入る。
クロアチアの守備的な陣形にペースをつかめないでいたブラジルだったが、19分頃からクロアチアのDF陣の裏がとれるようになってくる。前半20分 ブラジルが決定機を作るもキーパーがファインセーブ。
前半29分 オスカルが2度、3度とボールを奪われそうになりながらも粘って、ネイマールへパス。受けたネイマールがドリブルでペナルティーエリア手前からシュート。これが決まって同点。
そのまま前半を1－1で終える。
後半24分 ブラジルのフレッジがクロアチアのロブレンに、ペナルティーエリア内で倒されPKを獲得。キッカーはネイマール。プレッシャーの中、放ったシュートはGKが弾くも、そのままゴールへ！ネイマール2得点目。
ブラジルは、後半ロスタイム1分（後半46分） もう一人の若きスターのオスカルがドリブルでゴール前に持ち込みシュート。これが決まって決定的な3点目を奪う。ブラジルが2人の若きスターの活躍で逆転勝ちした。
試合直後のインタビューで、2得点を決めたらネイマールは、「想像以上（にいい出来）でした。W杯のデビュー戦で2得点は非常に嬉しいです。（1点目を振り返り、）あれは本当に難しいプレイでした。（相手の）足の下に打ちたかったので、そうなってうれしいです。（イエローカードを1枚もらってしまいましたが、）そういうことを考え（ながらプレイす）るとよくないので、自然にプレイしようと思います」。
