「ジャンプ女子」日本代表の高梨沙羅選手(17=クラレ)、伊藤有希選手(19=土屋ホーム)、山田優梨菜選手(17=長野・白馬高)の“女子日の丸飛行隊”が、11日(日本時間:12日)行われた「ジャンプ 女子ノーマルヒル個人・決勝」を終えて、3者3様の涙を流してインタビューに応えた。
メダルが期待された高梨選手は、243.0(100.0メートル、98.5メートル)で4位入賞。伊藤選手は、241.8(97.0mメートル、101.0メートル)で7位入賞。山田選手は、115.7(78.0メートル、64.5メートル)で30位の結果だった。
4位入賞の高菜選手は、「この舞台に自分が立てたのは、いい経験させていただいたんですけど、いままで支えてくださったみなさんに感謝の気持を伝えるために、この場所に来たので、いい結果を出せなかったことは、すごく残念です」と、悔やんだ。
「いつもの大会とオリンピックは違いますか?」と、問われ、「自分では、やることは一緒なので、どの試合も変わらず挑んでいたつもりだったんですけど、やはりどこかちがうところがあるなぁと感じました。(1本目も2本目も)自分の納得いくジャンプが出来なかったので、すごく残念です。また、このオリンピックに戻ってこれるように、もっともっとレベルアップしていきたいと思います」と、いつものようにインタビュアーの目を見て気丈に語った。
しかし、NHKのインタビュアーは、「インタビューの前には、伊藤選手と抱き合って涙を流していました。涙を拭って、毅然としてインタビュアーと向き合って話してくれました」と明かした。
7位入賞を果たし伊藤選手は、「本当に充実したオリンピック期間だったなぁと思います。一本目は、あまり緊張はしてなかったんですけど失敗してしまって、2本目は吹っ切れた感じで、リラックスして自分でも納得できるジャンプができたんですけど、オリンピックに来ても2本揃えられなかったのが、すごく悔しかったです。この舞台に立てるのは、いままで応援してくださってた皆さんのおかげなので、感謝の気持ちを込めて飛ぼうと思いました」と、ときに涙を流しながら、ときに微笑みながら語った。
30位となった山田選手は、「応援してくれた皆さんに申し訳ないです。自分が情けないです(と、大粒の涙を流しながら答える)。今回はビリでしたけど、4年後にはトップになれるように成長しますんで見ててください」と、悔し涙で顔をグシャグシャにしながらも、この屈辱をバネにして、さらなる飛躍を誓った。