ロックバンド『THE TON-UP MOTORS』の上杉周大（32）が15日、東京・銀座の山野楽器イベントスペースで『ブギウギ専務 DVD vol.2「ブギウギ奥の細道～冬の章～」』（バップ）発売記念イベントを開催した。
架空のPR会社「（有）上杉ポンプ商会」に所属するウエスギ専務（上杉）と『ダイノジ』大地洋輔演じるおおち係長が北海道を舞台に体当たりで挑む札幌テレビのバラエティー番組『ブギウギ専務』。すでに2013年春に放送は終了となっているが、バカバカしさとそこはかとない哀愁が幅広い視聴者のハートを掴みDVD化され、その第2弾（すでに第5弾まで発売が決定）となっている。その人気はいまだ衰えることなく、4月23日より発売された本作は5月5日付のオリコン週間DVDランキングのバラエティ・お笑い部門第2位、北海道地区DVD総合ランキング堂々の1位を獲得するという大旋風を巻き起こしている。
2012年1月から放送された函館から稚内・宗谷岬まで600キロを俳句を詠みながら徒歩で旅する「ブギウギ奥の細道」。今回の『vol.2』では、八雲市から札幌市までの200キロが映像化されることとなった。冬の北海道しかも、過酷な日本海ルートをたどるという氷点下の豪雪地帯を遭難覚悟でひたすら歩く。
イベント前に行われた囲み会見で、その難行を上杉は、「太ももより上に雪が来る道は本当につらくて、車道を歩いてて車が来ると、そこまでよけてという感じで、ももを上げるのがつらかったですね」と、しみじみ。それだけに、上杉は「宿につくとお酒が進むので、顔がパンパンで朝を迎えることも多かったですね」と、苦笑いを浮かべる。
逆によかったことは幻の珍味などを食べることができたというグルメの部分だったそうで、「岩内町というところで、スケソウダラやマダラの白子の冬限定かまぼこが本当においしかった」と、報道陣の食欲をもそそりそうなコメントが。しかし、そんな珍味だけではなく、「ご飯屋さんがなかなか見つけれられなくて、そんなときにやっと見つけたご飯屋さんで温かいものを飲んだ時っていう、そんな素朴なところが良かったですね」と、ホッと一息つけたときの喜びを実感を込めて語り、周囲にも共感を呼んでいた。
そして、イベントがスタートし場内は満員の120人が詰めかける。携帯電話でのイベント撮影がOKという太っ腹なアナウンスがされたり、わくちん係長が場内にいたりと盛り上がるなか、さらなるサプライズとして、前日にギリギリのタイミングで決まった大地が登場！
沸き返る場内の客席の間を縫って現れた大地は、「これだけの人が来てくれるのが嬉しい！」と、感激。撮影時のことを大地は「DVDを家族で観ていて、娘が、『やめてあげて！パパ可哀想！』って言ってくれてたけど、俺よりも歩いてる人がいるんだよって思った」と、家族の反応を交えて明かし、場内を笑いの渦に引き込む。
続けて大地はつらかった思い出を、「歩いてて町の人から専務頑張れとは言われていたんですけど、僕はよくほかの収録とかあって抜けたりしていて、町ぐるみで『帰るな、このやろー！』という声が最初の方はあった」と、結構ヘコんでいたそうだ。
さらに、イベントでは、大地が欠席したとき用のVTRを大地がいる前で上映することとなったが、本人が「深夜3時のテンション」と言うように、“トロ田トロ男です”と顔芸をしたりするグダグダ感漂うカオスな映像っぷりで、大地は「止めてください！」と懇願。上映が終わって感想を「こいつはダメだな」と、つぶやき観客を爆笑させていた。
最後に、上杉から『ブギウギ奥の細道』のテーマソングだった『旅立ちのとき』を生歌唱。アコースティックギター1本で音色を奏で、それに合わせて伸びやかな声を場内に響かせると、誰が言うでもなく手拍子が起こり、合いの手の声も飛んだりする場内一体となった和やかな雰囲気のまま、終演を迎えた。
『ブギウギ専務 DVD vol.2「ブギウギ奥の細道～冬の章～」』は4000円（税抜）で好評発売中！
