女優・満島ひかり(27)が27日、都内で主演映画「ハロー!純一」(監督:石井克人、芳岡篤史、川口花乃子/配給:ティ・ジョイ)の記者会見に共演の俳優・森下能幸(50)、森岡龍(25)、子役・加部亜門(10)、大嶋康太(11)、椙杜翔馬(11)、 堀田耀平(11)、西田光貴(10)、佐々木りお(11)、芽奈(12)とともに出席。「ここにいるみんなが最初にお芝居のレッスンをしていたときから見ていて、役なのか本人なのかわからないくらい、エネルギーのある作品。石井監督が商売じゃなくて、ただただ、好きなものをつくって、好きな人に見てほしいという作品なので、みなさんの中にある何かを見つけてもらえたら」としみじみとPRした。
個性バラバラの小学生仲良し6人組のクラスに、型破りな教育実習生・アンナ先生(満島)がやってきたことをきっかけに巻き起こる、笑いあり、涙ありの子どもたちによる、子どもたちのためのラブコメディ。できるだけ多くの子どもに観てほしいとの想いから、業界初となる小学生以下無料興業も話題だ。石井監督の自主制作映画として2012年春に撮影を行ったが、その後、ティ・ジョイのバックアップを受けて全国公開が実現。「最初は単館上映のつもりで、役者さんにもお車代程度しか払ってないのに…」と石井監督も照れ笑いしつつも万感の思いだ。
この日、巻き髪にピンヒール、ミニスカートと、役柄そのままの姿で登場した満島は「アンナ先生で〜す!」とポーズをキメてノリノリ。「大人より子どもと一緒にお芝居をするほうが好き」と茶目っ気たっぷり。自身の派手なスタイルにも「スタッフもみんな大好きですが、石井組に入ると、巻き髪にミニスカートでヒールをはかされちゃう。一部では喜んでいる人たちもいるようですけど、私もちょっぴり大人になってやれたかな?」とセクシーオーラを振りまいた。
会見のMCを務めた子役たちともさっそく和気あいあい。「(子役の)みんなは(撮影現場で)お芝居なのか、そうじゃないのかわからなくて、それは役者として私も目指すべきところ」と絶賛したが、「ですが…途中で恋愛模様もあったかな…告白の仕方を教え合ったりとか…一応、仕事なんで…」と愛情たっぷりのツッコミも。
前クールのドラマ「WOMAN」をはじめ、このところ、子どもと関わる作品への出演が続いているが、「自分も大人になれていないので、子どもとやるほうが好き。あまりむずかしく考えるよりも、純粋に役を愛して、どれだけのことを出せるのかを第一にやっているのが楽しい。石井監督も子どもみたいだし、大人と子どもの境界線はよくわからないけど、あまりちゃんとしていないメンバーが、ちゃんとして映画をつくったのがいいんじゃないかな。大人、子ども関係なくつき合っている」と持論を展開した。
プライベートでは2010年に映画監督・石井裕也(30)と結婚。そろそろ自身の子どもについても気になるところだが、「そうですね。考えていはいますけど、授かりものなので」とマイペース。すぐさま「そういうニュースにしないでくださいね。世の女性みんなが思っていることなんですから」と茶目っ気たっぷりに報道陣を牽制していた。
2014年2月15日公開。