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西川貴教 シークレットイベントで重大発表!アニメミライ広報大使として熱い胸の内語る

西川貴教 シークレットイベントで重大発表!アニメミライ広報大使として熱い胸の内語る
西川貴教がアニメミライについて熱く胸の内を語った

 『T.M.Revolution』こと歌手・西川貴教が22日、東京・TSUTAYA TOKYO ROPPONGIで『アニメミライ2014 Next Stage トークショー』をニッポン放送の吉田尚記アナウンサーとともに開催。一般社団法人アニメミライが設立されることなどが明かされた。

 4年目を迎えた文化庁の若手アニメーター育成プロジェクト『アニメミライ』。これまで参加した79人のアニメーターのうち74人がステップアップを果たすなど、効果を見せている。今年はウルトラスーパーピクチャーズ、A-1 Pictures、シンエイ動画、STUDIO4℃の4社が作品制作を行っているが、このたび、全国13の劇場での3月1日の劇場公開に先駆け、22日よりTSUTAYAにてアニメミライで制作された過去3年間分の12作品を順次レンタルを開始となり、これを記念し、アニメが好きで恩返しをという思いでアニメミライ広報大使として動いている西川と吉田アナによるトークショーを開催することとなった。

 西川の登場に温かな拍手で迎えられ始まった本イベント。シークレットイベントだったため観客との距離が近く「講義とかサークルっぽいですね。近いというのも恥ずかしいです」と、はにかみつつスタート。

 「普段は最後に流れるテロップを観て、この人達が作ってるんだというのをあまり注力されたりすることがないかもしれませんけど、今年は(Production)IGさんが強いんだとか、シンエイ(動画)さんも老舗だけじゃなくていろんなことやられてるんだなとか、注意が行ったりするので、ぜひご覧になって頂きたいと思います」と、西川はアニメの別の側面の楽しみ方を披露しつつ、「期によっていろいろ違いますかね。昨年の『進撃の巨人』でも、実は後ろでIGが動いているとか。ああ、なるほどと。忙しいだろうな、3つも4つもかかえてたし進撃の劇場版どうやって進行しているんだろうなとか」と、同時期に劇場中編アニメーション『ハル』を制作していた『WIT STUDIO』のことを踏まえた発言をすることも。

西川貴教 シークレットイベントで重大発表!アニメミライ広報大使として熱い胸の内語る
吉田アナとトークを繰り広げることに

 アニメミライ広報大使として、西川にこれまで公開された12作品で印象的だったものを挙げてもらうと、2013年にTRIGGERが制作した『リトルウィッチアカデミア』を推すことに。「3DとかCGをググっと抑えてもらうという条件のもとで作ってもらってて、その条件下でかなりの動きをするということは、ものすごい枚数を描いているわけですよ。滑らかに動けば動くほど描いてるんです。始まってぱっと見30秒で、描いてるなあ!!ってなりますよ!!」と、そのときの感動を伝え、吉田アナも「あの瞬間にアニメーターの人たちの作業量を想像して震えるんですよね。アニメをああカワイイわねと観ていた人は、このプロジェクトに注目して観ると、世の中に感動できるものが1つ増えますよ!」と、熱を込めた。

 同作に関しては、海外のサイトで8000人から62万ドルの投資があったとも語る西川は、「もしかしたら、2014年とか15年あたりに、新作が出てくる可能性もありますよ。こういう展開も出てきているんです」と、アニメミライの1つの可能性を示した。

 イベントでは今年の作品についても2人で解説。とくに、『アルモニ』は『イブの時間』や『サカサマのパテマ』(参照記事:http://japan-newslounge.com/archives/102125)の吉浦康裕監督が手がけ、西川が「30分の間に34人が出てきてち密なんです。われわれ音楽業界で言うマルチトラックレコーディングのような感じで、たとえば、ガヤも誰がどんな興味を持って話をしているか全部組まれているんですよ」と、解説。

西川貴教 シークレットイベントで重大発表!アニメミライ広報大使として熱い胸の内語る
 

 吉田アナも『大きい一年生と小さな二年生』について、「『ソードアート・オンライン』とか『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』を手がけたA-1 Picturesで、原作は絵本です。劇場版の『ドラえもん』とか、『宇宙兄弟』を手がけているベテランの渡辺歩監督が担当されて、今回はあえて若手の原画の方を選んで使っていて、渡辺監督の技術が伝わっていくというものになっています」と、説明すると、西川は「これから将来を目指していく人たちにも響いてくれるものになってほしいというところで、いろんな作品がそろっているというのも注目してほしいですね」と、うなずいた。

 そういった真面目に話したりしつつも、STUDIO4℃から恩田尚之監督が『黒の栖 -クロノス-』で初監督を務めることに、西川が「恩田さんは『ベルセルク』の劇場版の作画監督をしているけど、テレビアニメ版の『ベルセルク』も好きだったんだよな」と語り出したり、『サイコパス』の作画監督も務めていたことに、「秀作でしたよね。ちなみにOPは(西川の所属レーベルの)エピックレコードジャパンのNothing’s Carved In Stoneでしたよね」と話したり、「もしニコ生だったら弾幕だよ!俺達にはエア弾幕が見えてるよ(笑)」と、ちょこちょこ楽しげに脱線することも。

