“ガルパン”の愛称で人気を博したテレビアニメ『ガールズ&パンツァー』。その最終回放送に先駆け、作品の舞台となった茨城・大洗町で23、24日にキャスト・スタッフ出演のイベントが開催された。
『ガールズ&パンツァー』とは、茨城・大洗を舞台にした水島努監督の完全オリジナル作品。戦車を使った武道「戦車道」が華道や茶道と同じく大和撫子のたしなみとされている世界で現代風の設定。「戦車道」の家元ながら、戦車道から逃げる形で、県立大洗女子学園に西住みほが転校してきたことから始まる。同校には「戦車道」はなく安心していたみほだったが、転校そうそう生徒会長に呼び出され、今年から復活する「戦車道」を必修選択科目で選択するよう強要される。その集まった個性派ぞろいのメンバーが巻き起こすハートフル・タンク・ストーリーだ。
まずは23日に『~海楽フェスタ前夜祭~オールナイト上映カーニバル』と題し、シネプレックス水戸にて全スクリーンをジャック!最終話の最速上映を含む全話を一挙上映し、舞台には西住みほ役・渕上舞、秋山優花里役・中上育実、佐々木あけび役・中村桜が登壇となった。なお、同劇場の全スクリーンを使ってのオールナイト上映は初となるそうで、すべての座席が完売するなど大盛況となった。
24日には大洗マリンタワー前広場特設ステージで開かれた町のイベント『海楽フェスタ』のステージに渕上、中上、中村とともに挿入歌を担当したアーティスト・佐咲紗花が登場。
渕上が、「11月のあんこう祭り以来、大洗に帰って来れて嬉しい」と、あいさつを寄せたり、模型好きで戦車模型が模型雑誌に取り上げられるほどの腕を持つ中村は、本作品の戦車の魅力について語る。
『海楽フェスタ』では本作にちなみ実際の『74式戦車』が自衛隊の協力の下展示されたり、商店街に作品のキャラクター看板を50体以上設置した『街なかかくれんぼ』企画が実施されるなど震災復興を目的に昨年から開催され2回目となるが、約5万人の人出となり盛り上がる中、ステージの最後には、佐咲が生で「あんこう音頭」を歌唱していた。
ほかにも、同日大洗文化センター大ホールでは雑誌『モデルグラフィックス』誌面上で実施された戦車模型コンテスト『MG的模型戦車道選手権』応募作品の中から30点ほど抽出し、作品の画像を見ながら出演者らがコメント。ほぼ満員のファンで埋まる中、戦車模型の魅力について存分に語られることとなった。
同作は今後、4月24日に完全新作OVA収録のBlu-ray&DVD4巻を発売するなど展開していく。