元TBSアナウンサーでタレント、エッセイストの小島慶子（41）が9日、都内の八重洲ブックセンターで『コスプレ上手は、仕事上手！』（集英社）発売記念トークショーを行った。
“カッ”と目を見開いたイラストが印象的な表紙の同書は小島式コミュニケーション方を丁寧に書き記したもの。“ありのままの素の自分”ではなく、“精神のコスプレ”をすることにより相手に分かりやすく、不安を与えないコミュニケーションのスタイルを提示するという成熟のための一冊となっている。
“自分らしさ”全盛の世の中で「どうしたら自分らしくコミュニケーションできるか？」と相談されることがあるという小島は「（精神的な）コスプレというのは自分に嘘をつくことじゃなくて、自分と相手の関係が心地良くなるためのもの。“素”なんてない、と思ってます。若い会社員の方や就活で悩んでいる方、人付き合いに悩む主婦の方に読んで欲しい」と呼びかけた。
現在の考えに至った理由を聞かれると「一番は自分の子供と接したこと。子供には“自分らしさ”よりわかりやすさが大事。それはプレイだけど嘘ではない。逆に“素敵なお母さんプレイ”をしていても子供に伝わっていなければ、コスプレの選択の失敗になっている」と話した。
報道陣がコツを尋ねると「相手が不安に思っていることは何かなと観察すること。例えば“自分は面白くないといけない”と思っている人には大きめにリアクションをとってあげる。どこが不安になるのか想像して欲しい」と大人の作法を指南した。
また、自身の就活体験を振り返り「フジテレビを受けたとき、完璧な自己紹介を作って、それを覚えて1分間のカメラテストに臨んだんです。“よし、完璧！”と思ったけど、周りはシーン。受かった子は『趣味は読書です』とかフツーのこと喋ってたんです。でも、結果的にそのほうが質問がいっぱいされ、会話が弾んでいた」と苦笑い。「フジテレビに落ちて、そのガッカリな心境をそのまま話したらTBSに受かった。ありがとうフジ、ですね」と笑いを誘った。
『コスプレ上手は、仕事上手！』は好評発売中！
