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笑福亭鶴瓶「いいとも!」フィナーレで「フジテレビもこんな港なくなったら露頭に迷う」【スピーチ全文】

 落語家・笑福亭鶴瓶(62)が3月31日生放送された『笑っていいとも!グランドフィナーレ 感謝の超特大号』(フジテレビ系、午後8時~)に出演し、タモリ(68)へ向け、感謝のスピーチを行った。

 番組終盤にコーナーとして行われ、『SMAP』中居正広、草なぎ剛、香取慎吾、『バナナマン』、笑福亭鶴瓶らがメッセージを伝えることとなった。鶴瓶はレギュラー歴27年となる。

 ■以下全文
 鶴瓶:どうもタモさん、おつかれさまでした。

 あれは、去年の10月に僕に電話がかかってきて、「いいとも!」終わると。あんた納得してんの?と聞いたら、「感謝してる」と。この人すごいなと。ああ、こんな長い番組終わるのに「感謝してる」と言える人は、本当にすごいんやなと思ったんですね。

 いろいろタモさんに教えてもらいましたね。みんなタモさんに怒られてないと言ってましたけど、僕だけ怒られました。僕はどんだけ、怒られたことか。そんなに怒られる人間じゃないのに、あなたダメだよとかいろいろ言われました。

 でも、タモさんにびっくりしたのは、誰にでも平等なんですよ。大スターが来てるのに、外国の大スターとか、あとあの、全米ヒットチャート1位の人でも30秒しかないんですよ。俺ドキドキして、30秒でええの?って思ったんですけど、30秒で終わって、こんなこと許されるのんて思ったんですね。

 もっとすごいのは、俺の思い出を俺に語ることがあるんですね。分かって、やってはんのかなと、それ、俺の思い出やんって。でも言えないんです。どっかで聞いたことやな。あれ、分かってやってるんです。俺の思い出やでと思いながら、なんか気持ち悪い終わり方をしたり、でも、俺、この人大好きで、ビッグ3が大好きで、たけしさんというのは素晴らしいし、会うと嬉しいんですけど、緊張するんですね。さんまも、僕より後輩ですけど、会うと嬉しいですけど緊張するんですよ。何で、後輩なのに緊張せなあかんのやろうと思うんですけど。

 でも、この人、緊張しないんですよ。なんかええところやなと思いますね。この人の大きなところ、いろいろ見てます。別荘に行って、全部、木が切られてるんですね。根こそぎ切られてるんです。7つぐらい古木があったんですけど、切られてて、「間違ったんだよね」って言って。そんなおかしいやん、はよ電話せえ!おかしいやないかということ何度もありました。

 僕はものすごい救われたことがありまして、落ち込んでたら、ホテルに泊まってたころに、下から電話かかってきて、「きょうどうしたんだ?」って。まだ、携帯のない時分ですよ。言えないですけど、ものすごいおかしかったことがあるんですよ。助けてもらったんですよ。何かこの人に会うと、安心するんですよ。

 それとズカズカ人のところに入ってくるんですね。「Aスタジオの終わりは、すまして終わるけど何か嫌なんだよね」と言って。そんなこと言われたら腹立つやろ!「『鶴瓶の家族に乾杯』うそ臭いよ」って、最低だこの人って!

 それでも何か救われるんですね。不思議な人ですよね。芸人がいまこれ観てる人、レギュラーになれないで終わっていく人とかかわいそうですよ。高校生でも、「いいとも!」に出たいという人がいてるじゃないですか。芸人にとって、港みたいな人なんです。この人の番組作らなあかんよ、フジテレビ。フジテレビもこんな港なくなったら露頭に迷うで。だから、絶対に作らなあかんと思うね、タモさんに会えるところを。だから、ぜひ、フジテレビの方作っていただきたいと思います。

 きょうは本当に、おつかれさまでした。僕はしょっちゅう落語とか、いろいろやらせていただくんで、ありがとうございます。

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