俳優・山下美月がアイドルグループ『乃木坂46』を卒業後初となる単独主演舞台『成瀬は天下を取りにいく』が2026年7月より、東京・サンシャイン劇場、京都・南座、滋賀・大津市民会館で上演することが決定した。藤野涼子との初共演で贈る、爽快な青春物語。
舞台版『成瀬は天下を取りにいく』は、2024年の「本屋大賞」はじめ数多くの文学賞を受賞した宮島未奈のデビュー作『成瀬は天下を取りにいく』(新潮文庫刊)と続編『成瀬は信じた道をいく』(新潮社刊)を原作に構成。
シリーズ累計発行部数160万部を突破する大人気作は、周囲におもねることなく自由に生きる成瀬あかりの姿や、成瀬に影響を受けて新しい生き方を見つけていく人々の姿を生き生きと描き、滋賀県大津市を舞台にした新たな青春小説として、世代を超えた多くの読者の心を捉えています。2025年9月に朗読劇が行われ、この度、待望の舞台上演が決定しました。

山下演じる主人公の成瀬あかりは、滋賀県大津市で生まれ育ち、一人でなんでもできてしまうがゆえ、他人の目を気にすることなくマイペースに生きている。いつもスケールの大きなことを言う。将来の夢は、二百歳まで生きることという全力で我が道を突き進むタイプ。
山下は、「2025年夏、吉報が舞い込んでまいりました。『舞台版・成瀬は天下を取りにいくの、主演をやりませんか?』
本屋大賞を受賞した本作はどの書店でもその存在感を惜しみなく放っており、表紙に写る少女の凛とした横顔を、幾度となく目にしていました。”天才”とは真反対の位置にいる自分が、果たして成瀬あかりに辿り着けるのだろうか?大人になっても挑戦ができる!新しい青春がここから始まろうとしています。
人生が少しつまらなく感じている方へ。自分の道を見失ってしまった方へ。それでも、毎日を優しく生きたいと願う全ての方へ。そんな人々に光を灯せるステージを作りたいです。一先ず、今夏からけん玉の練習を始め3ヶ月。ようやく「もしもし亀よ」ができるようになりました。センスの無さに絶望しながらも、天下への道のりはまだまだ遠い…!2026年夏、劇場でお待ちしております。」
成瀬あかりの幼馴染・島崎みゆき役には、俳優・藤野涼子が起用された。島崎は、幼稚園に通う頃から、成瀬あかり史の大部分を間近で見てきたという自負があり、成瀬を見守るのが己の務めだと考えている。コミュニケーション能力が高く、友人も多い性格。
藤野は、「成瀬の突拍子もない言動に驚かされつつも、彼女と関わる事で新しい生き方を見つけていく島崎たちの姿に惹かれました
最強無敵に見える成瀬自身も周りから影響を受けながら成長していく姿が描かれていて、惹きつけられてアッいう間に原作を読み終えていました。枠にとらわれず自分の信じた道を進む成瀬の姿を、島崎として、そして個性豊かな登場人物と共に「成瀬あかり史」を見届けていきたいと思います。島崎として成瀬を1番近くで応援できるのが、楽しみです!!!」
脚本・演出は、大劇場のストレートプレイから小劇場作品、ミュージカルや歌舞伎の舞台でも八面六臂の活躍をみせるG2が担当する。

原作あらすじ
『成瀬は天下を取りにいく』(新潮文庫刊)
中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。コロナ禍、閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。さらにはM-1に挑み、実験のため坊主頭にし、二百歳まで生きると堂々宣言。今日も全力で我が道を突き進む成瀬から、誰もが目を離せない! 話題沸騰、圧巻のデビュー作。
『成瀬は信じた道をいく』(新潮社刊)
成瀬の人生は、今日も誰かと交差する。「ゼゼカラ」ファンの小学生、娘の受験を見守る父、近所のクレーマー主婦、観光大使になるべく育った女子大生……。個性豊かな面々が新たに成瀬あかり史に名を刻む中、幼馴染の島崎が故郷へ帰ると、成瀬が書置きを残して失踪しており……!?
日程・会場:2026年7月 東京・サンシャイン劇場、京都・南座、滋賀・大津市民会館
原作:宮島未奈『成瀬は天下を取りにいく』(新潮文庫刊)『成瀬は信じた道をいく』(新潮社刊)
脚本・演出:G2
出演:山下美月(成瀬あかり役)、藤野涼子(島崎みゆき役)
©『成瀬は天下を取りに行く』宮島美奈/ざしきわらし(イラスト)/新潮社




