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堀部圭亮 役者人生転機の役に挑戦で「1度グチャグチャにされたい」

堀部圭亮 役者人生転機の役に挑戦で「1度グチャグチャにされたい」
舞台『昔の日々』製作会見が開かれた

 俳優・堀部圭亮(48)、女優・若村麻由美(47)、麻実れい(64)が17日、都内ホテルで舞台『昔の日々』(演出:デヴィッド・ルヴォー)製作発表会見をルヴォー氏とともに開いた。

 ノーベル文学賞受賞劇作家ハロルド・ピンター作。海辺の片田舎で静かに暮らすディーリー(堀部)とケイト(若村)をケイトの旧友・アナ(麻実)が訪ねてきたことから始まる。「あいまいな記憶」ということをテーマに、3人が会話を交わすことにより、三者三様の昔の記憶が蘇り、3人がときには起こらなかった記憶すら語りだし、観る者をも幻惑するという、スリリングな展開が楽しめる舞台となる。

 この日は3人で白い衣装で合わせていたが、これは「まだ何も染まっていない、これからルヴォー氏の色に染まっていく」という意図から。ルヴォー氏演出舞台には『令嬢ジュリー』以来、15年ぶり3回目となる若村だが、「この作品は死なばもろともという作品で、この作品に参加させて頂けるということは、よくぞ声をかけて頂いたと感じてます」と、相当に大変だということを感じさせる。

堀部圭亮 役者人生転機の役に挑戦で「1度グチャグチャにされたい」
 

 同じく『LONG AFTER LOVE』以来14年ぶりのルヴォーの舞台となる麻実も、「ピンターの作品は役者仲間が必ず、ものすごく大変だよねとイイます。ラフな本読みをしましたが、すごい圧力を感じます。これからデイビッドと、起こりうるであろう壮絶な戦いの後には、きっと素敵な何かが待っていると、予感しています」と、悲壮感すら漂わせると、ルヴォー氏はこれに苦笑い。

 その空気は、初のルヴォー氏作に出演する堀部にも伝わっているようで、「話を頂いて震えました。演劇の知識もほとんどないですけど、本能的に凄いことだと感じました。台本を読んで、なぜこれが僕に来たのか…。嫁に行くような気持ちで飛び込んでいけたらと思っています」と、恐る恐るといった感じを見せつつも、「新しい機会で、自信のある・ないのレベルじゃなく、とりあえずこれはやらせて頂こうと。人生の中でも重要な挑戦になると思うんです」と、役者人生の転機となる作品と語った。

 そのルヴォー氏の演出は前はどうだったかと質問があると、麻実は、「若かったのもあって、ものすごく神経質でした。3歩歩いて、こっちを向いて、息をしてとか。たとえるなら青く光った、刀の刃みたいな感じでした」というと、若村も、「青い炎のようでした。愛というものがものすごく多面的なものを教えて頂きました。自分の人間性をつつかれるとても嫌な感じです。でも、それをしなければ、成長はないので、素晴らしい演出家だと思っています」と、それぞれに得るものがあったそうだ。

 そのルヴォー氏にかかわる先輩2人の話を受け、堀部は、「自分でも分からない、俳優の深い部分の意識を一度知ってみたいと思っていて、言うなれば1度グチャグチャにされてみたいという気持ちがどこかにあるんです。それが、いままでの作品にあったかなというのをずっと感じていて、もちろんこの舞台は怖いと思っていますけど、そこに期待しています」と、本作を通して、成長を望む姿を見せていた。

 舞台『昔の日々』は6月6~15日は東京・日生劇場で、6月19~22日には大阪のシアター・ドラマシティにて上演!

 ■舞台『昔の日々』詳細情報
 作:ハロルド・ピンター
 演出:デヴィッド・ルヴォー
 出演:堀部圭亮、若村麻由美、麻実れい

 企画制作:梅田芸術劇場
 協賛:日本生命保険相互会社
 主催:梅田芸術劇場 ぴあ

 ○東京公演
 日程:2014年6月6~15日(全12公演)
 会場:日生劇場
 チケット料金:S席・8000円、A席5000円(全席指定・税込)
 チケット一般発売:2014年4月19日
 問合せ:梅田芸術劇場 0570-077-039

 ○大阪公演
 日程:2014年6月19~22日(全5公演)
 会場:シアター・ドラマシティ
 チケット料金:S席・8000円(全席指定・税込)
 チケット一般販売:2014年4月19日
 問合せ:梅田芸術劇場 06-6377-3888

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デヴィッド・ルヴォー氏
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