アイドルグループ『アイドリング!!!』と派生ユニット『アイドリングNEO』のメンバーとして活動してきた“かおるん”こと後藤郁(18、25号)が7日、東京・Zepp DiverCity(TOKYO)で行われた卒業ライブ「25号かおるんの新しい旅立ち たくさんの想い出ごっちゃんですング!!!」で、最後のステージに立った。
途中までは笑顔だったが、アンコール後には堪えきれなくなり涙を流す。そこへテレビ番組『アイドリング!!!』の司会でお馴染みのバカリズム・升野英知(38)とフジテレビアナウンサーの森本さやか(36)がサプライズ登場。升野から手洗い送り出しを受けるなど、笑いと涙に包まれた卒業公演となった。
笑顔あふれる前半の様子はアイドリング後藤郁、卒業公演【前篇】!親友ゆうな「笑顔で送り出してあげたい」。
17曲目はメドレー。戦闘恋愛少女ロボB型の憂鬱~無条件☆幸福~MAMORE!!!~One Up!!!~SISTER
このセットリストはかおるん自身が考えたそうで、「メドレーは、けっこうなかなか入れ込んだなと思いました。SISTERでどうしても〆たくって。自分の中で“アイドリングに生まれ”とか入ってますし、自分がアイドリングで育ててもらったというのがあったんで。どうしてもSISTERで〆たかったので、できてよかったなぁと思いますね」と、思いを語ると、会場からも温かい拍手が!
ぜひ言っておきたいかおるんとのエピソードで、NEOのせきまゆが、「かおるんさんが、初めてリハーサルに来た時に、『mero mero』をみんな6人踊り込んでいたので、一人で焦った気持ちとかもあって、泣いていたんですよ。一人で隠れて泣いていた涙を見た時に、私も頑張らなきゃなと思いました」と感動秘話を話すと、かおるんも、「いつのまに見てたの?」と、驚いていた。
3期の“あいちゃん”大川藍(20、20号)は、かおるん1年目の『お台場合衆国』の時に、『トッピング』というチームを組んだときの話として、「毎日、一緒に帰ってたんですけど、『今日はダメでした』とヘコんで、めっちゃひたむきだった。その頃のごとうちゃんが懐かしいなぁ。NEOの話し聞いて、ごとうちゃんは努力家なんやなと思いました」と、しみじみ。
NEOのミケは、「かおるんさんと『あっちこっちDEアイドリング!!!』で一緒だったんですけど、福岡で一緒に泊まったんです。いろいろやってくれて、『お風呂も溜めとくね』と言ったんですけど、溜め過ぎちゃったみたいで、『ちょっと減らしとくわ』と言って、ミケがあとで見に行ったら全部(お湯が)なくなってた」と落とされて、メンバーからイジられる。
一応、かおるんの言い訳は、「おもったよりも時間使っちゃったというか・・・」と、しどろもどろ。そこにミケが、「しかも、ミケのせいにしてきたんですよぉ」というから、非難轟々。かおるんは、「だってミケが見てくんなかったから。私、その時、携帯いじってたから、全然気が付かなかったんだもん」と、言い訳にもなにもなっていないが、恨み節を。
先輩の“ひぃちゃん”三宅ひとみ(21、17号)は、「メンバーの中で一番、ごっちゃんに怒ったんですよ。もっと出来ると思うから、いろいろ言ったんです。ずっと心配していた」という。ところが、『あっちこっちDEアイドリング!!!』で一緒だった時のこと、「私はリハーサル出れなかったので、『キュピ♥』の振りがわからなかったんです。それをごっちゃんに教わったんです。そしたら、すごく丁ねいに教えてくれて、あぁ成長したなぁと思って感動しました」と、またまた感動秘話が飛び出す。
最後は振られたうめ子は、“あさひ☆”朝日奈央(20、15号)と2人で、『あたりまえ体操』ならぬ、“あたりまえかおるん”を披露。その歌詞はというと・・・。
「見た目はとっても可愛いのに 足臭い
滑って転んでおおいたけーん ウケない
かおるんこんなふうにみえて 努力家
かおるん、かおるん、かおるん、かおるん 大好き」と、温かい替え歌を贈られた。
「私たちのハートを届けます」と、18曲目『やらかいはぁと』。アンコール前最後の19曲目は、かおるんがフロントメンバーを務めた『サマーライオン』。
そして、「かおるん」コールのアンコールが鳴り響く中、一人、一足先に登場したかおるんは、「本当にみなさん、アンコールありがとうございます。ここでみなさまにお手紙を、というほどのものでもないので気軽に聞いてください。みなさま、あらためまして後藤郁の卒業ライブに来て下さいましてありがとうございます。卒業が決まってから、今日までの時間はあっという間に流れてしまいました。その間、どれだけの方に感謝の気持ちを伝えることができたでしょうか。正直、これから一人で羽ばたくのは楽しみでもあり、とっても怖いです。どっちかがあふれようとしたら、もうひとつの感情もあふれ出てしまって、なかなか心が複雑に動いて、落ち着きません。ですけれども、今までたくさんの方に『アイドリング!!!』の後藤郁としても、また、一人の人間としても育てていただいたパワーがあるので、まっすぐ自分が目指す未来に向かって、走り続けます」
