
人気アクション特撮ドラマ『牙狼<GARO>?MAKAISENKI?』(テレビ東京系、金曜・午前1時45分?)<Vol.8>22?24話先行上映&トークショーが2日夜、東京のシネ・リーブル池袋で開かれ、主演の俳優・小西遼生(30)と女優・肘井美佳(29)とともに雨宮慶太監督も登壇し、MCは同作・文芸の田口恵が務めた。
魔戒騎士・冴島鋼牙(小西)と人間の邪心にとりつく魔獣ホラーとのし烈な闘いをシリアスに描くアクション特撮ドラマ『牙狼<GARO>』シリーズTV版の第2弾もいよいよクライマックスへ。本シリーズのキーマンだった赤い仮面の男の正体がついに明かされ、風雲急を告げたが、破滅の刻印を押され、鎧を召還するたびに生命を削っていた鋼牙の運命や魔戒騎士たちの運命はどうなってしまうのか。さらに、ヒロイン・カオル(肘井)との男女としての関係に決着がつくのかにも目が離せない。
感動のラストシーン直後なため、場内の女性ファン多数が涙をぬぐいながら、「監督、鋼牙、カオル!」との観客からの呼び込みがあると、場内最後列に座っていた3人が客席の間を縫って登場。小西から、「観ながらずっと泣いてました。お恥ずかしい…。自分を見て自分で泣くというか」と、感無量だった様子。
雨宮監督は、田口からテーマについて尋ねられると、「1のテーマは前は、『強くなれ』がテーマでしたが、本シリーズの裏テーマでは『伝説となれ』ですね。10?20年後にこんなのやってたんだよというのが語り継がれるような感じにしたかった」と、ひたむきな思いを。しかし、小西は受け取り方が違ったようで「『伝説になれ』って言われた時に、死ねと言われているのかと思いました。人に言うたびに、『死ぬんですか?』と言われてドキドキしましたね。そしたら監督もいたずらっぽい笑顔で『鋼牙死ぬから』って言うから不安もありました」と、苦笑いする。
22?24話はCGが大量に使用されているといいこのため、撮影中について、小西は「完成するまでどうなるか分からなかった」という。そんな中でも、カオルとの男女間でのドラマはしっかりと描かれているという雨宮監督は、、「決着をつけた。すっと入っていくのが撮ってて楽しくできたかなと。最後もちゃんと着地したからよかったかな」というと、小西も「今回のシリーズは、肘井の表情に鋼牙ゴコロとしてはくるところがいっぱいあった。最後のシーンのカオルの笑顔が、おだやかな気持ちになれた」と、感慨深げ。
その肘井は、「カット割りとか音楽とかに支えられましたけど、後半は表情で見せることが多くて、前回から見せていることがつながって伝わることがあるということを思い浮かべて、鋼牙がいなくても鋼牙が見えたり、カオルがいなくてもということが多かったです」と、鋼牙とカオルの気持ちがグッと近づいているさまが感じられていたよう。小西もそれにうなずきながら、「刻印を刻まれてからの穏やかになり切れないで、そういうものを抱えながらカオルと接していると、感じることのできる関係性になったんじゃないかな。鋼牙が遠くからカオルが仕事をしているのを見るシーンとか」と、しみじみ。
そうこうするうちに時間もいっぱいに。肘井から、「GAROって非現実的なようで、人が人と出会って、関係ができて自分の道ができたり、大事なものができたり。魔戒とか関係なく、人間のドラマだなと私は思います。あしたになっても、みなさんの心に優しいこととかが残っているようなものになった。自分にとってリアルな作品になっています。私がカオルでいられたり、みんなが命をかけて作ってくれたりとか、本当にきょうはみなさんにお礼を言いたくて来ました」と、いままでにあった胸の内を明かすことに。
小西は、「後ろで3話だけ観ていても、いままでのことを思い出したり、作品に対しての愛情を感じたりしました」と、振り返ると、「この作品を長い時間作ってこれたことが本当に幸せだったなと思います。こんなに長くやれるとは思っていなかったんです」と、7年にもなるシリーズを語り、「長い時間こんなにやれたのは、みなさんがずーっと長い時間応援してくれたりしたみなさんのおかげだなとあらためて感謝しました。長い間、鋼牙をやらせてくれてありがとうございました」と、声を震わせることに。
そこに雨宮監督が、「みなさんの目の前だけど、小西、肘井。ありがとね。鋼牙とカオルに俺は会えてよかったと思います」と、声をかけると、感極まった小西と肘井は大号泣。これにつられた、ファンももらい泣きと涙で会場があふれることとなり、8回にわたるトークショーは終幕を迎えた。
【22?24話ダイジェスト】
●第22話『盟友』
(脚本:江良至、雨宮慶太/監督:雨宮慶太)
イデアと一体化してしまった鋼牙を救出すべく珀巌の谷にたどり着いた零、邪美、カオル、烈火、レオ。号竜人の攻撃をかいくぐり、邪美とカオルと共に鋼牙が捕らわれているイデアのコアを目指す。コアに鎮座するギャノンの骸を守護すべく猛攻を仕掛ける使い魔ギギ。だが、邪美と烈火の援護を受けて、遂にカオルはギャノンの骸への侵入に成功する。しかし、そこでカオルが見た鋼牙の姿は…。
●第23話『金色』
(脚本:江良至、雨宮慶太/監督:雨宮慶太)
真魔界へと向かい動き出したイデア。盟友たちの尽力、そしてカオルの愛に救われた鋼牙は、カオルを邪美と烈火に託し、再びイデア内部への突入を決意する。その頃、イデアの中心部である玉座まで単身辿りついたレオは、兄・シグマとの決着を付けるべく最後の戦いを挑む。鋼牙が脱出したことによりイデアは停止、シグマの野望もこれまでと思われた。しかし、心臓部であるはずのギャノンの骸に不穏な動きが発生。零、ワタルの力を借りて玉座に辿り着いた鋼牙は、そこに恐るべきものを見る…。
●第24話『時代』
(脚本:江良至、雨宮慶太/監督:雨宮慶太)
復活したギャノンの攻撃に苦戦する鋼牙。イデアを破壊すべく、全ての魔戒騎士と魔戒法師が結集、総力戦の火蓋が切って落とされる。零、翼、レオ、ワタル、邪美、烈火、シグトたち全ての盟友たちと共に全力を尽くす鋼牙だったが、イデアを止めることは不可能と思われた…。果たして希望の光は絶望の闇を照らすことは出来るのか?本当の守りし者とは一体誰なのか?そして、鋼牙が果たすべき約束とは一体何なのか?






