女優の竹内結子（33）と脚本家の三谷幸喜（52）が12月20日、都内で行われた『ドラマW三谷幸喜「大空港2013」』完成披露試写会に登場した。
前作の『short cut』に続く第2弾となる本作品は天候不良で羽田空港に着陸できなかった家族が信州まつもと空港に降り立ったところから始まり、家族に降りかかったトラブルがやがて大騒動に発展するノンストップコメディ。三谷幸喜脚本・監督によるNGが許されない、100分間のワンシーンワンカット撮影で注目を集める。
三谷は濃紺のスーツ姿、竹内は黒のスーツ姿で登場。三谷は冒頭の挨拶で「『清洲会議』では大泉洋が隣にいたんですけど、今日は竹内結子さんで、とても幸せな気持ちです！」と笑顔。竹内は「三谷さんのイベントの時って、だいたい何か起きているんですよね。『ステキな金縛り』の日は台風がちょうど来て、今日はヒョウ」と笑いながら語った。
ワンシーンワンカット撮影をした感想を聞かれた三谷は「お客さんの反応を見てると、下北沢の小さい劇場で芝居をしてた頃を思い出しました。僕の原点はここだなと思いました」。オファーを受けた竹内は「最初は楽しみでした。『short cut』を見て『なんて面白い企画なんだ』と思って、飛びついたものの、実際自分がやると思うと『ゾッ』としましたね。『なんで、受けちゃったんだろ～こんな恐ろしい物件を』って」とぶっちゃけた。
三谷はほぼ出突っ張りだった竹内の姿を「かなりナーバスになってましたよね」と暴露。これを聞いた竹内は苦笑しながら「だって東京のリハーサルですべての台本がいただけなくて。松本市に移動する前日に後半の台本が届いて、も～ホテルの部屋で泣きながら覚えてましたよ！」と反撃。さらに「いいですか！ おこがましいですけど台本は早くください！」と抗議する姿に会場から大きな拍手が起こった。一方、三谷は「（台本がなくても）できたんですから！ いいじゃないですか。追い詰められて、良いものができるタイプの人かもしれない！」としれっと語り、竹内は「くっそ～」とぼやき、会場は大爆笑となった。
撮影中アドリブを次から次へと投下したという三谷は「僕は竹内さんなら、なんとかしてくれると思ってますから！ かなり信頼してます！」と持ち上げると、竹内も「私も三谷さんのことは信頼してます」と難作を乗り切った者同士の絆をみせた。
続編の予定を聞かれると「長回しのドラマは可能性があると思うし、もしやらせていただけるなら、やりたいし、今度はなるべく早く台本をあげるようにします」と意欲的。三谷は「特に竹内結子さんは本当にステキな女優さんですし、竹内さんの良さが出ていると思います。竹内結子がこんなにたくさん出ているドラマは他にないと思います。竹内結子ファンにはたまらないと作品になっていると思います」と連呼しながら力説していた。
そして三谷は「今度は台本なしでやってみようか～とかね！ これはすごいですよ！」とニヤリ。「言葉がありません」と竹内が絶句する姿に会場は大爆笑となりイベントは終了した。
ドラマW 三谷幸喜「大空港2013」12月29日（日）夜10:00～WOWOWプライムで放送。
