“キラフェス”の愛称で親しまれるライブ『Kiramune Music Festival 2014』が3月22、23日、神奈川・横浜アリーナで開催。連日、満員のファンが詰めかけ、場内は熱気と歓声であふれた。
今年で5年目を迎えるボイスアクターの新たな表現の可能性を追求する音楽レーベル“Kiramune(キラミューン)”の一大イベント。昨年は4月に幕張メッセで2Daysの公演を開催し、こちらも大好評のうちに終演を迎えていた(参照記事:http://japan-newslounge.com/archives/74084)。
場内では開始前から、開演を待ち切れないファンが音楽に合わせてさまざまなカラーのサイリウムを振りながら、楽しげに待つ姿がそこかしこに見られることに。1曲目の『Get Together!』からCONNECT(岩田光央・鈴村健一)、入野自由、神谷浩史、浪川大輔、柿原徹也、岡本信彦、Trignal(江口拓也・木村良平・代永翼)、吉野裕行のフルメンバーがスパンコールのステージ衣装で統一し、ステージ上のリフト最上段から横一列で歌いながら降りてくるという演出で、一気にファンの目を釘付けにした。
2曲目のCONNECTのデビュー曲である楽曲『CONNECT』の歌唱後のMCでは、Kiramune活動5年目で横浜アリーナという大舞台に立ったことに岩田が「横アリ来ちゃった!」と、感慨深げで、鈴村も「まだ2曲しかやってないけど、最高に気持ちいい!」と、笑みが漏れる。
その気持ちはほかのメンバーも同じだったようで、神谷は『ミラーワールド』の間奏中にもノリノリでジャンプしながらのパフォーマンスを見せたり、柿原は『GENERATIONS』でバックダンサーと見合って振りを合わせ楽しげに笑い合ったり、前回のキラフェスでも見られたレーザーパフォーマンスを披露した。
中盤のMCではTrignalの木村から、公演1曲目の演出について「みんなは僕らが降りてくるところを見ていたと思うんですが、僕らも段々とみんなが見えてくるんですよ!会場中にサイリウムの光が溢れているのが見えて」と、心境を交えての感想も。浪川の『なりたい ありたい』の「♪ありがとう」の歌唱の部分では深々とファンに向かって感謝の一礼を見せ、続けての『UTAO』の入りの部分では一瞬うつむいたかと思うと、メガネスタイルに変身し、ファンを魅了していた。
途中、休憩もかねた、これまでのKiramuneの歴史を振り返る映像では、メンバーのコメントつきでのものとなり、岡本担当の部分では歌詞の覚え方をメンバーに相談していることを明かし「鈴村さんから『楽しめばいいんだよ』と声をかけられました」とのエピソードがあったことや、公演中なかなかまばたきをするタイミングがつかめず“まばたき”キャラが定着していることから「まばたきをしながら頑張って行きたい(笑)」と、茶目っけたっぷりなコメントを寄せることもあった。
アンコール後はそれぞれメンバーの楽曲が1曲ずつ披露されることになったが、メンバーが歌唱しているバックにほかのメンバーが入るという豪華なものとなることに。吉野のパフォーマンスの際は、鈴村と神谷が息の合ったダンスを、岡本の際には岩田、浪川、入野が岡本の顔写真が入ったウチワを持ってステージに上がったりなど、見るものを引き込む演出!『CONNECT』の2人もセンターステージから客席後部までのステージを全力疾走で駆け抜ける。
1曲を残し、最後のあいさつへ。昨年9月の浪川のソロライブに参加(参照記事:http://japan-newslounge.com/archives/96825)していたが、今回から新メンバーとして参加となる吉野は、声優としては先輩ながら、Kiramuneメンバーとしては後輩に当たることから、「先輩たちのおかげでなんとかやれました。舞台に上がる前はナーバスになっていたのですが、このステージに敵がいるはずがなかった」と、コメント。すると、鈴村が“先輩”の岡本にアドバイスをけしかけ「まばたきはしてください!」と、オチをつけることも。
『Trignal』に話が向くと、木村から、代永が感極まり「前半戦泣いてましたよ」と暴露すると、代永も「CONNECTを見てたら泣けました」と告白。鈴村が「どんだけ女の子なんだよ!」とツッコミを入れるなど盛り上がる。Kiramuneメンバーとして3年目を迎える岡本は「最初のころはライトを見すぎてました」と苦笑い。