「今日を機に、私のストーリーの第一章が終わりました。でも、これから新しい一章が始まります。前の章とは同じではなく、ましてや第二章でもないストーリーです。今までのたくさんの方に頂いた思いを大切に大切にしながら、アイドリング!!!という第一章を完結します。メンバー、ファンのみなさま、そして関係者のみなさま。いつもたくさんの愛情をありがとうございました。私もとってもとっても、すごく愛していました。アイドリング!!!に入ってから、今日までの日を胸に抱きしめて、これからもまっすぐまっすぐ前を向いて、頑張りたいと思います。みなさま、今まで本当に、アイドリングに入ってから4年間、ありがとうございましたー」と、深々とおじぎをすると、その上に、温かい歓声と拍手が降り注ぐ。
「アイドリング!!!といったら、涙じゃなくて笑顔でしょ!さぁーみなさん来てください。スタンバーイ!」と、泣きそうになるのをこらえ、最後まで笑顔でという強い意志を見せる。
しかし、「感謝の気持を込めて」と、アンコール1曲目の『さくらサンキュー』が始まると、同期のるぅちゃん、NEOメンバーのふるまゆ、せきまゆ、さとれななどが号泣。他のメンバーたちも目に涙を浮かべ、歌声に涙声が混じって聞こえてくる。そんな雰囲気に、かおるんも堪えきれずに涙が頬を伝う。
続く、アンコール2曲目は、「職業:アイドル。」。3期の“ゆりっぺ”橘ゆりか(21、19号)とあいちゃんの神輿に乗り、「1、2、3、ゴー!」と掛け声を!先程は歌詞もキュンとさせるものだったが、今度は明るい曲に、メンバーたちも涙声から明るい歌声になる。間奏部分では、メンバーもファンもいったいとなって、「ご・と・お」コール。お祭りのような雰囲気に。そして曲終わりにかおるんが、「みんなみんな大好きだぁー」と、絶叫。
と、ここで、サプライズゲストのバカリズム・升野英知(38)とフジテレビアナウンサーの森本さやか(36)が花束を持って登場する。盛り上がるファン。驚くメンバーたち。そのまま升野は、かおるんに花束を持って襲いかかり、バシバシと花束で叩く手洗い送り出し。「ごっちゃん、卒業おめでとう」と、渡す花束には花は半分以上ない。メンバーたちからは、「最悪―」とブーイング。
升野は、「今回、俺、時間もなくて一緒に歌ってあげられなかったら、ちょっとでも盛り上げようと思って。けっこう、やることがやることだから、一応、偉い人に許可もらった」と、最低限のルールは守ったようだが、「『派手に送り出してあげて下さい』と言われたし、歌うたえないから、全然、見せ場なかったから」と、子供のような言い訳。
升野は、「後藤さんはこれからいろんな現場に出て行って、どういう世界に進むけかしらないですけど、たぶん、どんな仕事してもこういう奴は他にいないから。忘れないで下さい。最初に俺とおっとけば大丈夫だから。よし解散」と、エールを贈った。
森本アナは、「おかしな空気になることも多々ありますが、おかしな空気もいい思い出で、これからもいろんな場所でおかしな空気を残して下さい。おつかれさまでした」と、こちらもアナウンサーらしくない贈る言葉を。
本当に最後の曲は、『さよなら・またね・だいすき』。みんなで腕を後ろで交差させて一体となったイントロ。ラストの間奏では、かおるんをセンターにし、向かって右側のメンバーがかおるんの前を通りハイタッチ!左側のメンバーが後から、かおるんの頭をなでていく。もう、こらえることなく、涙を流しながら応えるかおるん。最後のサビは、センターに4期メンバー4人が並ぶ形に。
最後にNEO期、5期、3期、2期の代表、1期のとんちゃん、ルーリー、4期のるぅちゃん、オジー、ゆうなと贈る言葉を述べてはハグをして、ひとり、またひとりとステージから消えていく。
そして、かおるんは、「本当にこんなにたくさんの方に愛してもらえて、幸せものやなぁと・・・思います。みなさん本当に今まで4年間お世話になりました。そして、愛してくれてありがとうございました。今後もアイドリング!!!とそしてアイドリングNEOをみなさんどうかよろしくお願いします。Neoなんてもんだいじばかりですけど、みんないい子たちばかりですけど。せんぱいのことをしんぱいするのもあれですけど、どうきとかもいるんで。これからもアイドリングが輝いていくのを見て、私も影響を受けて、パワーをもらって、私も輝いていけたらいいなぁと思ってます。ほんとうにみなさん、4年間お世話になりました。ありがとうございました」と、ファンにお礼を述べると、温かい拍手と「かおるーん」という歓声が起こる。
かおるんはその温もりを背中に受けながら、階段の上で深々と数十秒間、お辞儀をしてファンとの別れを惜しんだ。会場には、さらに大きな温かい拍手と歓声に混じって、すすり泣きや女性ファンの号泣が響きわたった。
【セットリスト】
1.目には青葉 山ホトトギス 初恋
2.eve
3.Shine On
4.キュピ♥
5.ドーナツの向こう側
6.mero mero
7.寝乙女X’masNight
8.プリ♡きゅんサバイバル
9.突進少女
10.胸アツ生誕祭!!!
11.Someday、Somewhere
12.Sakuraホライズン
13.いち恋
14.Forever Remember
15.GO EAST!!!GO WEST!!!
16.Iのスタンダード2014
17.メドレー
戦闘恋愛少女ロボB型の憂鬱~無条件☆幸福~MAMORE!!!~One Up!!!~SISTER
18.やらかいはぁと
19.サマーライオン
アンコール
EN1.さくらサンキュー
EN2.「職業:アイドル。」
EN3.さよなら・またね・だいすき