 そんな雰囲気だけに、吉田アナから「オフィシャルで言っていいのか分からないですけど、文化庁の方が作品を観終わった後に、『吉田くん、文化庁の仕事で一番うまく行ってるのはこのプロジェクトだよ』って言われました」と、こぼれ話も飛び出し場内を沸かせることとなった。

 話は戻って、吉田アナが「2014年にファンも参加できる新たなステージになって、絶対にこういうのがあった方がいいというのができました」と、前フリすると、西川から重大発表がされることに。「2014年春、アニメミライに参加したアニメスタジオが集まりまして、一般社団法人アニメミライが設立される運びとなりました」と、明かされることに。

 西川から「これまでは、作品を劇場に足を運んで観てくださいというのをツイッターとかで発信してましたけど、これからは、アニメミライを観てアニメーターの支援することになるために」との思いが込められていることの説明が。

 これは、これまでにアニメミライによって制作・劇場公開された作品を一般社団法人アニメミライがとりまとめ運営するというもの。これまで各スタジオごとに権利を管理していたものを、劇場公開やレンタルなどの収益などを分配したり、作品を海外に出し、監督やアニメーターが国内外のイベントに参加する際に旅費を供出したりするものになるとのこと。

 続けて、西川は「これがハブになって、いろんな企画やプロジェクトで進んできたいろんなものを、お手伝いすることが大々的にできるようになった。その第1弾がTSUTAYAさんでの作品のDVDレンタルなんです!ありがたい話でTSUTAYAさんが動いてくださった」と、主旨を絡めて話すこととなった。

 最後に、西川は「エンドテロップにいた名前の方たちが、テレビ・映画で放映されたスタッフに名を連ねる方が毎年毎年増えてくる。それを見ているだけでも楽しいですし、そうして応援しているだけでも、次の人達、次の作品にちゃんと橋渡しできる。それが僕らのできる仕事じゃないかな」と、思いの丈を語り拍手が送られていた。

 ほかにも、「『リトルウィッチアカデミア』とアニメミライ~ 等身大原画動画でみる作画の魔術~」と題し、2月22日から東京・千代田区のアーツ千代田3331にて無料で開催されることもアナウンスされた。

 ■『アニメミライ2014』作品情報
 ○「アルモニ」
 ・監督:吉浦康裕
 ・キャラクターデザイン:碇谷敦
 ・作画監督:碇谷敦
 ・作画監督補:又賀大介
 ・中堅原画:中森晃太郎、奥出久明
 ・若手原画:斉藤健吾、駒本藍子、浅利歩惟、西海賢嗣、平村直紀、澤田恭平
 ・スタジオ:ウルトラスーパーピクチャーズ
 ・キャスト
 本城彰男:松岡禎丞
 真境名樹里:上田麗奈
 マユミ:沼倉愛美
 リョーコ:大地葉

 ○「大きい一年生と小さな二年生」
 ・監督:渡辺歩
 ・キャラクターデザイン:金子志津枝
 ・作画監督:松井啓一郎
 ・作画監督補:渡辺浩二
 ・中堅原画:植田華菜子、板垣彰子
 ・若手原画:湯川敦之、川尻健太郎、長尾祐希子、上原史之、籐裕子、田津奈々子
 ・スタジオ:A-1Pictures
 ・キャスト
 まさや:田村睦心
 あきよ:矢島晶子
 まりこ:久野美咲

 ○「パロルのみらい島」
 ・監督:今井一暁
 ・キャラクターデザイン:亀田祥倫
 ・作画監督:亀田祥倫
 ・作画監督補:加来哲郎
 ・中堅原画:石橋翔祐、沖田博文
 ・若手原画:河毛雅妃、有賀詩織、小林麻衣子、三田遼子、曽々木安恵、山下晃、酒井原美樹
 ・スタジオ:シンエイ動画
 ・キャスト
 パロル:藤村歩
 ズーズ:勝杏里
 リコット:川澄綾子

 ○「黒の栖 -クロノス-」
 ・監督:恩田尚之
 ・キャラクターデザイン:清水保行
 ・作画監督:清水保行
 ・作画監督補:桑原幹根
 ・中堅原画:加藤雅之、松田芳明
 ・若手原画:清水文乃、栗原美樹、白木仁美、白井孝奈、山本祐希江、穂坂史織、石川佳祐
 ・スタジオ:STUDIO4℃
 ・キャスト
 中園誠:花江夏樹
 瀬野晶:小野大輔
 堀内葉月:大地葉
 藤条志信:前野智昭
 志村市子:松本夕紀

 ■TSUTAYAリリース情報
 ○2014年1月22日リリース
 『龍 -RYO-』(2013年、GONZO)
 『リトルウィッチアカデミア』(2013年、TRIGGER)
 『アルヴ・レズル-機械仕掛けの妖精たち-』(2013年、ZEXCS)
 『デス・ビリヤード』(2013年、MAD HOUSE)

 ○2014年2月19日リリース
 『BUTA』(2012年、テレコム・アニメーションフィルム)
 『わすれなぐも』(2012年、Production I.G)
 『しらんぷり』(2012年、白組)
 『ぷかぷかジュジュ』(2012年、アンサー・スタジオ)

 ○2014年3月5日リリース
 『キズナ一撃』(2011年、アセンション)
 『おぢいさんのランプ』(2011年、テレコム・アニメーションフィルム)
 『万能野菜ニンニンマン』(2011年、P.A.WORKS)
 『たんすわらし。』(2011年、Production I.G)

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