柿原は、横浜アリーナの舞台に立つことが夢のようだと話し、「歌える場所を頂けた」と感激。浪川も「やってきてよかった」と感慨深げで、入野は「応援してくれたみなさんが居てくれたからです」と、お礼を述べた。神谷は、「自分以上にみんな(メンバーが)すごかった。自分ももっと頑張れるかもしれないという気持ちで立ってます」と、思いを語った。
そして、『CONNECT』へ。岩田が「横アリへ来るのも立つのも初めてで、感動しました。最初は広く感じたが、これだけの人たちが来てくれて、頑張ってきてよかったと思った」と、しみじみ。鈴村も「楽しくて歌っているうちにここにたどりつけた。ファンのみなさん誰一人かけてもここには辿りつけなかった」と、呼びかける。
年内いっぱいで活動を一時休止し充電期間に入ることを発表した『CONNECT』だが、岩田は「本当にみなさんと『CONNECT』できた」と実感を語ると、鈴村は「Kiramuneがホームとしてあれば、『歌わせてよ』と来ますから!」と言い、岩田も、「必ずみなさんの前に帰ってきます」と、約束していた。
ラストの『EVER DREAM』は、同ライブでの演出すべてを駆使して、ファンと近いステージを実現。熱狂のまま、登場したときとは逆に、全員が横一列でゴンドラに乗って上がっていくこととなり、最後の最後まで手を振りながら、約6時間60曲という、昨年よりも超大ボリュームのステージの幕を閉じた。
■23日公演セットリスト
M1:Get Together!/Kiramune☆All Stars (KMF2014)
M2:CONNECT/CONNECT
M3:あの雲を追って/CONNECT
M4:サクラ色/CONNECT
M5:Jump Out Loud/浪川大輔
M6:空色追想歌/浪川大輔
M7:瞬間 BEAT/岡本信彦
M8:REC/岡本信彦
M9:青春タイムマシン/岡本信彦
M10:Bing Bing Knight/入野自由
M11:メドレー/入野自由
M12:ドリームフラッグ/吉野裕行
M13:White Winter Tale/吉野裕行
M14:START AGAIN/神谷浩史
M15:ミラーワールド/神谷浩史
M16:虹色蝶々/神谷浩史
M17:GENERATIONS/柿原徹也
M18:ocean flying/柿原徹也
M19:Win-possible!/Trignal
M20:初雪/Trignal
M21:JAM packed TRAIN/浪川大輔
M22:なりたい ありたい/浪川大輔
M23:UTAO/浪川大輔
M24:BANANA――NA,BOAT!/入野自由
M25:FIGHTING SPIRITS/CONNECT
M26:CONVERSATION!!/CONNECT
M27:Shall We Circus!/神谷浩史
M28:シリカゲル/神谷浩史
M29:ラプソディー/柿原徹也
M30:Labyrinth/柿原徹也
M31:Honey Ready Go!!!/Trignal
M32:Sunny Shiny Days/Trignal
M33:ORIGINAL COLOR/Trignal
M34:歩いていこう/吉野裕行
M35:レディースアンドジェントルメン/吉野裕行
M36:Discover/吉野裕行
M37:三つ葉のクローバー/神谷浩史
M38:キズナ/神谷浩史
M39:Love Searcher/岡本信彦
M40:クロノスの振り子/岡本信彦
M41:Number One/柿原徹也
M42:Call My Name/柿原徹也
M43:ジキルとハイド/浪川大輔
M44:ROCK STAR/浪川大輔
M45:CRYMAX★LOVEMAX/CONNECT
M46:Runaway Train/CONNECT
M47:Say Hello/CONNECT
M48:cocoro/入野自由
M49:ワンダフルデイズ/入野自由
M50:さらば、君よ。/入野自由
EN1:Hey My Girls/吉野裕行
EN2:恋のメリーゴーランド/Trignal
EN3:グッドラック/岡本信彦
EN4:Endless Journey/柿原徹也
EN5:TouriStar/KAmiYU
EN6:はろー☆ぴ~ぷる/浪川大輔
EN7:1番星/神谷浩史
EN8:どこまでも/入野自由
EN9:コネ☆セン/CONNECT
EN10:EVER DREAM/Kiramune☆All Stars (KMF2014)