女優・永作博美(43)が9日、都内・新宿バルト9で行われた映画『四十九日のレシピ』(監督:タナダユキ/配給:ギャガ)初日舞台挨拶に俳優・石橋蓮司(72)、岡田将生(24)、女優・二階堂ふみ(19)、タナダ監督とともに出席した。
亡くなった母の『幸せに生きるためのレシピを通じて、残された家族が様々な心の傷を抱えながらも、再生に向かっていくストーリー。母を亡くし、自分の人生の壁にぶつかってしまっている困難を抱えた娘・百合子を演じた永作は、母の遺言である『盛大な四十九日をしてほしい』をぜひ私がかなえたいと思いました。大きなアクションもなく進む話でこの女性をどう立体感を出そうかと緊張しましたが、百合子としての静かな一歩を踏み出せたと思います。百合子の成長を見ていただけたら」と語った。
百合子の父・良平役の石橋は、「今までいろんな役をやりましたが、今回が一番難しかった。現場で監督や共演者と話し合いながら作り上げていきました」とのこと。
日系ブラジル人の青年・ハル役の岡田は、「見た目がそうなのかな？」と、オファーに首をかしげ、「現場に入ったらできあがった空気の中に、ハルの象徴する色である黄色を入れたらと思い、常に笑顔でいました」と、撮影を振り返った。
レシピの存在を教えるロリータファッションの少女・イモ役を演じた二階堂は、「ロリータのお洋服が好きで、これは新しいイモちゃんを作る上で（ファッションが）重要だと思いました。ファッションが決まった時点でキャラが確立しました」と、キャラクター確立の経緯についてコメント。
現場での4人はとても仲がよく、石橋いわく「昔から一緒にいたんじゃないかと思うぐらい心が通い合った」という。岡田と永作は撮影終了後、石橋とよく酒を飲みに行っていたことを明かし、「悩んでいることを的確に教えてくれていい時間でした」としみじみ。だが、石橋が「僕は説教酒なのですが、岡田君は聞き上手。でも聞き上手は話を聞いていないこと(笑)」と岡田を茶化すと、永作がすかさず「岡田君はちゃんと話聞いてて偉いなと思いましたよ。蓮司さんも酔っ払っているのによくしゃべってましたよ」と、フォローしていた。
また、同作はタイトル通り美味しい料理が登場。監督たっての希望から、フードコーディネートをなかしましほが担当しており、永作は「なかしまさんは多くを作らないから食べちゃだめと言われていたんです。目の前に出されてつまみ食いできなくて過酷でしたよ（笑）でも、こっそりつまみ食いしちゃいました」と、我慢できず食べてしまったことをぶっちゃけた。
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