俳優・吉沢亮(19)、桐山蓮(28)を筆頭に若手イケメン俳優たちが坊主頭姿で奮闘する異色の学園物語「ぶっせん」(演出:福原充則)が舞台化され、6日に都内・赤坂ACTシアターで開幕。元気で勢いのいい若手を巧みにリードしているのが、俳優・袴田吉彦(40)だ。同日、報道陣向け公開稽古の前に行われた囲み取材でも、袴田がいい味を出していた。
作品は仏教専門学園、通称”ぶっせん”を舞台に、若手イケメン俳優たちが学園の生徒である坊主姿に扮し、青春を炸裂させる破天荒な物語。
袴田の役どころは、”ぶっせん”のインテリ学長代理・雲信。早朝4時に起き、極度に少量の食事、さらには、むずかしい般若心経の音読暗記という辛い仏教修行に不満タラタラの生徒たちに、「意味がわからなくてもやる!愛を知らないのに先に恋愛はするだろ。恋愛をして愛を知るんだ」などと、袴田が仏の教えに導き、物事の真理を説くシーンには、自身も悟りの境地に達したような説得力がある。
作品は今年7月にひと足先にドラマで先行放送されたが、今回の舞台のメンバーもドラマとほぼ同じメンバーで構成。
この日の囲み取材では袴田は坊主頭姿での登場に「こういうところに出ちゃうとね…ヘルメットかぶっているみたい」と自身のツルツル頭に恥ずかし気だったが、お題については「6月ぐらいからドラマでずっと一緒にやってきたメンバーで、付きあいが長いので稽古初日から仲良くやれたし、この舞台で卒業ということで、”ぶっせん”の集大成としてやっていきたい」とやる気満々。報道陣からメンバーのなかでムードメーカーを問われると、全員一致で「袴田さんじゃな〜い!」と言われるなど、若手からの信頼も厚い様子だ。
これに袴田は「(ムードメーカーは)オレ?あ、そう?」と照れ笑いしたが、「ドラマのときからもそうだけど、(舞台も)本当に楽しく稽古できて、本当に集大成だよね」としみじみ。作品では生徒役の若手たちが般若心経を読むシーンもあるが、「経験値から猛特訓した」と言いつつもどこか頼りない鍵本輝(25)に「大丈夫〜」「な、がんばって!」と励ますなど教師役もサマになっている様子だ。
話題作だけに続編も気になるところだが、「(今回、作品で生徒たちが)卒業しちゃって、それからどうする? また入学する? でも、ボリューム2とかできるようにがんばって、な!」と最後まで教師役らしく、若手たちに気を引き締めさせていた。
6日に赤坂ACTシアターで開幕!