元アイドルグループ『モーニング娘。』の第6代リーダーで、現在はタレントや女優として活躍中の高橋愛（27）が20日、都内で行われた主演ミュージカル「2014年“2万人の鼓動TOURSミュージカル”赤毛のアン」（主催：エステー株式会社）プレス向けイベントに登場した。
イベント中、5月26日より放映される予定の同ミュージカルのチケットプレゼント告知CM『愛されるアン』編が流れる。「完成したCMをまだ見ていないので楽しみ」と、笑顔の高橋だったが、CM内で涙を流すシーンに同調するかのように、涙があふれてくる。その涙の理由とは・・・。また、2月14日に結婚したお笑いタレントのあべこうじ（39）との新婚生活や子作りについても語った。
本イベントは、エステー株式会社が1998年より開催しているオリジナルミュージカルで、今年で17年目を迎える。『赤毛のアン』は12年連続12回目。1人でも多くの人にミュージカルの楽しさや素晴らしさを伝えていきたいという思いからスタートしており、全席無料招待というのが特徴。昨年は全国から25万4611通もの応募があった。
一昨年にアンの親友であるダイアナ・バリー役で同ミュージカル初出演。昨年に続き2年連続で主人公のアン・シャーリー役を務める高橋は、「赤毛をつけ、そばかすつけて自分がアンになった時に、小さい子どもたちの目線が『あっ！アンだぁ～』というリアクションなんです。それぐらいアン・シャーリーはみんなの憧れであって、愛されるキャラクター。それを演じられるのがすごくうれしいです。アン・シャーリーは自分の中で大きな役なので、プレッシャーもあるんですけど、負けないようにがんばりたい」と、意気込んだ。
また、5月26日より放映される予定の同ミュージカルのチケットプレゼント告知CM『愛されるアン』編が初披露された。
福井から東京に出てきた当時のことを振り返って30分ほどインタビューした中から構成されており、「『家族と離れることになるけど大丈夫ですか』と、オーディションの時に聞かれて、泣いちゃったんですよね。あっち行ってもこっち行っても、歌っても、踊っても、黙ってても何やっても怒られる。みんな通る道なんですけど・・・」と、静かに語る。
そんな高橋の心を現すかのように、静かで優しい曲がかかったかと思うと、次のシーンでアップになった高橋の顔から涙がこぼれる！「完成したCMをまだ見ていないので楽しみ」と、笑顔の高橋だったが、CMを鑑賞しながら思い出したように、「見ていて、よみがえってきました。なんか泣いちゃった」と、涙をこぼした。
CM中の涙の理由について、「曲がかかったと同時に突然泣いちゃって。30分ぐらいインタビューがあって、曲に引き込まれて、泣こうと思っていないのに、なにこれ、泣いちゃったけどどうして？」という状態だったと振り返った。
ロケが行われた新潟県柏崎市米山町の信越本線『米山駅』は、アンが希望と不安を胸に降り立った『ブライト・リバー駅』を思わせる景色が広がっており、「日本なんですけど、日本じゃないみたい。こんなきれいなところがあるんだなと心が温かくなる。目の前に海が広がっていて、すごい綺麗な景色」と、演出にやられた。
今回のCM撮影にあたり、演出を担当したカメラマンの清家正信氏は、「愛ちゃんが東京に出ていって、体験したことをフィルムでやってみたいと」と、意図を語る。列車の車窓の風景、トンネルの長い道を高橋がこれまで歩いてきた“道”をイメージしたという。それが、実際に故郷へ帰る電車の中から観る風景とダブったようだ。清家氏は、「ちょっと早かったんだよね。曲のタイミングが」と、初めから泣かせようという意図があり、高橋は、それに見事にハマってしまったようだ。
イベント終了後に行われた囲み会見では、プライベートな話で大いに盛り上がった。結婚して初めての大役に、「（夫は）『赤毛のアン』を一回も見たことがないそうなので、今年は見てもらいたい。（あべには）緊張しちゃうので、黙って来てって言ってます」と、ニッコリ。
こっそり観て、後でダメ出しされるという夫に、「オナラをやめてほしい。横浜でのイベントの時も、楽屋にはいるなり、いきなり屁をこいた！ロマンチックのかけらもない」と、笑いつつ逆ダメ出し。
最近はペアルックにハマっているそうで、「私が勝手に買って帰ると、着てくれている。嫌がっていないので、もう1回買っていこうというのが続いている感じですね。Tシャツや洋服が多いですね。結婚祝いでスニーカーをいただいたので、アイテム的には増えてます」と、ラブラブぶりを披露。
高橋が演じるアンは7人の子供を授かるが、自身の予定について問われると、「最近、どこに行っても周りから子供のことばかり言われるんですよ」と、苦笑い。「（元『モーニング娘。』初代リーダーの）中澤（裕子）さんにも『早く子供産みなさい。早いほうがいいから』と言われますし、実家のおじいちゃんにも『ひ孫はまだ？』と聞かれるんです。
ただ、まだ自分が子供の部分があって、あべさんに育てられている感があるので、自分が子供を育てられるのかっていう不安はある。その辺はのんちゃん（辻希美）とか中澤さんとかお母さんの先輩がいっぱいいるので、聞いて学ぼうかな」と苦笑い。
とは言いつつも、「子供大好きなんで、いつかは授かりたいなぁと思います。3人ぐらいは欲しい。でも、ミュージカルも決まっているので、それを頑張ってからですね」と、話していた。
また、今年の3月まで1年間『サッカープラネット』（NHK BS1）という番組を担当していた高橋は、サッカーW杯ブラジル大会は気になるところで注目選手として、「MF香川真司選手（イギリス・プレミアリーグの名門『マンチェスター・ユナイテッド』所属）。それと、キャプテンでチームを引っ張っているMF長谷部誠選手（ドイツ・ブンデスリーガ1『FCニュルンベルク』所属）。『長谷部選手がいるからついていく人が多い』と聞いたので、私もリーダーだった時期があるので、共感するところが勝手にあります」と、2名の選手を挙げた。
いま“おとなAKB”が話題だが、“おとなモーニング娘。”はあり？と聞かれると、「ドリームモーニーング娘。というのが過去にあったので、噂的にはあるんじゃないかといわれているけど、ないですね」と、否定的。特に、自分が参加するのは絶対にないという。
その理由は、「もう、踊れないですね。モーニング娘。の曲って音程高いんですよ。だからコンサート行ってもみんなうまいなぁと。お母さんのように見ている感じです。よくできた。成長したと。私が今踊ったら笑われるんじゃないか」と、謙遜した。
『モーニング娘。』のプロデューサーで、育ての親のつんく♂が、喉頭がんを患っていることを告白したが、「元メンバー同士でちょこちょこ連絡取ったりしています。快復には向かっているみたいです。つんく♂ともたまに連絡取っていますよ」と、ホッと一安心していた。
最後に、「感動したり、ドキドキしたり、いろんな要素が詰まっているミュージカルになっています。老若男女問わず、みなさんに感動して頂ける内容になっているので、私たちが頑張って稽古して、感動を伝えられたらと思います」と、あらためて意気込みを語った。
同ミュージカルは、8月17日北海道を皮切りに、8月28日まで全国8都市10公演が行われる。
