女優の小泉今日子（47）が5日、東京・渋谷のBunkamura シアターコクーンで舞台『シダの群れ3 港の女歌手編』のフォトコールを行った。囲み会見には阿部サダヲ（43）、小林薫（62）、演出家の岩松了が出席した。
同作は岩松了が描く任侠シリーズ第3弾。或る港町にたどり着いた森本（阿部）は港を仕切る都築組に身を寄せ組のために働こうとするが、次第に抗争に巻き込まれていく…というストーリー。小泉は町一番のクラブで歌い、歌手として外の世界へ羽ばたこうと夢見るジーナを演じる。
岩松は「森本が成り上がっていく様を観てもらいたい」とアピール。主演の阿部は「森本という役は、まだ人間としてもふらふらしていて自分を探しているところがある。舞台でシリーズ化されているものは無かったので面白なと思います」と話した。
小泉は「港の女歌手の役です」と報道陣を沸かせながら「ジーナといいます。楽しいです。ふふふ」と笑顔。「任侠の世界に夢を持ち込む女。夢っていうのは永遠のものなのか一瞬のものなのか…そんな感じの役割を担っています」と役どころを語った。
男たちが繰り広げる濃厚な戦いに「男の人たちが怒鳴り合っていたり、銃を突きつけたり、胸ぐらをつかんだり。女の私から観て、いいなあ、私もやりたいな」とVシネ・アトモスフィアにうっとり。「役として歌うのってずいぶん違いますね。普段の自分の歌では使わない声がでます」と話した。一方、小泉の大ファンという阿部は「小泉さんが僕を見つめて歌うシーンがあって、役から離れそうになりました」とニヤけていた。
東京、大阪、北九州で行われる公演に小泉は「面白くて、私もずっと観ていたい舞台。それを毎日楽しめるようにできたらいいな。みなさん声がとっても素敵。女性でもうっとりとするところがあるのと思います」と意気込みを語りながら「深酒に気をつけます」と笑いを誘った。
舞台『シダの群れ3 港の女歌手編』東京公演は11月6日から30日までBunkamura シアターコクーンで上演。大阪公演は12月6日から15日までシアターBRAVA!にて上演。北九州公演は12月21日から23日まで北九州芸術劇場 大ホールで上演される。
